ある日の恒例である博麗神社での宴会。

人、妖精、妖怪、神が入り乱れての飲めや歌えやの乱痴気騒ぎの中で〇〇と言う名前の外来人の青年が居た。


その日、珍しく酔った〇〇が胸を張りこう言った。


〇〇「皆さん、〇〇のここ空いていますよ?〇〇のここに埋もれてみませんか?」

左腕を広げ、右手で指差す〇〇の動作に全員が唖然とした。


もし、〇〇がこう言ったらどうなるのだろうか?



168をベースに書いてみた。



幻想郷にある人里に一人の外来人が居た。

約一年前くらいに、ふらりと現れて運よく妖怪に襲われることなく人里に辿り着き保護され説明を受けるも、「俺に言わせりゃあ、何事も経験だ。」と言いしばらく留まることにした。


その外来人の名前は〇〇といい多少、無精髭を生やしているが年齢は二十代で大らか、気さく、飄飄の言葉を体現したような性格で人里にすぐに打ち解け、仕事は日雇いで色々とやっていたが何をさせても器用にこなし食い扶持には困らなく、どんな場を和ます〇〇を里の人々も受け入れていた。


ある日、博麗神社での宴会に誘われた〇〇。
幻想郷に居る実力者である人、妖怪、神、妖精とは仕事中に知り合い持ち前の性格でやはり受け入れていた。

とにかく、断る理由も無く宴会に参加した〇〇が博麗神社に到着した時にはすでに飲めや歌えやの大盛り上がりをしていた。
騒いでいた連中に〇〇も混じり楽しく飲み食いをしていると博麗の巫女が質問してきた。


霊夢「〇〇さんが迷い込んで来て、もう一年になるけど向こう【外界】へ帰らないの?」


〇〇「『瘋癲』って言葉知っているか?つまり、こう言うことだ『どうせオイラはヤクザな兄貴』ってことさ。」


霊夢「要するに、気ままに流離っても大丈夫ってことね?」


魔理沙「じゃあ、ここに骨を埋めてもいい覚悟なんだな〇〇!?」


〇〇「まぁ、そうだな。俺に言わせりゃあ『住めば都』ってことさ。」


早苗「じ…じゃあ、〇〇さん!!思い切って所帯を持つってのもいいじゃないですか!?」


〇〇「そうだなぁ…俺に言わせりゃあ慧音さん、映姫さん、藍さん、永琳さんに咲夜は『先天的母性本能派』だ。」


〇〇がそう語ると騒いでいた周りが水を打ったように黙り、名前を呼ばれた者達は主や知人や従者に勝ち誇った顔をし呼ばれなかった大多数は虚ろな目をしていた。


霊夢「要するに、名指しをした連中がタイプってことなの〇〇さん?」


魔理沙「そうだぜ!!どうなんだ!?」


早苗「答えてください〇〇さん!!」


虚ろな目で鬼気迫る勢いで〇〇に寄る三人。
その三人を後ろから宥める声が。


慧音「こら!三人とも〇〇が困っているだろ!!」


映姫「そうです、【〇〇さんに対する】強迫観念は許しせんよ!!」


藍「〇〇、安心しろ大丈夫だからな?」


永琳「全く、貴方達は子供っぽくただ喚き立てるから駄目なのよ。ね?〇〇。」

咲夜「負け犬の遠吠えみたいよ三人とも?」


楽しい宴会の場が一気に冷め、痛さが感じるほど空気が張りつめた。
そんな中、〇〇は最大級の爆弾を投下すた。


〇〇「俺に言わせりゃあ、名指しした人達がタイプであっても基本的に俺のここは開いている。つまり、こう言うことだ。『皆さん、俺のここに埋もれてみませんか?』ってことさ。」


そう〇〇が言った時、全員は唖然としたが彼の言葉を理解した。
「〇〇【さん】は誰でも受け入れる。」と。
次の瞬間、宴会の場は壮絶な弾幕勝負の戦場になった。
その日、博麗神社とその周辺が壊滅的な惨状になった。


〇〇(あ~…やっぱり、帰ろうかなぁ…。)

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最終更新:2011年05月06日 02:22