怖い話を追加してみる


落とし物を落とし主に届けるのは善行だろう。だが、必ずしも善い結果に繋がるとは限らない。



とある○○は外来人の運び屋。この世界に紛れ込んで空を飛ぶ力を得た。
その力を生かして荷物の運搬役をしていた所、辻占いに声を掛けられた。

「失せものは拾うな。女難に見舞われるぞ」

それから数日。○○は不思議な板きれを拾う。辻占いの言葉を思い出したがこの時は気にしなかった。
仕事帰りに空を飛んでいると不思議な船のようなものが飛んでいた。
そして鼠の妖怪に声をかけられた。板きれを持っていないかと。
持っていると答え、差し出すと嬉しそうに礼を言って去っていった。
暇なのでその船を追いかけていたらボロボロな傘妖怪が落ちて来たので介抱してあげた。ついでにわざと驚いてもみた。
傘妖怪も嬉しそうに名前を聞いた後、手を振りながら去っていった。
更に船を追いかけていると飛んできた板きれをまた手に入れた。
そして暫く後に来た雲を連れた童子にそれを渡すと喜び、船まで連れて行くと誘われた。
元々それが目的なので付いていき、船に乗っていた船長達と共に魔界まで何故か同行した。
(ついでに最初の妖怪鼠と共に雑貨屋で売られてたとあるブツを安く買い戻す交渉をして、持ち主に感涙された)
そして好き勝手に暴れてる巫女とか魔女とか巫女とかはさておき、奧で寝ていた女の人を起こそうとしたら倒れ込んでキスしてしまった。
起き上がった女の人は船の人々を纏める役割の人であり、頬を赤らめてお礼を言われた。
まるで眠り姫みたいだな、と思ってたら弾幕戦に巻き込まれて軽い怪我をしてしまう。
その後、魔界から離脱した船は人里の外れに着地し寺となった。
そして彼女達の恩人となった○○は療養の為に寺の世話になる事になったという。
それは、今から3年も前のお話。○○は未だにお寺で療養をしているらしい。

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最終更新:2012年11月21日 11:57