瀟洒な廊下に似つかわしくない音が響く
メイド妖精が備品を壊すのは今に始まったことではない
だが、今回は違った

「申し訳ありません!」

「○○・・・まったく貴方は掃除すらできないの?いくら便利な能力を持っていてもそれじゃ意味無いわ!」

「足の裏にビー玉が・・・」

「口答えしない!!!!!」

紅魔館のメイド長 十六夜咲夜の手が素早く動く

「ひぃっ!」

○○と呼ばれた少年の頬を銀のナイフが過る

「いい?この誇り高い紅魔館にはドジでのろまな亀は要らないの」

ゆっくりと咲夜が立ちあがる。

「どんなお仕置きがいいかしら?」

白く肉感的なふとももから新たなナイフを取り出す。

「ココを切り取ってもいいわね」

ナイフの刃が○○の下腹部を撫でるように当てられる。
○○は恥辱に耐えるように目を瞑った。
不意にベルの音が響く

「お嬢様が呼んでるからお預けね・・・後始末しなさい」

「はい・・・・」

○○の手が壺の残骸を包むと、残骸はひとりでに繋がりたちまち壺は元通りになった。


○○が幻想入りしたのは寒いクリスマスの朝だった。
○○の家は貧乏で食べるものにも困る有様だったが、その年のクリスマスイヴは違った。
家族三人で御馳走を食べて家族一緒に寝る。
明日も変わらないと○○は信じていた。

最初は○○は両親が何をしているのかわからなかった。
ぶらさがって遊んでいるんだと思った。
でも違うことは両親の足元のシミが教えてくれた。
○○は願った
全てが戻ってくれることを
時が戻ることを
だが、与えられたのは手の間の狭い空間にあるものの時間を限定的に戻す程度の能力。
頼るもののいない○○が幻想入りしたのは必然だった。
幸運なのか不幸なのか○○は紅美鈴に拾われ、紅魔館のフットマン(男性家事使用人)となった。


紅魔館の客間
○○は主人であるレミリア・スカーレットの前で紅茶をサーブしていた。

「やはりな・・・」

「お嬢様すみません!私がまた失敗してし・・・」

レミリアが○○を制する。

「誰も悪いとは言っていない」

「?」

「女性の咲夜と男性の○○とでは紅茶の味が違うと思っただけだ」

「??」

「精神的な意味でということだがな。まあ、咲夜程ではないにしろ紅魔館では2番目に美味しい紅茶を淹れられるということだ。」

「お嬢様ありがとうございます!」

「日々研鑽を積むことだ○○」

「はい!」

○○は笑顔で答えた。


○○の居室
質素なベット以外に荷物のない部屋で○○は、一日の仕事を終え眠りに着こうとしていた。
不意に、紅魔館全体の時間が止まった。
微かな音を立てながら○○の部屋のドアが開く。

「お仕置きはまだだったわね」

黒い下着にその肢体を包んだ咲夜は強引に寝具を剥ぎ取ると、意識のない○○を抱きしめた。
動かされたはずみに○○の寝間着が乱れる。
淫欲に飲みこまれた咲夜はまだ幼い○○を一糸纏わぬ姿にする。
飢えた獣は濡れそぼったソコを哀れな獲物の肢体にあてがい、幼い身体をしゃぶり尽くした。

「貴方はまだ弾幕一つ撃てないドジでのろまな亀よ。私が守ってあげるから・・・」

○○は答えない

「だから、私のお人形になりなさい?」


○○は何時もの時間に目覚め、一日の業務に入って行った。
それを瀟洒なメイド長は視姦するように眺めていた。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年03月14日 21:40