メディスン・メランコリーという妖怪は、人間の里の近くにある鈴蘭の園に居を構えている。 彼女の持つ能力は毒を操るというモノであり、中々に過激である。

彼女の住処に咲く鈴蘭という花は、 御香や香水として人気が高く、その成分は疲労回復に良い。 また、老齢からくる心不全に対し高い効果を持つ薬にもなる。

故に里の人間達は、定期的に彼女の元に訪れ、対価を支払い花を譲ってもらっている。 そんな人間達の1人である○○に対し、メディスンが執着するようになったら、 彼女はどうやって彼をモノにするのだろうか。

まず最初に、 鈴蘭の取引に関わる人間を、○○に限定させる。 妖怪である彼女に強く言われたら、里の人間も首を横には振れないだろう。

そして、目当ての○○がやって来た時、 メディスンは彼に対し、能力によって精製した毒を使う。 無味、無臭になる様に調合した毒は、気付かれる事なくすんなりと○○の身体に取り込まれる。 そして毒がその身体を蝕んで行くのをじっくりと待つのだ。

その毒の効果は性欲の抑制。 男としての機能を抑え付けてしまうのだ。

最初の毒が完全に○○に浸透した頃を見計らって、メディスンは更に別の毒を使う。 新たな毒は興奮剤である。つまり媚薬だ。 これは○○の性的な興奮を、メディスンにのみ限定して発生させる様に調整したものである。

取引に来た先で、図らずとも股間がギンギンになった○○は、目の前の女性に悟られ無い様に必死になって隠すことだろう。 ドギマギしながらも平静を保とうとする彼の様子を見て、メディスンは満足そうに微笑むのだ。 そしてまた焦らずじっくりと時間をかける。

性欲とは、無理矢理に抑え付けても溜まっていくモノだ。 その楔が一定のタイミングでのみ開放される。 しかしそれは取引先でのみの事であり、発散する事は出来ない。 そんな事が何度も繰り返されたらどうなるか。

結果として○○の意識はメディスンの事で一杯になるのだ。 彼の限界の時は近い。

時期を見計らったメディスンは、偶然を装って○○に向かって抱きつく。 ○○の鼻を刺激する彼女の体臭。 身体で感じる彼女の体温に重さ。 間近で目に入る胸のふくらみと濡れた唇、潤んだ瞳。

ぷっつん。

そんな音と共に○○は、自分が唯一興奮を覚える対象に向かって覆いかぶさる。 荒い鼻息と共に胸に吸いつき、懸命に腰を振り性欲をぶつけてくる○○を見て、 彼女は嬉しそうに笑みを浮かべ獣の様に啼くのだった。

-了-

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最終更新:2015年02月03日 11:45