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**愛の国、レンジャー連邦「夜の楽しみ」 絵/むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦 文/宴  会:むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦        双樹真@レンジャー連邦        空馬@レンジャー連邦   麻  雀:霰矢蝶子@レンジャー連邦   天体観測:豊国ミロ@レンジャー連邦 ---- 【みんなで楽しく宴会】 #ref(195.jpg) レンジャー連邦の民は、何かと宴会をするのが大好きだ。 夜になると、御近所親戚集まって家庭料理を持ち寄り、そして、涼しい庭先に鉄板を出してきては、各家庭自慢のもんじゃを振るまい、お酒を空けて1日の疲れを皆で労う。 歌い、飲み、手を取って踊る楽しいひととき。 平日はそれ程ではないが、休み前や、めでたい事があった時などは、深夜や朝方まで賑やかに過ごす。 気候の厳しい西国では、仲間とのコミュニケーションが大切とされ、それが昔から「宴会」という風習となっているのだ。 現代の仕事を持つ若い人などは、帰りに北都、南都のもんじゃ店に集まり「今日も一日お疲れ様」と乾杯をする事が多く、もんじゃ、及び夜の飲食店は大変なにぎわいを見せている。 (文:むつき・萩野・ドラケン) さて、宴会の中にも様々な風習があり、それについても記述しよう。 『風歌』 砂漠の国、レンジャー連邦の夜の遊戯の一つで、夜に響く風鳴りの音に合わせて即興の誌をつけて歌い合うという物だ。 宴会の席でよく行われ、多い時には十数人が一晩中歌い明かすという光景もよく見られる。 歌われた歌の中で人気が高いものは合唱になることも多く、連邦の夜はいつもどこかで楽しげな歌声が響いている。 また腕の良い風歌の歌い手は翠声の徒と呼ばれ、各宴会に引っ張り凧になることも多いようだ。 (文:双樹真) 『二十日会』 此処はある人の家の屋上。満点の星空の下、かがり火が焚かれその周りに輪になるように座っている人達がいる。20名ほどだ。各々片手にお酒の入ったコップを持ち和気藹々と宴会しているのだ。最近あった事を話す人や、笑い話、数人で歌を歌ったりさまざまであるが、普通の宴会とは少し違う気がする。 まず初めに宴会場ではなく野外であること。 次は各々が持っているコップに統一性が無い。 お酒は自家製の物が多く、ビールなども大きい樽で買ってある。 料理も各自作って持参したようで、何かお弁当の様な感じがする。それを分け合って食べていた。 そう、この宴会にはあまりお金が掛かってないのだ。なぜなら今日は20日。給料日前でお財布は寂しく、心も寂しくなってしまう時期。それじゃあいかんだろう!お財布が厳しくたって楽しく過ごそうよ!と、ある酒好き4人で始めたのが【二十日会】と言うこの飲み会なのだった。お酒がある人はお酒を持ち寄り、料理が得意な人は手料理を持ち寄る。工夫して楽しく。そんな集まりだった。 初めは個人の集まりでしかなかったこの会はすぐに噂となり、いつしか地域住民の集まりになっていた。 皆で持ち寄り、皆で分け合う。いわばギブ アンド テイク。この精神はこのレンジャー連邦に広く伝わっていくだろう。なぜならこの精神も《愛》の一つ形なのだから。 昔、【二十日会】ができた日のある男たちの会話。 「なあ、酒飲んで騒ぎたくね?」 「いーねっ!」 「でも金がねえよ。」 「同じく。」 「あー騒ぎてー!」 「酒だけならあるよ~!」 「おお!ナイス!」 「じゃあ、つまみは各自持参の俺ん家でヨロ。」 「ウィーっす!」 ---- 【家族や仲間と麻雀】 #ref(197.jpg) ---- 【恋人達の天体観測】 #ref(196.jpg) レンジャー連邦は砂漠の中の国である。一方で島国でもあるので、沿岸部の民は交易のため航海に出ることもある。 砂漠の中と海の上、これらの場所を移動するときに目印とするものは何か?――そう、星である。 生活の必要上から、レンジャー連邦の民は昔から星に関心を持ってきた。特に砂漠では昼の暑さを避けて夜移動するため、子どものうちに親から目印となる星を教えられた。 もちろん目印としての興味だけではない。レンジャー連邦では砂漠も海も遮るものがないため、地平線・水平線まで続く空一面の星空を堪能できる。決して手にとることのできない宝石である星々…人々は大いなるロマンをそこに見出し、様々な形や物語をその上に見出してきたのである。 星を見ずともレーダー施設によって正確に現在地が分かるようになったが、ちょっとした移動は今でも星を見て行うことがままある。 最近では簡単な軽食を持ち、1つのマントに包まって星空を見上げるというデートがカップルの間で流行っているらしい。 以下に、レンジャー連邦で有名な星座のいくつかをご紹介しよう。 『出発の星』 夜20時頃に東の地平線に現れる星。砂漠への移動を開始する合図となる 『導の星』 一晩中南の空に見え、砂漠・海ともに目印とした星 『イルカ群星』 イルカの群のように見える星座 『恋人の星座』 抱き合う恋人同士のように見える星座。かつて風の中に消えたという伝説の北の王子と南の姫君の姿だという。恋人同士がこの星座に変わらぬ愛を誓うと加護を得られるという言い伝えがある なお、あまり知られていないが西の砂漠のオアシスのほとりに古い天体観測施設があるという。 ここでは天体観測のほか、天文学と占星術を研究している老師と数人の弟子が住んでおり、年に2回、主に子どもたちを招いて天体観測会を開いている。 たまに占いを求め悩み事を抱えて来訪する人がいるというが、当たるかどうかは定かではない。 ちなみにここで販売されているカレンダーは精緻な筆致で描かれた版画で、星にまつわる伝説が題材となっておりひそかなファンが多い。 (文:豊国ミロ)
**愛の国、レンジャー連邦「夜の楽しみ」 絵/むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦 文/宴  会:むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦        双樹真@レンジャー連邦        空馬@レンジャー連邦   麻  雀:霰矢蝶子@レンジャー連邦   天体観測:豊国ミロ@レンジャー連邦 ---- 【みんなで楽しく宴会】 #ref(195.jpg) レンジャー連邦の民は、何かと宴会をするのが大好きだ。 夜になると、御近所親戚集まって家庭料理を持ち寄り、そして、涼しい庭先に鉄板を出してきては、各家庭自慢のもんじゃを振るまい、お酒を空けて1日の疲れを皆で労う。 歌い、飲み、手を取って踊る楽しいひととき。 平日はそれ程ではないが、休み前や、めでたい事があった時などは、深夜や朝方まで賑やかに過ごす。 気候の厳しい西国では、仲間とのコミュニケーションが大切とされ、それが昔から「宴会」という風習となっているのだ。 現代の仕事を持つ若い人などは、帰りに北都、南都のもんじゃ店に集まり「今日も一日お疲れ様」と乾杯をする事が多く、もんじゃ、及び夜の飲食店は大変なにぎわいを見せている。 (文:むつき・萩野・ドラケン) さて、宴会の中にも様々な風習があり、それについても記述しよう。 『風歌』 砂漠の国、レンジャー連邦の夜の遊戯の一つで、夜に響く風鳴りの音に合わせて即興の誌をつけて歌い合うという物だ。 宴会の席でよく行われ、多い時には十数人が一晩中歌い明かすという光景もよく見られる。 歌われた歌の中で人気が高いものは合唱になることも多く、連邦の夜はいつもどこかで楽しげな歌声が響いている。 また腕の良い風歌の歌い手は翠声の徒と呼ばれ、各宴会に引っ張り凧になることも多いようだ。 (文:双樹真) 『二十日会』 此処はある人の家の屋上。満点の星空の下、かがり火が焚かれその周りに輪になるように座っている人達がいる。20名ほどだ。各々片手にお酒の入ったコップを持ち和気藹々と宴会しているのだ。最近あった事を話す人や、笑い話、数人で歌を歌ったりさまざまであるが、普通の宴会とは少し違う気がする。 まず初めに宴会場ではなく野外であること。 次は各々が持っているコップに統一性が無い。 お酒は自家製の物が多く、ビールなども大きい樽で買ってある。 料理も各自作って持参したようで、何かお弁当の様な感じがする。それを分け合って食べていた。 そう、この宴会にはあまりお金が掛かってないのだ。なぜなら今日は20日。給料日前でお財布は寂しく、心も寂しくなってしまう時期。それじゃあいかんだろう!お財布が厳しくたって楽しく過ごそうよ!と、ある酒好き4人で始めたのが【二十日会】と言うこの飲み会なのだった。お酒がある人はお酒を持ち寄り、料理が得意な人は手料理を持ち寄る。工夫して楽しく。そんな集まりだった。 初めは個人の集まりでしかなかったこの会はすぐに噂となり、いつしか地域住民の集まりになっていた。 皆で持ち寄り、皆で分け合う。いわばギブ アンド テイク。この精神はこのレンジャー連邦に広く伝わっていくだろう。なぜならこの精神も《愛》の一つ形なのだから。 昔、【二十日会】ができた日のある男たちの会話。 「なあ、酒飲んで騒ぎたくね?」 「いーねっ!」 「でも金がねえよ。」 「同じく。」 「あー騒ぎてー!」 「酒だけならあるよ~!」 「おお!ナイス!」 「じゃあ、つまみは各自持参の俺ん家でヨロ。」 「ウィーっす!」 ---- 【家族や仲間と麻雀】 #ref(197.jpg)  夜の食事が終わった家族団らんの時間、皆さんの家では何をしてすごしているだろうか。  家族一緒にテレビを見たり、お茶を飲みながら今日の出来事について話したり…色々な過ごし方があると思うが、レンジャー連邦では夜の団らんの楽しみ方のひとつとして麻雀が人気である。  麻雀と言うと不健全なイメージを持たれる方も多いだろうが、金品を賭けずにタバコもお酒も排して行われる麻雀は、老若男女問わず先読みと自らの運のみで勝負できる純粋に熱い知的なゲームである。レンジャー連邦ではトランプやオセロに並ぶ一般的な遊びとして麻雀が定着しており、雑貨屋には普通に家庭用麻雀セットが店頭に並んでいる。  この家庭用麻雀セットには、家庭で麻雀を楽しむための工夫が施されている。ジャラジャラと牌を混ぜる音が近所迷惑にならないようにと麻雀用のマットは薄い低反発性クッションが一般的、小さい子どもが誤って飲み込まないように牌は少し大きめ、などなど。  また、麻雀を楽しむ家庭には、オリジナル役を作ったり、サイコロがぞろ目ならドラを1枚プラスしたりなどその家限定の「我が家ルール」があることがほとんどであり、子どもたちが夏休みの自由課題で各家庭の独自ルールを調べて比較・発表することも多い。  ひとつの卓を家族で囲み、楽しく真剣に勝負する。お互いの顔や思考を見ることで、家族に対する理解も深まる。 「お兄ちゃんそれポン!」 「母さんがドラを溜め込んでる気がするっ」 「父さんここで白のみは大人気ないよ…」 などなど様々なやりとりが今日もどこかの家庭で行われている。家族でできる楽しいゲームとして、そして家族のコミュニケーションツールとして麻雀は広く親しまれているのである。 (文:霰矢蝶子) ---- 【恋人達の天体観測】 #ref(196.jpg) レンジャー連邦は砂漠の中の国である。一方で島国でもあるので、沿岸部の民は交易のため航海に出ることもある。 砂漠の中と海の上、これらの場所を移動するときに目印とするものは何か?――そう、星である。 生活の必要上から、レンジャー連邦の民は昔から星に関心を持ってきた。特に砂漠では昼の暑さを避けて夜移動するため、子どものうちに親から目印となる星を教えられた。 もちろん目印としての興味だけではない。レンジャー連邦では砂漠も海も遮るものがないため、地平線・水平線まで続く空一面の星空を堪能できる。決して手にとることのできない宝石である星々…人々は大いなるロマンをそこに見出し、様々な形や物語をその上に見出してきたのである。 星を見ずともレーダー施設によって正確に現在地が分かるようになったが、ちょっとした移動は今でも星を見て行うことがままある。 最近では簡単な軽食を持ち、1つのマントに包まって星空を見上げるというデートがカップルの間で流行っているらしい。 以下に、レンジャー連邦で有名な星座のいくつかをご紹介しよう。 『出発の星』 夜20時頃に東の地平線に現れる星。砂漠への移動を開始する合図となる 『導の星』 一晩中南の空に見え、砂漠・海ともに目印とした星 『イルカ群星』 イルカの群のように見える星座 『恋人の星座』 抱き合う恋人同士のように見える星座。かつて風の中に消えたという伝説の北の王子と南の姫君の姿だという。恋人同士がこの星座に変わらぬ愛を誓うと加護を得られるという言い伝えがある なお、あまり知られていないが西の砂漠のオアシスのほとりに古い天体観測施設があるという。 ここでは天体観測のほか、天文学と占星術を研究している老師と数人の弟子が住んでおり、年に2回、主に子どもたちを招いて天体観測会を開いている。 たまに占いを求め悩み事を抱えて来訪する人がいるというが、当たるかどうかは定かではない。 ちなみにここで販売されているカレンダーは精緻な筆致で描かれた版画で、星にまつわる伝説が題材となっておりひそかなファンが多い。 (文:豊国ミロ)

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