主人公/9スレ/925




幻想郷の人里のとある小屋で洗濯をしている青年が居た。
名前は〇〇。ここで言う所謂、外来人だ。
彼には最近、悩み事があった。

〇〇「ふぅ~、こんなもんかな?」
本日は晴天、スパンッ!と皴伸ばしをして物干し竿に洗濯物のシャツなどをかける〇〇。
次いで香霖堂でサイズがピッタリで安堵し購入したトランクスを干す。
余談だが、その時に店主から褌を薦められたが丁重に断っておいた。
とりあえず洗濯物を干し終えた〇〇。

〇〇「まぁ、こんなもんかな?」

「「「あぁ~、〇〇【さん】の匂いは消えたけど、まだ残り香がある。」」」
異口同音に聞き覚えがある声がする。

〇〇「また君らか…霊夢、魔理沙、早苗…。」
洗濯物の下着に顔を埋める彼女達にがくりと肩を落とす〇〇。そう、彼の悩み事の一つはこれなのだ。

一人で神社に住み、何やかんやで幻想郷を守っている霊夢を。
親元から離れ同じく一人で住んで手癖が多少悪くとも頑張って努力している魔理沙を。
二柱の神のために外界の故郷を離れて、甲斐甲斐しく勤める早苗を。
幻想郷で知り合った重鎮達を〇〇が褒めたばかりに彼女達は苛烈な愛情を持ち日々、〇〇へとアピールしていた。


霊夢「〇〇さん、ダメですよ?こんな無防備に干していたら。何処かの悪い奴【女】に盗られてしまいますよ?」

魔理沙「全くだぜ。だからあれ程、一緒に住むことを提案したのに頑なに拒否するもんな。」

早苗「何なら、今からでもいいですよ?神奈子様も諏訪子様も大喜びしますし。」

〇〇「丁重にお断りします。それに盗っているのは君らだろ!?自覚無しかよっ!?」
そう〇〇がツッコむと彼女達はいそいそと干してある洗濯物に何かをしていた。
〇〇「あのぉ~、皆さん。何をしているんでしょうか?」

霊夢「ん~?盗難対策ですよ?」

魔理沙「これでよし!」

早苗「本当は私だけで十分何ですが。」

物干し竿を見ると〇〇の洗濯物の下着の側には女性用の下着が。

〇〇「あの…これは…?」
「「「だから、盗難対策【です】。恥ずかしいからってすぐに取ったらダメですよ?あ…でも…その…我慢できなかった、どうぞ…。」」」

そう言う彼女達の顔は赤面だが目は淀んでいるのが見えた〇〇はこう思った。

〇〇(駄目だこりゃあ…。)







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最終更新:2019年02月09日 21:57