映姫スレ/13スレ/506 の続き
「よくも騙してくれたわね!この淫婦がぁ!」
目の前には革手錠で拘束され、そのいきり立った慾情の塊を映姫に貪られ続ける○○の姿があった。
「幽香・・・頼む見ないでくれ・・・こんな姿・・・・ううっ」
「おや?誰かと思ったら罪人の花妖怪ではありませんか?生きている存在が是非曲直庁に来ることも罪悪ですよ?」
「そんなことはどうでもいい!!○○を返しなさい!」
○○の妻である風見幽香はその手に妖力を集中させる。
「あなたがそのつもりなら・・・・」
全身から淫臭を未だ放つ映姫は冷たい表情で手を振る。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!」
「○○!どうしたの!」
見ると○○の姿が少しずつ消えていく。
「言ったでしょ?○○はあなたの罪を償うために自発的に娼夫になって私に奉仕をしているのですよ。あなたの罪は即消滅を命じていいほどのものです。」
「畜生!これが閻魔のやることか!」
「あなたが罪を償いたいなら・・・・そうですね」
映姫は涙を浮かべ○○を抱きしめる幽香を、獰猛な笑みを浮かべながら見つめていた。
是非曲直庁
いまでは使用されていないが、罪人に自白やさらなる余罪追及のため古今東西の拷問具が用意された部屋がある。
映姫は○○との性活に充実させるために、この部屋を私的に使用していた。
映姫の腕に納まった鉛を込めた鞭が幽香の白い肌に振り下ろされる。
「ひぐぅ!ひぎぃぃぃぃぃ!」
「ふふっあなたのような汚れた牝でもいい声で鳴くのですね」
「下らない話よりも・・・早くぶちなさい・・・それで○○が帰ってくるなら・・・」
再び鞭が振り下ろされる。
「あがぁぁぁぁぁ!」
「帰ってくる?あなたのような汚れた罪人が汚れなき○○を独占するなど許さない!」
「もう・・・・もうやめてくれぇぇぇぇぇ!」
○○が背後から映姫を抱きしめる。
「○○さん?まるで私が悪人のような物言いをするのですね・・・この牝が自分で罪を償いたいっていったのですよ?」
「俺がいつものように奉仕する。だからもうやめてくれ・・・・」
「だ・・・駄目・・・・私は妖怪だから平気だから・・・」
「麗しい夫婦愛ですか?ええ、やめてもいいですよ。あなたがこの牝の前でいつものように奉仕してくれれば」
○○は服を脱ぐと映姫と唇を重ね、その指を服の下に滑り込ませた。
幽香は涙を流しながら、勝ち誇ったように喘ぎ声をあげる悪魔を声なく見つめていた。
「また貴方ですか?善行はどうしたのですか?」
「閻魔とあろうものが魂の質を見誤るとはね」
映姫が何時も以上に不敵な幽香をみると、みるみる表情が変わっていく。
「あ・・・貴方!なぜ人間の魂を持っているの!」
「私の知り合いに境界を弄れる妖怪がいてね。人間になって今までの罪を清算してきたわ。」
「自殺は害悪です!」
「自殺?私は公平な裁判で死刑になり縛り首され此処にいる。つまりは罪を償ったことになる。さぁ、私と○○を輪廻の輪に乗せなさい!」
「ありえない・・・・ありえない!消えなさい!!!!!!!!!!」
「無駄よ!」
「あなたが我が物のように使う浄玻璃の鏡。他の十王も持っている。つまりは貴方の職権乱用や、裁かずに魂を消滅させようとしたことも見ている」
「嫌よ・・・・嫌ぁぁァァァァァァ!○○を渡したくないぃぃぃぃぃぃ!誰か!誰かこの妖怪を消して!お願い!!!!!」
零落した王を助ける者など誰もいなかった。
幻想郷
人里より少し離れたところにある花畑。
まるで我が子のように花々を世話をする緑髪が眩しい妻と、ひたむきに妻を愛する養蜂家の夫。
生まれも育ちも違う二人はまるで、「前世」がそうであったかのように夫婦となった。
彼らの家の近くには何時からそこにあるのか、古ぼけた地蔵が一尊。
風雨に晒されたその面立ちは崩れ、絶えず涙を流しているかのようだった。
最終更新:2022年10月24日 00:13