――きっと、貴方は。
私がこんなにもふしだらな女だなどと、
思いもしないのでございましょう。
毎夜貴方を想い耽り、それだけでは飽き足らず。
よもや時を止めている間に、貴方を"愛して"いるなんて。
――きっと貴方は。
私がこんなにも嫉妬深い女だなどと、
思いもしないのでございましょう。
貴方と話す見知らぬ女に妬くだけでは飽き足らず。
時を止めている間に、密やかに"掃除"しているなんて。
嗚呼、嗚呼。
早く私の想いに気付いて下さいませ。
早く、早く。
そうでないと、私は、狂ってしまいますわ。
「咲夜ー?お茶をいれて頂戴」
「はい、お嬢様、只今お持ちいたします」
早く、早く――
最終更新:2010年08月26日 23:55