※主人公○○がチート
※ヤンデレ・・・・ではないかもしれない。(あくまでうp主の思う範囲)

――――――今宵もまた、暗闇に一閃が走る。
と、言えば聞こえはいい。だが実際一閃により舞い上がるのは殆どが\ピチューン/である。(たまに血飛沫)
満月の夜の道、一人の男が刀片手に道を行く。名を○○、その男、外来人・・・・・。

○○「・・・はぁ、俺はいつから退治屋になったんだ?博麗の巫女に任しときゃいいのに。」
愚痴を吐きつつ、外来長屋という外来人専用の長屋の自室に入る。
○○の家は代々古流剣術を扱う家系で、○○はその中でも逸材の存在であった。中でも「居合い術」はとびぬけていて・・・・
と、こんなことを語っても仕方がない。この○○、いつものようにトレーニングで家の裏にある山の訓練所へ愛刀携え、入っていった。
すると、いつの間にか見知らぬ地へと入り込み帰れなくなってしまったのだ。だが、この男は大して怖がったり困惑したりしなかった。
元々、そういう感情が欠落していたのだ。逸材故の性(さが)か、ただ冷静に対処しようとすることしか頭に無かった。
まったくもって掴みどころの無い男である。
 ある日の事、人里で帯刀しプラプラと歩いている(どうやって人里まで来れたかは省略)と妖怪が入ってきて、里を荒らしているのが見えた。
普通は「怖い」「逃げよう」「俺、この騒動がおさまったら結婚するんだ・・・。」などの考えが浮かぶはずである。
ところが・・・・・その男、妖怪に向かって走り始め、あろうことか抜刀の構えをとる。
そして―――――――――――――『シャリンッ・・・・。』鞘走りの音が鳴る。二つの剣閃が妖怪の体を斬り裂く。
○○「・・・・・昼間っからうるせぇんだよ。・・って、あーあ・・・刀抜いちまった。」
お咎め喰らうかな?などとぼやきながら妖怪が息絶えたのを確認し刀を鞘に納める。その時、ワッと周りから喝采がおこる。
この日から、妖怪退治などの仕事が殺到するようになりその収入はもはや博麗を凌いだ。(そのセイで博麗霊夢に恨まれるハメに)
○○はこうして収入を稼ぎ、食っていっているわけだがずっとここにいるわけにはいかなかった。
この世界『幻想郷』に興味を持たないわけではないが、外の世界には家族がいる。それに、彼自身待ち望んでいた流派の襲名式が近いのだ。
運が悪いことに、博麗の巫女に恨まれているため「帰りたければ1000000文。」と無理難題を押し付けられている、鬱である。
 さて、話は戻り・・・自室はほとんど家具がなく、空部屋といっても強ち間違いではないほどである。
○○は布団を敷き、眠りにつく。目を閉じながら数日前の事を思い出していた。
 ――――数日前
この日もまた妖怪退治・・・彼の剣は斬れば斬るほど鋭さを増していった。
加速していくその閃光、斬って鞘に戻すたびに強い相手と戦うたびに
速く、速く、速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く速く
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最早、その剣は名の知れた妖怪でも一目置くほどであり、逆に人・妖怪どちらからも恐れられるものになった・・・・・・。
中には彼を「化け物」というものまで現れるほどである。
彼は現在幻想郷で最も恐れられる外来人、話しかけるものは当然いなかった。
だが―――――――
早苗「あの~、○○さんですよね?♪」夜遅くに仕事が終わり帰路についている時、緑髪の少女が突然現れ、話しかける。
○○「あ、確かあんたは山の・・・風祝だっけ?」彼女は東風谷早苗、妖怪の山の上にある神社の巫女だ。
彼女はにこやかな笑顔で私に歩み寄る。しかもこんな夜中にだ。
正直○○はここにすむ幻想少女を信用している訳ではない。何故なら知っているからだ。
現在、幻想郷で起こっている惨劇を・・・女が気に入った男性(主に外来人)を攫い、監禁・拘束する。前も隣の奴が攫われた・・・・・。
中には女と同族になった奴もいるという・・・まったく考えるだけでも頭が痛くなる。
早苗「あ、私の事知ってたんですね♪うれしい!改めまして、私は東風谷早苗といいます。アナタと同じ外の世界から来た者です。えっとぉ、私・・・あなたの大ファンなんです!!」
おっとぉ・・・。俺みたいなどこぞの抜●齋見たいな奴のファンなんて・・・だが、俺は『惑わされない』
○○「へー、そうか。で?俺の大ファンの風祝兼現人神様が一体こんな夜中に何のようだ?」
早苗「あ、夜分遅くにすいません・・・私、ずっと前からアナタの戦いぶりをみていたんです。それで・・・・(もじもじ)」顔を赤らめる早苗。
それで付き合えってか?お約束の拒否権無しで?冗談じゃない・・・確かにこの娘の見目はいいし、魅力もある。だが、ここは欲しい男は盗っちまえっていうような世界だ。
だれがそんな誘いに乗るかよ・・・・
○○「帰れよ風祝、魂胆見え見えなんだよ・・・他の連中なら或いはだが、俺は違う。絶対にだまされない」キッと睨み臨戦体勢をとる
○○の行動と言動に動揺したのか早苗は落ち着くよう促す
早苗「待ってください!私はただアナタとお近づきになりたいだけで『シャリィィィィイン!!チャキン』・・・・・・え?」
早苗の言葉をさえぎるように鞘走りと鍔鳴りの音がほぼ同時に響く、その瞬間早苗のトレードマークである蛇の髪飾りがバラバラと音をたて地面に落ちる。
○○「お前さんも元は俺と同じ外の人間だ。弾幕は上手いことかわせても、それより速くて目で捉えることができない銃弾をかわすことなんて出来んだろう?それと同じさ、今の俺の剣をかわすなんてことはまず無理さ」
言っていることはほぼ厨二である。だがこの男はいたって本気である。次はあてるぞ、というような雰囲気をかもし出しつつ恐怖と困惑・哀しみに顔を歪めた早苗に告げる。
だが、早苗はぎこちない笑顔を作りつつ
早苗「な、何か勘違いをされてるようですね。まぁ無理もありません、今この世界の出来事を見れば・・・アナタほどの方なら警戒しますよね。大丈夫ですよ!
   私は他の娘みたいに監禁だとか拉致だとか一切しません!!ただ普通にアナタとお話したりとかいろいろしたいだけです・・・・!だから・・・・。」
ぎこちなく、そして笑顔ではあるが声は震えている。今にも泣きそうだ。    
――――――――だが、この男は全く信用する気などなかった
○○「帰んな・・・」
冷たく言い放ち、去っていく。
早苗「あ!待ってください!!話を聞いてぇ!!・・・・・お願いだから・・・・少しでいいから・・・・ねぇ・・・私は・・普通にアナタと・・・・・あ、ああぁあぁぁぁぁああ・・・・。」
嗚咽交じりの彼女の声は、彼には届かなかった。
泣き崩れる彼女そして、それを背に帰路につく男○○を照らすのは
なんとも綺麗な満月であった。 

to be continued










あとがき
どうも、とりあえず刀々一閃・第一話終わりました。
読み返してみて思ったこと・・・話にまとまりがねぇ(泣)
あと何この主人公、古流剣術やってたからって強すぎだろ・・・・と、自分で書いてて思います。(みなさんはどうです?違うかな?)
今回初書きということで何かもうやりたい放題やっています。すいません(汗)
この話は早苗との絡みだけでなく他の幻想少女とも多少絡みます。その中で早苗の心境がどう変化していくか、考え甲斐がありますが
正直、皆さんの期待にこたえられる作品になるか不安です(汗)
では、いつになるかはわかりませんがまた次回。

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最終更新:2012年02月28日 02:44