なでてくれる○○の手が好きだ あたたかくて、やわらかい○○の手が好きだ
優しく笑っているあの顔が好きだ
なんで仲良くなったかは憶えてない
でも、喋ったり、頭をなでてくれるたり、
いっしょにいると気分がいいのだ

ある日○○に『たべてもいい?』と聞いた
○○は少し困った顔をして頭をなでて、人里のほうへ帰っていった
次の日から○○は来なかった


しばらくして○○は来てくれた  布に入っている細長いものを背負って
それは何かと聞くと 
「大切なものだよ」と言って ○○は左腕を差し出した
血の出る部分を縛って○○は「また来るよ」と右腕で頭をなでて、竹林のほうへ帰っていった
次の日から○○は来なかった


○○は少し痩せていたけど約束どおり来てくれた  左腕に手袋をして大切なものを背負って
また『たべてもいい?』と聞くと
優しいあの顔で右腕を差し出した
血の出る部分を縛って○○は「また来るよ」と左腕で頭をなでて、竹林のほうへ帰っていった
あたたかくて、やわらかいかった手は 少しつめたくて、かたかった
次の日から○○は来なかった


なかなか来ないので人里の近くまで行ってみた
○○は慧音に怒られてた  両手に手袋をしていた
忙しそうだったので帰ることにした


○○はまた来てくれた  大切なものは持っていなかった
わたしは『○○をたべてもいい?』と聞いた
○○は固まったようにみえたが
「腕以外ならいいよ」と優しいあの顔で頷いた
○○はおいしかった
少し変な顔をしながら、あの顔で笑ってた
腕もたべたいけど約束は守らなきゃ○○は約束は守ってくれたから


また会えるよね「また来るよ」って言ったから
最終更新:2010年08月26日 22:50