自分が醜いだなんて思わないで。貴方は美しいわ。
こんなにも。こんなにもつぎはぎだらけなんだから。
ね? 嬉しいでしょう? 貴方の身体に私の真心がこもっているだなんて。
うふ、死体になって死ねないなんて。とても素敵でしょう?
ここは幻想郷―――常識に縛られない所なんでしょう?

―――どうしてそんな顔をするのかしら。
私の思っている事、何か変かしら?
おかしくなんてないわ。貴方の事を好いているのは本当の事だもの。
すぐに死んでしまう人間と番いになるより、人間を止めて私と一緒になる方が嬉しいでしょう?
貴方を殺してしまったのは素直に謝るわ。とても悲しかったのよ。そして―――とても、憎たらしかった。

理解できる? 意中の男が他の女と楽しそうにしているのを見せつけられて! それで、冷静でいられると思う?
だから、こんな事になったのよ。―――もう、離さないわ。

抜け落ちた頭髪の一本から崩れ落ちた肉の一片まで、貴方の全ては私のもの!
ね? 幸せでしょう?

そんな夢をうとうとしてたら見た。
あの邪仙め、俺を死体にしやがって。一生世話してもらうぞこのやろー。

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最終更新:2012年11月21日 12:30