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*TD系とは

**概要
砲台を設置して、通路から迫り来る敵を撃退する防衛シミュレーションゲームの総称。ジャンルはRTS(リアルタイムストラテジー)。
TDは"Tower Defesne"の略称で、他にも"TD系防衛ゲーム"などとも呼ばれる。
主に海外にて活発に製作され、無料Flashゲームとして数多く公開されている。
ちなみに、"Defense"を"Defence"と書いている所もあるが、綴りは両方とも正しい。ただし、Defenseの方が正式名称としては通りが良い。

***基本的な特徴
-敵が通路を通って、一定数が一定時間毎に攻めて来る。
-敵が城(出口)に一定数到達してしまうとゲームオーバー。
-砲台を設置して攻めて来る敵を倒していく。
-砲台は何種類か用意されており、金を払う事で段階的にアップグレードする事が出来る。
-敵には空を飛ぶタイプと地上を進むタイプがあり、それぞれ対応した砲台でしか攻撃出来ない。
-砲台は敵を自動的に攻撃し、プレイヤーが自らターゲット指定などの操作を行わない。
-ゲーム画面は真上からの見下ろし視点。

このような特徴を持つゲームをTD系と呼んでいるが、必ずしも全ての特徴が当てはまる訳ではない。中には変わったシステムを採用しているものもあり、広義解釈によってTD系かどうかの判断が人によって異なる事もある。
「TD系」という言葉の明確な定義があるわけではないが、あえて定義するとすれば「既存のTD系作品とよく似たシステムのゲーム」になるだろうか。

***発祥
海外製のRTSゲーム「[[Warcraft III>http://www.blizzard.com/war3/]]」のカスタマイズゲームである「Element Tower Defense」と、同じくRTSゲーム「Starcraft」の 「Turret Defense」がそもそもの発祥。これらをベースにして、「[[Tower Defense]]」や「[[Flash Element TD]]」などが作られた。以後、同じコンセプトのゲームが数多く作られ、シミュレーションゲームの一ジャンルとしての地位を確立した。

***代表的な作品
[[Desktop Tower Defense]]と[[Flash Element TD]]シリーズが、登場時期が早かった事もあり、掲示板・ブログなどで話題を呼んでいる。

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#contents(fromhere)
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**用語
|WAVE|敵の隊列。ゲーム進行度を示すレベル・ステージとほぼ同意義。|
|Range|砲台の攻撃射程。|
|Rate|砲台の攻撃速度。|
|DPS|Damage per secondの略。秒間攻撃力。|
|Stun|麻痺。TD系の場合は、敵を一定時間その場に留める能力を指す。|

**ゲームシステムの種類
***レベル
:有限レベル型|
設定されたWAVE(レベル)を凌ぐとゲームクリアになるタイプ。
一定レベル毎にボスが出現する事が多い。
[[Flash Element TD]]など。

:エンドレス型|
クリアがなく、ゲームオーバーになるまでゲームが続くタイプ。
その性質上、プレイスタイルがスコアアタックになりやすい。
中には有効な攻略法を用いれば、ゲームがPCのスペック不足で処理落ちするまで続けられてしまう物もある。
[[Flash Circle TD]]や[[Antbuster]]など。

***敵の侵攻方法
:通路侵入型|
敵ユニットが決まった通路を通って侵入してくるタイプ。
TD系の基本で、多くの物がこのタイプに該当する。
[[Tower Defense]]や[[Flash Element TD]]など。

:自由配置型|
決まった通路がなく、マップ上に自由に砲台を配置出来るタイプ。
敵もマップ上を自由に侵攻して来る。
[[Desktop Tower Defense]]や[[Antbuster]]など。

***敵の侵攻速度
:自動進行型|
敵が一定時間毎に自動で攻めてくるタイプ。
敵を素早く倒していかないと、後から来た敵にまで攻撃が回らずにドンドン押されてしまう。
時間よりも早く倒してしまった場合の為に、次のレベルへ早送りする機能がついているものもある。
[[Desktop Tower Defense]]など。

:手動進行型|
各WAVE(レベル)の合い間でゲームが一時停止し、ボタンをクリックする事で次の敵が攻めてくるタイプ。
自動侵攻型のように敵の侵攻を心配することなく、じっくりと砲台の配置を考える事が出来る。
[[Flash Element TD]]や[[Defender]]など。

***その他
:所持金利子制|
毎ターン終了(もしくは開始)する毎に、所持金に一定率の利子が掛かる。
敵を倒す事によって得られる収入も大事だが、最低限の砲台で敵を倒し、資金を節約して増やしていく事が重要な戦略ポイントとなる。
人によって好き嫌いがはっきり分かれるタイプ。
[[Flash Element TD]]シリーズなど。

:敵がこちらにも攻撃してくるタイプ|
砲台に体力が設定されており、攻撃を受けて0になると消滅してしまう。
中にはコストを掛けて修理(体力回復)出来るものもある。
また、敵が攻撃する際に立ち止まったり、移動速度が低下したりする種類もある。

**砲台の種類
:範囲攻撃(スプラッシュ)型|
攻撃した敵だけでなく、その周囲の敵にも余剰ダメージを与える砲台。
敵が固まっている所に攻撃すれば、高いダメージが期待出来る。下記の移動速度低下型と合わせてよく使われる。

:移動速度低下型|
冷気で凍らせる・電撃で麻痺させるなどして、敵の移動速度を低下させる砲台。結果として、敵が砲台の射程内に留まる時間を増加させる事が出来る。砲台そのものの攻撃力は弱い。
多くのTD系ゲームで重宝され、攻略に欠かせない存在。
能力をより発展させ、敵を一定時間その場に停止させる能力を持った「麻痺型」もある。

:毒ダメージ型|
敵を毒状態にさせ、一定ダメージを定期的に与え続ける。
移動速度低下型と同じく、砲台そのものの攻撃力は弱い。

:複数攻撃型|
複数の敵を1回で攻撃出来るタイプ。意味合い的には範囲攻撃型もこの1種である。
-複数弾を同時発射。
-攻撃範囲は狭いが、範囲内にいるすべての敵に対して同時攻撃。
-攻撃した敵の隣にも連鎖して命中する。

:対空型|
空を飛行するタイプの敵が登場するゲームの場合によく登場する。
飛行タイプの敵は、強い砲台の攻撃対象に含まれていなかったり、自由配置型の場合は砲台を無視して一直線に出口に進むなど、厄介な場合が多い。
従って、地上の敵とは別に対空専用の砲台を設置して対処するのが有効策の一つとなっている。

**問題点
作品の中にはシステムに不備があるものもいくつか見受けられる。
:砲台の攻撃が敵に命中しない|
Antbusterなど、砲台の特性としてそのように設定されているのならば問題はないのだが、中には砲台の攻撃が直線にしか飛ばす、移動している敵に命中させるのが困難なモノもある。
:アップグレード効率が悪い|
通常であれば、砲台はアップグレードする度に費用対効果の率が上昇していくのだが、なかには逆に悪くなってしまうものもある。
そういう場合は、レベル1の砲台を多く設置した方が効率的という事になり、ゲームシステムとしてはやや疑問が残る。
:ゲームのテンポが悪い|
これは他のゲームでも言える事だが、ことTD系に関しては、最良の手数を探すためにリトライ回数が自然と多くなる為、致命的と言える。

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