幽香「じゃあいいじゃない。これからよろしく、だんな様」


幽香「どこ行くのよ」
〇〇「仕事。つるはし一本で大地と格闘だ」
幽香「お金なら私のがあるじゃない」
〇〇「ヒモにだけはなりたくない」
幽香「じゃあ、私の執事として雇ってあげる」
〇〇「夫と妻は常に対等に。俺はそう決めてる」
幽香「ダメよ。男は女の見ていないところで何をしてるかわかったものじゃないもの」
〇〇「超兄貴みたいな男ばっかりの仕事場だぞ」
幽香「それでもダメ。どうしてもこの家から出たかったら、私を倒してみなさい。無理でしょうけど」
〇〇「……どうりでここ最近、太陽を拝んでないと思ってたよ」
幽香「ええ。いつどこであなたを狙う女がしっぽを振りに現れるか分からないでしょ」
〇〇「……よし分かった。仕事行く」
幽香「あら、私に挑むの? 勇気と蛮勇は違うわよ」
〇〇「いや、一緒に行くんだ」
幽香「え」
〇〇「幽香は力が強い。うちの仕事にはうってつけだ。そして一緒にいれば俺を見張れる。一石二鳥だ」
幽香「……お弁当作るから、少し待ちなさい」
〇〇「時間が無い。幽香はおむすび握ってくれ。俺は卵とウインナ焼くから」
幽香「おむすびと卵焼きとウインナ……まるで遠足ね」
〇〇「もしも俺がノルマクリアして体力残ってたら、二人で湖にでも行くか?」
幽香「そんな事言っていいの? お昼ごはん食べる前に出発する事になるわよ」
〇〇「上等」


ヤンデレとイチャイチャとはは色が違うだけの、同じ愛情という種から咲いた花である
                                      ―――――〇〇

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最終更新:2018年12月20日 00:52