幽香さんが薔薇を渡してきた。
ここいらでは咲いてないので、人里の花屋××のものだろうか……
幽香「ねぇ、それの花言葉……知ってる?」
なんだかもじもじしながら聞いてきた。
花言葉、ねぇ……なんだっけ?
…質問できるような空気ではないな、勘で答えるか
え、えーと?……そうだ!
百合がレズで、たしか薔薇が……ホモ…!?
急激に青ざめていくのが自分でも分かった。
××はホモだったのか…!?
××のためにここまで足を運んでくれた幽香さんには悪いがここは断らせてもらおう。
○○「すみません、幽香さん。私にはそっち(男)の気はないのです。
ですので、その花は受け取れません」
幽香「っ!!(○○はそっち(女)の気がないのっ!?)」
あれ、幽香さんが絶望したかのような表情をしてる?
……幽香さんって腐女子?……うわぁ
○○「××によろしくお願いします」
幽香「(××によろしく!?……そう、あいつが原因なのね…)」
幽香さんは人里に戻っていった
××(幽香さんうまくいってるかなぁ)
幽香「××……」
××「あっ!風見さんどうでしたk…がっ!ぐ、苦しいっ…かざ、み…さん」
幽香「黙れ、元凶」ザシュッ
××「ぁぐぅ……」(チーン
幽香「あとは、○○を正気に戻さなきゃ…」
○○「あ!おっす親方!」
親方「おう!○○!元気k…」(ピチューン
○○「え?」
親方が消し飛んだ。しかも今の攻撃は見覚えがある。
その方向へ振り返ると……幽香さんが僕に向かって傘を振り下ろしていた。
○○「ここは……?」
幽香「起きたのね」
○○「幽香さん?ここはどこですか?あと何で僕こんなところに?」
暗くてじめじめした場所だった。それだけなら良かったけど自分の周りを変な植物が囲んでいた。
当然ながら見たこともない。なんだか不気味な植物だった。
幽香「覚えてないの?」
○○「えっと、仕事に出かけて…………過去のことなど忘れました」
幽香「ふふっ、じゃあ教えてあげる。私があなたを連れてきたの」
○○「はぁ、そうですか。」
幽香「……」
○○「……」
幽香さんはにこにこしながら僕を見てる。
きれいだなぁ。しかしいつまでもじっとしているのは性に合わない
○○「……そろそろ帰ってよろしいでしょうか」
その瞬間、幽香さんの表情が一変した。
にこにこした表情から全くの無表情へと…。
幽香「何故?」
○○「え?」
幽香「私といるのがそんなに嫌?」
○○「う、あの…幽香さん……?」
幽香「答えなさい!!」
○○「う、うわぁ!!」
幽香さんがとても恐ろしく感じられた。僕の体は、はじかれたように逃げ出していた。
逃げ出してしまっていた。
しかし僕の動きに反応するように周囲にあった植物のツルが強い力で体に巻き付き締め付けてきた。
逃げようとしていた僕は必然的にこけてしまった。
○○「いてっ!」
ふりほどこうと、もがけばもがくほどツルは強い力で締め付けてくる。
そうしている間に幽香さんが近くまできていた。
幽香「面白いでしょう?それ、あがけばあがくほど捕らえた対象を締め付けるの。
悪魔の罠って言うんだって。あがかなければ、力は弱まるわよ」
幽香さんの言う通り、じっとしてたらツルはゆるんでいった。……最も、ゆるんだだけで捕らえられたままだが……。
○○「幽香さん…何でこんなこt… 幽香「好きだから」 ……!?」
幽香「今朝だって頑張って告白したのに」
告白?朝?幽香さんが?誰に?え?もしかして……薔薇のやつ?
し、ししし…しまったーー!!!
あの受け答えかた、まるで僕がホモみたいじゃないかーー!!
○○「あ、ち…違うんです!幽香さん!あれは××が… 幽香「うるさい!!」…幽香さん?」
幽香「他の人の名を呼ばないで!私を見てて!何で××なのよ!何で私じゃないのよ!何で死んでも邪魔するの!?何で…なんで…」
○○「いや、違いますって!勘違いなんですよ!……え?今××死んだって…?」
幽香「また他の人の名を呼ぶ!!もう!反省してなさい!!」
○○「痛いっ!……えっ…何で!?」
幽香さんが言ったとたんにおとなしくしていたツル達が攻撃してきた。
あがかなければ大丈夫なんじゃないの!?
幽香「それくらいの植物なら花じゃなくても操れるわ!少しお灸をすえてあげるだけだから大人しくしててね?」(ガチャ
○○「ちょっと待って!幽香さn…痛い痛い痛い!!たすけt」
最後の呼びかけも空しく無視されてしまった。
幽香・○○「何で分かってくれないのかなぁ…」
お目汚し失礼しました。なんだか突発的に書きたくなってしまいまして…。
初めて書いたものなのですが、いかがでしょうか?喜んでくれれば幸いです。
最終更新:2012年08月05日 20:04