初めに

原作設定無視しているところがあります。
それでもいい人はどうぞ
設定



魅魔
外の世界生まれ。緑髪と魔法のせいで異端としていじめられていた。
なんで幻想入りしたかというと、約束した数週間後に我慢出来なくて…ではなく、叔父に性的なイタズラされかかって、抵抗した時に魔法を使い、その時に偶然時空間を曲げた。そしてついたのが幻想郷だった。その後独学で頑張った。
叔父のせいでちょっと男性(兄である○○とその家族以外)に対して抵抗がある。
その為、魔法で幽霊の足にした。感情が昂ったりすると魔法が解ける。
足の事は誰にも内緒。
普通に生きている。


魔理沙
キャハハではなく白黒。
魔理沙も似た環境だった……が今回はそんな素振りは全く見せない。
魅魔との違いは信頼できる人が離れる事が起きなかったからだろう。



○○
主人公。主人公なのに未だに出てこないのはこれいかに。呑気。
ゲーム大好き。人付きあい悪いが家族を大切?に思っている。
なんであの時頭撫でたんだろと不思議に思っている。
よくも悪くも見た目をあまり気にしない。




これは今から数年位前のある場所で…



「ねぇ、魅魔さまー寝る前になんかお話ししてー」
魅魔「全く甘えん坊だねぇ魔理沙は、そうだねぇ、あれは昔の事だったかな………」


むかーしむかしあるところに女の子がいました。
えっ、それは普通にいるんじゃないかって?
そうだねぇ、その子が普通の子と違っていたのは髪の毛が緑だったところ、そして魔法の才能があったんだ。…続けるよ

少女の両親は幼い時に死に、親戚の家に住んでいました。
他の子と違っていたため、周囲からいじめられていました。親戚もその少女を厄介者扱いしていました。そのため、少女はいつも泣いていました。
泣いて泣いて少しずつ彼らに怨みを持ち始めた頃、少女に転機が訪れました………って眠っちまったかい。
まぁ、また今度続きを話すか、お休み魔理沙……

あれから数日後

魔理沙「魅魔さまー、あの続きの話、してー。」
魅魔「あぁ、あれね。えーと………」


…少女に転機が訪れました。ある日、少女はちょっと遠くの、いつもいる公園ではない、別の街の公園に行きました。
この前は人がいた。もうあそこはいかない。ここには誰もいない。今日はここで一人で遊ぼう。そう思っていると、ベンチにいつの間にか男の人がいました。
少女は自分以外にいるとは思っておらず、どうしようかと考えていると、男の方から「ん、何か用?」と声をかけてきました。こんな事は初めてだったので少女は驚いてしまいました。


「…お兄ちゃん、髪、気にしないの?」
「どっか髪たってた?」
「そうじゃなくて私の!!」
「別に、普通の髪型だと思うが」
「色よっバカ!!」少女は思わず、初めての、星形の弾を撃ってしまいました。
「あてっ」男は弾に当たってひっくり返り、倒れました。
「もうっ、お兄ちゃんって変!!他の人なら絶対に気にするのに!!その事でっ……み…んなっ…グスッグス…ヒッグ……」少女は泣き出してしまいました。
「……なぁ、きみ」
「来ないで!!!」少女は泣きながら男に向かって弾幕を張っていきました。しかし、子供で感情むき出しなのでなかなか掠りもしません。
「来ないでよぉ…」ついに男は少女の目の前にやってきました。
少女は目をギュッと閉じました。
しかし、

ギュッ

少女にきたのは親戚達のような握りこぶしではなく、本当は親からもらう筈だった暖かい抱擁でした。
「ウワァァァァァァアアアアーン!!!」少女は男の胸の中で思いっ切り泣いてしまいました。


魅魔「…今日はここまで。さぁ、寝た寝た」
魔理沙「ぶー…また今度話して欲しいぜ(なんかお話の中の少女ってちょっと魅魔さまっぽいぜ)」zzz…


「お兄ちゃん、なんで抱きしめたの?」泣き止んでから少女は聞きました。
「君が寂しそうな目をしていたから………俺んちでゲームしない?」
「変な事しない?」
「よその子を勝手に家にあげて、弟や妹と一瞬にゲームする事以外はしないぜ。」男は少女を自分の家に連れてきました。
弟や妹は兄がそんな事をするとは思っていなかったので大変驚きましたが、理由を説明され、無理矢理納得させられました。
そして夕方、
「お兄ちゃんの嘘つき…お菓子くれたじゃないの!!グスン」
「な、泣くなよ…おいしかった?」
「こんなの初めて…お゛い゛し゛か゛っ゛た゛!!!!!」おもいっきり泣いてしまいました。
「そうか、(ナデナデ)又来な。あの公園に行けば会うかもな。」すると少女は急に元気になりました。
「うん!わかった!!それじゃ、またね!!」


それから2、3日にいっぺんは男の家に行き、さらに頻度が多くなっていきました。
親戚達は余り家にいなくなったので、せいせいしました。
イジメっこ達も精神的に強くなった少女を相手にしなくなりました。
少女は男やその家族と交流を増やしていき、たまに喧嘩したりしながらも、本当の家族の様な関係になっていきました。
しかし、良い転機があれば、悪い転機もあります。
転勤族…じゃなくて家族の都合で引っ越す事になりました。
少女はものすごく泣きました…
だけど、男は約束しました。
「大人になったらまた会おう。そして今度は一緒に暮らそうぜ。」
「本当?絶対だよ?」
「ああ、まってるぜ!!」
「「ゆーびきりげーんまんうーそついたらはりせんぼんのーます。ゆびきった!」
少女は再び一人ぼっちになりました。しかし、寂しくはありません。約束をしたのですから。
少女はひたすら大人になる努力をしていくのでした。


魅魔「…この話はこれで終わり。さぁ、明日は早いよ。」
魔理沙「(変な終わり方だな)いよいよ明日か。明日、博霊神社を襲い、陰陽玉を奪って復讐するのんだったよな?」
魅魔「あぁそうさ。万全にしておかないとね。さぁ寝よう」
魔理沙「魅魔さまお休みー…」







魅魔「さて、魔理沙は寝たか……」



お兄ちゃん、わたしね、ちゃんと大人になったよ……

もうちょっとだから。もうちょっとしたら会いにいくからそれまでまっててね…


言うにつれ、魅魔の足が段々幽霊からちゃんとした、人間の足になっていく。
魅魔「あっ、足が…ちゃんと戻さないと」
ポンッ
煙幕が晴れた時には既に幽霊の足になっていた。

オニイチャンオニイチャンオニイチャンオニイチャンオニイチャンオニイチャンオニイチャンオニイチャンオニイチャンオニイチャンオニイチャンオニイチャンオニイチャンーーーー………

「うふふっ」


翌日、博霊神社にて


そこにはぼろぼろになった二人と巫女がいた。
一人は気絶しており、一人は動けなくなっていた。

魅魔「グッ、負けた。さぁ、やりな。」
巫女は札を構えた。


ゴメンねお兄ちゃん、私、約束守れないみたい。やっぱり悪い子だったなぁ……

「…やめた」
「っ!? な、何故だい!」
「貴女にもう敵意は無いし、何より貴女ーーーーーーーーーーー」


その言葉を聞いて私はあの時を思い出した。

ただ、違っていたのは、言ったのは巫女、そして傍らにはもう一人、私と似た子がいた事だ。

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最終更新:2012年08月05日 19:58