猫嫌いの災難
俺は昔から猫が嫌いだった。
特に暗闇で光る奴らの目が大嫌いだった。
何故か?
お恥ずかしい限りだが、まるで目からビームを放ちそうで怖かったからだ。
さて俺の現在の状態を整理しよう。
- 親馬鹿スッパ狐にぶっかけられた、またたび入り特製ローション
なんでも奴の式とやらが俺を気に入っているとのことで、是非とも初めての相手になってほしいと外来人長屋からいきなり拉致られた。
そして縄で縛られたあげく、全身にまたたび入り特製ローションをぶっかけられたのだ。
目の前に、テレビカメラや音響セットが組まれていたのはこの際、気にしないとこう。
人外に初めてを奪われるのか・・・・
しかも目の前のボンテージを着た猫幼女に
俺がこれから行われるであろう背徳の宴から逃れようと身をよじっている瞬間、不意に四肢が自由になった。
見ると、色の抜けたぼさぼさの髪をした少女が俺を抱えて空を飛んでいた。
幸い服を着たままで縛られていたため、空飛ぶ変質者とはならなかった。
まあ、あのスッパ狐が
「やっぱり嫌がる相手を半脱ぎでヤるのがいい!!」
と、わざわざ服を着たままで縛ったのだ。
このことは素直に感謝しよう。
少女に連れられて降り立ったのは旧地獄 地霊殿
少女を迎えたのは、
赤色髪の黒いゴスロリを身につけた少女。
その背中には燃える二股の猫の尻尾。
「私ブリーダーというのに興味あるの・・・」
お前もか
最終更新:2012年07月23日 20:35