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今、言えるだけの愛言葉」(2014/08/25 (月) 21:15:33) の最新版変更点

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 「うう……」  イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは、途方に暮れながらレジカウンターの奥に蹲っていた。  ここはデパート、階層は二階の書店コーナーだ。  人気の漫画から難しくてよくわからない新書まで平積みになっており、素人目にも品揃えの良さが窺える。  だが当然、イリヤにそんなことを気にしている余裕などありはしなかった。  ある並行世界の彼女ならばいざ知らず、今此処にいるイリヤスフィールは血で血を洗うような陰惨な遊技盤に放り込まれて平然と順応できるほど、人間離れした価値観を持ってはいない。  殺し合いが始まってから早三十分。その間、イリヤはただ蹲って震えているだけだった。  『イリヤさーん……そろそろ私達もちょっとは動きましょうよー。まだ名簿や支給品も確認してないでしょう?』  「だって……」  『だってもヘチマもありません。というか貴女仮にも主人公でしょう! あーもうしゃんとしてください!!』  騒ぎ立てる相棒……カレイドルビーに押されて、漸くイリヤは自分のディパックに手を付ける。  いくら彼女でも、これがドッキリや悪ふざけの類でないことくらいは理解していた。  漆黒の中、開戦を宣言した漆黒の神父……イリヤの世界にもあの神父は存在しており、些か愉快な人格の持ち主になって彼女と邂逅を果たしたことがあった筈だったが、ついぞ彼女がそれに気付くことはなかった。  『邪悪』という概念を鍋で煮詰め、そこにありったけの毒物を加えたような――そんな人物。  あんな者を前にして、まともでいられる子女など存在すまい。  未だ覚めない胸の厭な高鳴りを抑えながら支給品を慎重に取り出し、床に並べていく。     『ふむ……どうやら、私も支給品の一つとしてカウントされているみたいですね』  「あ、でもクラスカードがあるよ。……アサシンの。いざという時には役立ちそうだね!」  『欲を言えばセイバーやランサーのものが欲しかった所ですが、贅沢は言えません。喜んでおきましょう、流石の幸運』     しかし、支給品の確認という至極セオリー通りの行動であっても、何か行動をするということはイリヤにとってプラスに作用した。結果的に当たりと呼べるものも入っていたし、気分転換としては上等だったといえる。  が、その喜びも束の間。次に手に取った参加者名簿には、最悪な事実が容赦なく並べ連ねられていた。  「美遊、クロ、凛さん……――お兄ちゃん……!!」  美遊・エーデルフェルト。  クロエ・フォン・アインツベルン。  遠坂凛――そして、衛宮士郎。  イリヤの日常を形作る大切な人達も自分と同じように此処へ放り込まれていると知り、背筋が粟立つ感覚を覚える。  もし美遊が、クロが、凛さんが、……大好きなお兄ちゃんが死んでしまったら。  そう思うだけで、叫び出したいほどの恐怖と、怒りにも似た感情に襲われた。  そしてそれは決して、過剰な悲観ではない。  ルールというものが凡そ存在しないこの場所では、人の命など即ち塵芥と変わらないのだ。  聖職者も、魔法少女も、英霊も、勇者も魔王も皆須らく、濁流の流れに押し潰される瓦礫さながらに呆気なく消えるだろう。  それは余りにも恐ろしい想像で……イリヤスフィールという少女に、絶対にこの殺し合いは止めなくてはならないのだと使命感を抱かせた。流石にそこは、多くの非日常的経験を潜り抜けてきた、ルビーの言葉を借りて言うならば『主人公』というべきか。兎も角、行動指針は一つだった。最悪の結末の回避、そして――  「止めなきゃ。……こんなの、おかしいよ。私は、皆で殺し合うなんて嫌だ」  『賢明ですね。私もあの気障ったらしい神父の言うことを聞くのは丁度癪だと思っていたところです』  「じゃあ、こうしちゃいられないよね」  怖いという思いは今もある。  でも、皆を失わない為に殺し合いを止めると決断したからには、行動あるのみだ。  カレイドステッキを握り締め、立ち上がる。  ……そうしたはいいものの、はてさてこれから何処に行こう。  うーんと考え込み始めた時、イリヤは並んだ書棚の向こうに人がいることに気が付いた。  「あ……」  整った顔立ちの、所謂イケメンと呼ばれる人種。  清潔な召し物に同じく清潔感漂う黒髪、眼鏡をかけた人相は非の打ち所もない。  既に意中の人がいるイリヤであったが、それでも一瞬気を抜いてしまう非現実感が彼にはあった。  青年もイリヤに気付いたようで、口元に薄い笑みを浮かべて此方へ視線を向け――    『……イリヤさんッ!』  「――――え?」  次の瞬間には、目の前まで接近を果たしていた。  涼しい顔のまま、欠片ほどの不自然さもなく、さもそれが常識であるかのように堂々と。  イリヤとの間合いを詰めた男は、静かにその右腕に握っていた得物を掲げる。  ――細剣。宝具といった上等なものではないが、かと言って鈍かと問われれば否。  接近行動と、それを掲げる動作の意味。……もはや考えるまでもなかった。  「…………!」  ――――この偉丈夫は、殺し合いに乗っている。  今までにも魔法少女として戦ったことは何度もあったが、その中でも眼前の彼は一際異質だった。  何を考えているのか分からない鉄面皮。それでいて一手一手が確実に詰ませに来ている。  レジカウンターを隔てているという地の利を応用して三まで斬撃を回避したイリヤだったが、体感的にはそれらはほぼ一発と変わるところがなかった。異様なほどの速度から繰り出される故、回数すら正確に予測させない。    『行きますよ、イリヤさん!』  「うん!」  『――コンパクトフルオープン! 鏡界回廊最大展開!!』  その口上を皮切りに、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは文字通り変身を遂げた。  ピンクの衣装に身を包んだ姿は、彼女のもう一つのカタチ。  プリズマイリヤ……カレイドの魔法少女の姿である。  この男は見たところ目立った魔術も武装も使ってはいないが、危険度は頭抜けている。  なるべくなら戦いたくはない相手だが……撤退を選択するにしても、相手の攻撃に対応する手段は必要だろう。  無力化できれば勿論御の字、けれど無茶はせず堅実に。  変身を完了し、魔力を用い砲撃の準備を整えた彼女に、男はしかし冷静に応じた。    「――――、」  地の利を全て無視し、剣閃により生ずる衝撃波を以って刃とする。  それはイリヤの放った魔力弾と相殺し、第三次の衝撃波を生んでカウンターにあった筆記用具などを吹き散らした。  突風めいた衝撃が止むのを待たずに男は特攻を仕掛けてくる。  咄嗟に飛び退くイリヤだったが、これで地の利は今度こそ完全になくなった。  迫る男はまるで猟犬。ストイックかつ確実に死を狙ってくる姿は寒々しい程に殺戮機械を地で行っている。  魔力障壁でそれを躱しつつ、砲撃を複数放つも、それでは全く捉えることが出来ない。  『イリヤさん、落ち着いて聞いて下さい! 私の見立てですが――あの男、どだい魔術師ですらないようです!』  「は、はあ!? 何の力も使わないでこれだっていうの!?」  『いえ、恐らく何かしらの異能は使っているのでしょう。ただ……どうもそれが、私の管轄外の方面なようでして』  混乱するイリヤの首筋目掛け、一際鋭い突きが轟く。  モロに喰らえば確実に死ぬだろう一撃をすんでで回避し、お返しとばかりに今度は踏み込んでみせた。  今まで防戦一方だったイリヤの攻勢にやや男は眉を動かしたが、彼女にそんなことを気にしている余裕はない。    魔力を――研ぎ澄ます。  厚みは薄く、形状は鋭く。  そう、刃のように。    「――斬撃(シュナイデン)ッ!」  しかしそれは彼を捉えるに至らず、その刀身で持って受け止められる。  ならば押し切るのみ。そう高を括ったイリヤだったが、次の瞬間彼女の放ったそれは霧散霧消していた。    「なっ!」  返し手は熾烈極まる斬撃が為す。  疾風めいた踏み込みから連続する突きは魔力障壁を一撃ごとに揺らす。  執事風の優男な外見に違わず太刀筋は繊細だ。それでいて、恐ろしく暴力的な殺意をも秘めている。  暫く防御と攻撃が只管ぶつかり合う時間が続いたが、男はそこでふっとあれほど激しく連続させていた攻撃の手を止める。  怪訝な顔をして動向を見守るイリヤ。  すると男は、初めて口を開いた。  「一つ教授をしてやろう。―――盾を過信するのは程々にした方が良い」  そして、また刃が振るわれる。  それを、イリヤもまた同じように止める。  が――細剣の強打を受けた途端、魔力が掻き乱されるのを感じた。  消されていく。イリヤの身を守っていた魔力の盾が、細剣に触れる度理不尽な勢いで摩耗していく。  崩壊は呆気なく訪れた。苦し紛れの砲撃はひらりと躱され、気付けば後ろに迫っているのは壁。    『あちゃあ……これはちょっと、不味いですね……』  「……っ……!」  支給されたクラスカードがセイバーやランサーのような、所謂武闘派のものだったなら状況は違ったかもしれない。  一言で延べて、実力が違いすぎる。  単純な能力値ならイリヤだって決して低くはない。むしろ上等な部類だろう。  ならば何がここまで戦況を分けているかといえば、それは戦闘経験だ。  一体どんな経歴が彼にあるのかは定かではなかったが、この男は間違いなく人外のそれに近いレベルの研鑽を積んでいる。  身体能力の強化と魔力瓦解の能力を踏まえずとも、彼の体術は明らかに第一線級のものであった。  じり、と後退りする。こうなればもう、有効な手立てはそれこそ撤退くらいしか思いつかない。  だが背後は壁。横にずれて逃げることも可能だろうが、眼前の猟犬もそれは予期している筈。  どうする、どうする、どうする、どうする――――思考回路がパンクしそうな程の自問を繰り返すイリヤ。  しかしそんな彼女を待たず、無情に男は最後の一手を下した。  視界がスローモーションになる。  鋭剣は突き出され、イリヤの喉元を狙った。  避けられない。障壁を貼ろうにも間に合うかわからないし、またあの瓦解を使われればそれこそ本当に詰みだ。  視界が潤む。まだ死にたくない――そんな少女の願いも、剣を携えた猟犬には羽毛の如く軽い物でしかなく。  此処に、死は執行される。  「――はあああああああァァッ――――!!」  それを阻んだのは、まだ少女期の甲高さを残した裂帛の雄叫びだった。    「――、―――」  彼女の足が纏うはインテリジェントデバイス・マッハキャリバーAX。  それは勇敢な女魔導師の、少女(イリヤ)を助けたいという感情に呼応して脚力を爆発的に加速させる。  右手に装着したアームドデバイス・リボルバーナックルに力を込め、真実全力をもって男へ奇襲する!  既に攻撃態勢へと入っていた男は、イリヤを追い詰めた戦闘経験の賜物である危機感知を用い魔導師の接近を察知。  流石にこの状態から回避へ移るのは後続の動作が苦しくなる為選択肢から除外、防御という形を選ぶ。  キィンッ――喧しく衝突音を鳴らし、拳と剣が衝突する。  数秒の拮抗の後、双方共に後退した。    「……もう大丈夫、助けに来たよ!」  「あ……あなたは?」  「今はとりあえず走って逃げて! ここは――あたしが食い止めるから!!」  勇猛に宣言してのけた魔導師に、剣の猟犬はあくまで変わらない冷たいままの瞳を向ける。  あまりに空虚。されど情念の存在する双眼が、彼がこれまでの経験を総動員しても勝てるかわからないほどの難敵であることを自然と理解させる。……全力でぶつかっても、勝てるかは分からない相手だ。  だが逃げる訳にはいかない。恐怖はなかった。あるのはただ、殺し合いに乗った参加者を管理局の戦士として鎮圧し、やがては安楽椅子に座ってこの悪趣味な催しを観覧しているのだろう主催者たちを打倒するという強い意思。  これはその第一歩だ。だから――真っ向から挑み、乗り越える。若き魔導師、スバル・ナカジマは決意した。 ◆  『イリヤさん、その傷……大丈夫ですか?』  「……痛むけど、そんなに深くはないみたい。でも手当しないと、ね……っ」  スバルの機転によって離脱を果たしたイリヤだったが、浅いとはいえ細剣の太刀に首筋を裂かれていた。  彼女は非常に高い幸運の持ち主だ。したがって、振り返りざまの切っ先に頸動脈を切り裂かれるという、半ば事故死にも近いような死に様を辿る未来を回避することが出来た。  けれどその表情は決して明るくない。首のあまりにリアルな痛みもそうだが、助けてくれた恩人が一人で戦っているにも関わらず、一人逃げるしかない自分への無力感が彼女の胸中を占めていた。  もし他の誰かが今のイリヤを見ても、まず攻めたりしないに違いない。  彼女は勇敢に戦った。それでも殺されかけ、まさに間一髪のタイミングであの女性に助けられたから今がある。  意地を張ってあそこに残っていても邪魔になるだけだったろうし、もしその無謀が原因で命を落とすようなことになったら、それこそあの人は浮かばれない。……だから今は、逃げるしかない。頭ではそう分かっていても、心に思う所はあった。  『……あまり気に病まない方がよろしいですよ。それより今は、あのイケメンをさっきの方がばこーんとぶっ倒しちゃう絵面を想像しようじゃありませんか』  「うん……そうだよね。信じてあげなきゃ、ダメだよね」  ルビーの励ましに、イリヤは沈みかけた感情をどうにか持ち直す。  身体を張ってまで自分を助けてくれた恩人だ。勝利を信じてあげるのが筋というものだろう。  階段を降り、ひとまず鏡のあるトイレを目指す。  出血は急を要するほど酷くこそないが、万全を期すに越したことはないしやはり痛みもある。  応急処置を終えたら、今度こそ自分なりに殺し合いを打倒すべく動こう。  「――あ」    決意を新たにするイリヤは、しかしまたしても前方に人影が見えたことで思わず足を踏み外しそうになる。  何せ最初に出会った参加者があの男だったのだ。  突然の遭遇というものにすっかりある種の嫌な印象を刻み込まれてしまった彼女は動きを止めてしまう。  でも今度の遭遇者は、イリヤを傷つけようとする人間ではなかった。  「お……! なあお前、この殺し合いの参加者か? ――ああもう、そんなに警戒しなくても大丈夫だって! あたしは真奈瀬晶ってんだ。こんな馬鹿げたお遊びに乗るほど落ちぶれちゃねーっつの」  「うう、ごめんなさい。……私も参加者で、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンっていうの」  『おお! 仲間が増えるよやったねイリヤさん!』  「おいやめろ……って、なんかものすげーナチュラルに杖が喋ってるんだけど」  げんなり、といった様子で溜息をつく晶。  こういう訳が分からないものにはとりあえず納得しておけと、度重なる非日常の中で彼女は悟っていた。  それに今は漫才をしている場合ではない。  参加者か否かを聞いたのは様式美のようなもので、本当に聞きたいことは別にある。  「まあいいや、それより! イリヤ、お前上の階から来たんだよな? ……やっぱり、誰かがやり合ってるのか?」  「えと……、実は……」  斯く斯く然々、イリヤは先程までの戦いの一部始終を晶へ語って聞かせた。  顔を顰めて聞いていた晶だったが、その表情はイリヤが男の外見について触れた途端一変する。    「執事服に眼鏡のイケメンで、細剣……イリヤ、本当に間違いないんだな?」  「うん。ルビーも見てたよね?」  『間違いないですねー。ていうかあんな出来た見た目の人、忘れようと思ってもそう忘れられないですよ』  晶はがん、と手近な壁を殴りつける。  手に鈍痛が走ったが、気にしてはいられなかった。  「――幽雫、さん……!」   彼女はずかずかと階段を上がっていく。  イリヤとルビーが静止の声を掛けると彼女は振り向き、言った。  「あたしはその、イリヤ達を助けてくれたっていう奴に加勢してくる。お前たちは……とりあえず安全なとこまで逃げとけ。あたしも後で追いかけるから、心配すんなよな」  「そ、そんなの駄目だよ! あんなところに飛び込んでいったら、晶さん……」  「はは、イリヤは優しいな。けど、あたしも他の誰にも負けない取り柄を持ってんだよ。――首、触ってみな」  「…………!」  言われた通り、首筋に手を当ててイリヤは驚く。  いつの間にか、その傷は消え去っていた。  あの会話の中で、或いは自己紹介をしている間には既に、治癒を施されていたらしい。    『心配なさそうですよ、イリヤさん。むしろ晶さんは行かせるべきかと』  「そういうこった。あたしは優しい女だからな」  冗談めかして笑うと、晶はそのまま、未だ戦闘音の止まない書店へと足を踏み入れていった。  自分も追随しようか迷うイリヤだったが、ルビーに窘められて言われた通り、出来る限り逃げることにする。  スバル・ナカジマと真奈瀬晶、二人が無事にあの鉄火場を切り抜けられることを祈って、魔法少女は戦線より離脱した。 【一日目/深夜/デパート2F 書店→ 1F スーパーマーケット】 【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】 【状態】健康 【装備】カレイドステッキ(ルビー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 【所持品】基本支給品一式、クラスカード(アサシン)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、不明支給品1 【思考・行動】 0:殺し合いには乗らない。 1:とりあえずここから離れる。晶達にはまた会いたい。 2:美遊たちを探す。 3:執事風の男(幽雫)への恐怖。 【備考】 ※ツヴァイ本編終了後からの参戦です。 ◆  真奈瀬晶と幽雫宗冬は、本来同盟関係にある。  戦真館と貴族院辰宮は共闘戦線を結び、彼女も宗冬のことを信頼していた。  だが、彼は今晶達にとっての不倶戴天の敵……甘粕正彦という魔王の眷属になったと聞いている。  名簿で名前を見た時にももしやとは思っていたが、よもやこんなに早くその時が訪れようとは。  ……見過ごしてはおけない。彼が殺し合いに乗るというならば、甘粕打倒を誓った自分達の手で彼を倒すべきだ。  意気込んで、晶は戦場へ参戦する。  宗冬はちらりと彼女を一瞥するが――そこに、かつて戦いの法を教授した先輩としての感情はなく。  偏に、彼女も又、幽雫宗冬という男にとっては羽毛の如く軽い存在でしかないと暗に告げられていた。  幽幻艶美の剣士が望むのは、愛する女を殺すことで己の愛情を証明すること。  それまでは殺し合いを加速させる歯車として廻り続けるまで。  ああ、故に――俺の愛(みち)を妨げる者など許さない。 【幽雫宗冬@相州戦神館學園 八命陣】 【状態】健康 【装備】細剣@相州戦神館學園 八命陣 【所持品】基本支給品一式、不明支給品3 【思考・行動】 0:辰宮百合香を殺し、自分の愛を証明する 1:その時が来るまでは『歯車』として行動する 2:真奈瀬晶、拳闘士(スバル)への対処。 【備考】 ※水希ルート、鳴滝との再戦前からの参戦です 【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのは】 【状態】疲労(中) 【装備】リボルバーナックル@魔法少女リリカルなのは、マッハキャリバーAX@魔法少女リリカルなのは 【所持品】基本支給品一式、不明支給品1 【思考・行動】 0:殺し合いを止め、主催者を逮捕する 1:幽雫宗冬を無力化する。 【備考】 ※Force時間軸からの参戦です 【真奈瀬晶@相州戦神館學園 八命陣】 【状態】健康 【装備】帯@相州戦神館學園 八命陣 【所持品】基本支給品一式、不明支給品2 【思考・行動】 0:主催者を倒して元の世界に帰る。 1:幽雫を止める。 2:四四八達と合流したい。余裕があればイリヤとの再会も。 【備考】 ※水希ルート、関東大震災勃発直前からの参戦です 時系列順に読む 前:[[二つの闇]] 次:[[]] 真奈瀬晶 次:[[]] 幽雫宗冬 次:[[]] スバル・ナカジマ 次:[[]] イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 次:[[]]

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