アリス「あのさ」
パチェ「うん」

アリス「昔『○○のパチモン』ってあったじゃない?」
パチェ「あったわね」
アリス「あれつかまされたことあった?」
パチェ「いや、だって明らかに偽者の○○だったし……まさかあなたあんなもの買ってたんじゃないでしょうね」
アリス「ないない、ないけど。ないけどさ、でもあーいう粗悪〇〇っていうか、〇〇のパチモン見抜けなくて買ってたコって結構いたよね」
パチェ「まぁホンモノの〇〇はちょっとやそっとじゃ手に入らないし」
アリス「その点私たちは人形とかホムンクルスで本物をコピーしといてよかったよね」
パチェ「ね、その頃はまだ『コピー○○』に厳しくない時代だったし」
アリス「あんな堂々とコピーする為の魔導書みたいなの売っといて『違法○○』になるのずるいよね」
パチェ「元々『コピー○○』は違法よ」
アリス「バレたら私たち捕まったりする?」
パチェ「バレたら、ね。見抜ける人がいたらの話だけど。私たちの代の〇〇はもう『いない』し」
アリス「あれやっぱり私たちが一気に『引っこ抜いた』せいかしら」
パチェ「もう今となっては些末な問題よ。運良くホムンクルスにも人形にも100%を『入れ込めた』んだからいいじゃない」
アリス「まぁ、うん」

パチェ「『脱法○○』って流行ったわよね」
アリス「あれよくわからないんだけど結局脱法ってなに?」
パチェ「混ぜるのよ、半分くらい。別のを。そしたら一応法律上〇〇じゃなくなるから違法にならないのよ便宜上、いやほぼ違法だけど」
アリス「……?……でもそれもう〇〇じゃないじゃなくない?」
パチェ「〇〇じゃないけど半分くらい〇〇なのよ」
アリス「……理解できない世界だわ」


パチェ「で、なんでまたそんな話」
アリス「あー、そうそう。ほら、なんて名前だっけ、団子屋の兎の…青い方」
パチェ「なんだっけ、片方がダンゴなのは覚えてるけど……あ、せい、せいらん。清蘭」
アリス「その子がほら、月から来たばっかりの頃パチモン〇〇つかまされたらしくて」
パチェ「ふんふん」
アリス「でもいまだに偽者って気づいてないらしいの」
パチェ「えっ?」
アリス「近々結婚するって」
パチェ「へぇーッ……」


パチェ「……それさぁ、ほんとに『気づいてない』の?」
アリス「気づいてたら〇〇じゃない人と結婚なんかするはずないでしょ?」
パチェ「……」

パチェ「その子が『どっち』かわからないけど」

パチェ「たまにいるのよね」




呪いが解ける人





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最終更新:2022年02月06日 21:46