病みナズ 避けられ編 2

〇〇は私のことが苦手だと言った。私が怖いんだそうだ。仕方ないじゃないか、君を見るとついつい緊張していつも以上に顔が強張ってしまう。顔が赤くならないように我慢するので精一杯なんだ。そう、私は君が好きなんだ。まともに話したこともないくせに、目を合わせるのだって一苦労のくせに。でもどうしようもなく好きなんだ。じゃあ私はどうすればいい?

…やぁ、〇〇。
「っ!?…あ…あっ、はい、おっおはようございます…?」
…なんでそんなに緊張してるんだい?
「あっ、ごごごめんなさい…」
…はぁ、私は君に危害を加えるつもりはないよ、もっと普通にしていてくれ。
「はっはい…」
…そう、今日は少し君に頼み事があってね。
「…じ、自分にですか?」
あぁ、実は私と一緒に来てもらいたい場所があってね…
…もちろん無理強いはしないよ、君が良ければ、の話だ。
「…っい、行きます!」
…そうかい、来てくれるのか。くふふ、それは嬉しいなぁ…そうと決まったら出発は早い方がいい、何時からなら空いてるかな?
「…今日はちょうど予定もないので何時からでもいけます、なんなら今からでも…」
そっそうか、なら早く行こう、ほら、しっかり掴まってるんだぞ
「えっ、ちょっ、一体何を…」

…すっすまない…まさか気絶してしまうだなんて…君が一緒に来てくれるって聞いてつい…張り切り過ぎてしまったようだ…君は空を飛べなかったね…
「だ…大丈夫です…ちょっとびっくりしただけで…
…ところで…ここは?」
…あぁ、ここは私のお気に入りの探索ポイントの1つでね、比較的文明の進んだ世界のモノが落ちている事が多い場所なんだ。
「あぁ…言われてみれば元の世界で見た事があるモノもチラホラ…」
そこでだ、君に来て貰ったのは他でもない、価値のあるもの、レアなもの、便利な物などを君に判断してもらいたいんだ。
「なるほど…楽しそうですね、分かりました、早速見てみますね」
…なぁ、ずっと気になってたんだが…
「は、はい?」
…その、敬語をやめてもらいたいんだがね…どことなく他人行儀で落ち着かないんだ
「あっ、ご、ごめんなさ…ごめん、これでいい?」
…うん、ではよろしく頼むよ。〇〇。





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最終更新:2021年01月20日 22:00