テーマはスレタイ。
ある夜、家の外で星を眺めていた時。
夜空からルーミアが降りてきた。
「○○ー!」
ルーミアは俺を発見すると、すぐさま胸に飛び込んできた。
その小さな体を抱いてやると、ルーミアは嬉しそうに頬を緩める。
ルーミアはある種の抱きグセのようなものがあるらしく、
何かにつけては俺に抱きついてくるのだ。
「えへへー、幸せ」
「ああ」
「私以外にはしてないよね?」
「そりゃもちろん」
ただ、困ったことに意外と独占欲が強いらしい。
他の女の子とちょっとでも話したりすると、数日間は解放されない。
「○○、もっとギューってして」
「はいはい」
お望み通り回した腕に力を込めると、同じように強く抱きしめられる。
「今日はずっとこうしていたいな」
それだと身動きが取れないじゃないですかルーミアさんや。
「……ダメ?」
「ぐっ、その上目遣いは卑怯だろ……」
断れるわけないじゃないか、まったく。
「うふふ、恋人なんだから動けなくても何の問題もないでしょ」
そう言ってぽふっと胸に頭を埋めるルーミア。
結局いつも流されちゃうんだよなぁ。
「さっきも言ったけど、他の女にこんなことしたら……」
笑っているが、目が据わっている。冗談も許されない感じだ。
「しないっての! 俺にはルーミアだけだよ」
「そうだよね。○○には私だけだよねぇ」
変なこと聞いてごめんね、と謝るルーミア。
他の子と話すだけでもお冠なのだから、迂闊に里に行けないなこりゃ……。
最終更新:2013年09月16日 17:54