青色通知、御堂家の後日談

るい「初めまして、坂城るいです。今日からお世話になりますっ」

るい(わ、初紀ちゃんのお母さん……だよね? 凄い綺麗な人だなぁ……)

初紀(……るいちゃん、凄い営業スマイル)

初葉「あ、あなたが宗くんの言っていた子ですね?」

るい「はいっ」

初葉「ふふっ、自分のウチだと思ってくつろいで下さいね」

るい「ありがとうございますっ
 それで、あの……お家賃のコトなんですけど―――」

初葉「―――要りませんよ」

るい「え……っ、で、でもっ」

初葉「他ならぬ、宗くんのお願いですから。主人も納得してくれていますよ?」

るい「そんなの、悪いです……っ、私、きちんとお支払いしますからっ!」

初葉「あらあら、困りましたね
 ――――あ」

初紀(あ……なんか良からぬコトを思い付いた顔してる)

初葉「じゃあ、るいさん。お家賃の代わりに、お願いがあるんです」

るい「はいっ、なんですかっ!?」

初葉「私の作ったお洋服をモデルさんになって―――」
初紀「―――却下」

初葉「どうしてですかっ!? こんなに可愛いかったら、水兵さんも女給さんもウサギさんも絶対似合いますっ! 私が保証しますっ!!」

初紀「論点そこじゃないでしょっ!? そもそも未成年にバニー服着せるなんてどーいう神経―――」

るい「―――いいですよ?」

初紀「何るいちゃんもあっさり承諾してるのっ!?」

るい「だって、見られるだけだし、可愛い洋服着られるのは嬉しいし」

初紀「乙女として羞恥心はどこに行ったんですかっ!?」

るい「でも、そーいうの好きでしょ? ……ひーちゃんも」

初紀 ぴくっ

るい「いいのかなぁ? 私がいろーんなコスプレでひーちゃんにあんなことやこんなことしても……」

初紀「だ、ただだだダメっだってば!」

るい「だって、おんなじスタートラインに立てたんだもん。後は全力で走り抜けるだけでしょ?」

初紀「う……」

るい「どうしよっかなぁ? 私は乗り気だし、初紀ちゃんは嫌がってるし……しょーがないよね?」

初紀「わ……私も着るっ、着ますっ!」

初葉「決まりですねっ」


 その後、御堂空手道場にはコスプレをした二人の美少女が居るという噂が瞬く間に広がり、爆発的に男性の門下生が増え、収入が格段に増えたという。


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最終更新:2010年05月25日 22:34
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