09 ククリククラレ



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くくれくくれ
おおいかくして
かこめかこめ
やえにつまごみに


いつか貴女は問う。
あの空の向こう側に何があるのかと。

誰にでもなく問う。
けしてそれを知ることも 目にすることもない。

夜が降りる。
闇が笑う。
何もかも一つに混然(まざ)りゆく。

――小さな その影 ただひとつ 除いて。

星が降る。
空を睨む。
向かう先も何も定まらず。

――その先に 人ならぬ世界を 見る。


この空は
貴女のための空
変わりえぬことのそのために

空の果て
何も知らぬ姿
無限の脅威が貴女を包み込む

貴女を見張るものは"星の数"ほどいる。


いつか貴女に乞う。
明日の空に陽が昇るその時まではと。

誰もが畏れ乞う。
けれどそれを貴女が聞き入れることはない。


人というより。
それは装置。
ありとあらゆる暴力行為。

――あまたの 夜を越えて 猶 在るものよ。

さあ立って。
敵をすべて。
その手で何もかも消し去って。

――その先に 私を呪うとしても。


星よ守れ
夜よ囲え
呪い呪われ括り括られ

(きわ)を分かて
檻を閉ざせ
永遠となるその日まで

風よ詠え
夢を祀れ
呪い呪われ括り括られ

全て結わえ
匣と成らせ
永遠となるその日まで!


この空を
怨んでも憎んでも
どれほど袖を血で染めても

空の下
それでも飛ぶのでしょう
そしてまたひとつ呪いの生まれるなら



――いつか貴女の手で 斃される日が来るまで。


――それか貴女をいつか 殺すときが来るまで。

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最終更新:2022年06月06日 15:09
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