ふぅ、今日も暇ですね。毎日毎日こんなに気持ちいいお天道様の下にいたら・・・よし、今日も寝ちゃいましょう。
別に私が悪いんじゃないんです。日差しがこんなに暖かいのが悪いんです。お嬢様だって嫌がりますし。
そして、私が寝ようとした時に・・・なんですか?人間?すぐにこの館から立ち去りなさい。痛い目にあっちゃいますよ?

「え?だって、君は門番だろ?俺は別に門の中に入るつもりは無いから、攻撃される覚えはないなぁ」

・・・そういうものなのでしょうか?それでは、あなたは何をしに来たのですか?

「ん?いやね、ほら」

お弁当箱?・・・ですか?

「そだよ。ちょっとここで食べるために持ってきたんだ」

・・・それは・・・凄く物好きなことで。って、なんで私の隣に座るんですか。

「え?こんなに場所が空いてるんだから別にここでもいいでしょ?」

別にいいですけど・・・、私的にはやめてもらいたいんです。

「・・・なんで?」

それは・・・その、諸事情と言いますか、なんと言いますか・・・。

ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。

「・・・あぁ、そういうことね。・・・食べる?」

私が施しを受けるほど哀れに見えますか?ぜひ、いただきましょう!

「意味がわからん」



今日は〇〇さん来てくれないですねぇ。あれから毎日来てくれたのに・・・。
流石に食べ過ぎちゃって(主に私が)もう在庫がないのかもしれませんね。
仕方ない・・・紅魔館の食糧庫から(ry
ふふふ、今回は私から出向いちゃいましょう。家の場所は知りませんが、人里の方に聞いたらわかるでしょう。
咲夜さんは・・・大丈夫でしょう。なんでも、外来人の人間にゾッコン中らしいので。



すいませ~ん、そこの方。〇〇さんという人の家は・・・え?亡くなった?所持品しか落ちてなかった?
いつです!いつ亡くなったんですか!・・・今日の朝に紅魔館道中で?・・・そうですか。ところで犯人などはわかったんですか?・・・なるほど、獣というのが有力ですか・・・あ、いえいえ。なんでもないですよぉ。ちょっとした興味本位で聞いただけですから。



・・・出ましたね?まったく、食糧さえ持っていれば、人間も妖怪も構わず襲おうとするんですね・・・。
ところで、あなたですか?〇〇さんを襲ったのは?って、逃げないで下さいよ。もう、仕方ないですね。えいっ、と。さてと、〇〇さ~ん、どこですか~?・・・ふむ、ここではないと。また別の方を・・・。



「咲夜、美鈴はまだ帰ってこないの?」
「はい、お嬢様。ですが、最近紅魔館周辺の森で内臓が飛び出している獣の発見報告が多数寄せられています。おそらく・・・」
「・・・はぁ、新しい門番を雇わないと駄目みたいね・・・面倒だわ」
最終更新:2013年07月02日 09:14