安価『血』

夕暮れ。
俺の部屋に健一と二人きり。
両親は共働きだからまだまだ帰ってこない。



「ふみ・・・」
健一が真剣な目をして名前を呼ぶ。びくっとして体がこわばる。今から襲われるという本能的な恐怖と、一つになれるという嬉しい気持ち。その二つが俺の体の中で渦巻いている。
「ふみ・・・」もう一度名前を呼b
「んむ・・・・ふぁぅ・・・」
いきなり口づけをされた。健一の舌が俺の口の中を蹂躙する。口中至るところを舐められて体から力が抜ける。
そのままベッドに座・・・ろうとしたら押し倒された。優しく上半身の服を脱がされる。健一の唇が頬、首筋、胸、お腹に触れるたびに快感が体中を突き抜け、嬌声をあげてしまう。
そして健一はスカートを捲り・・・・・・・あれ?
健一の動きが止まった。
「ど、どうしたの?」
「お前、気付かなかったのか?」
健一が指を差したのは俺の下半身で、そこには・・・



「しょ、初潮?だっけ?」
俺のショーツには血がにじんでいた。女になってから数週間、今までなかったものだ。
「今日は・・・・・やめとこう」
健一が言う。
「ふぇ・・・・・ぅ・・・・・・・」
途端にいろんな感情が体中を駆け巡り、涙を流してしまう。
「おい、ど、どうしたんだよ。また体が落ち着いたら、な?」
「ちが、う」
「え?」
「今日、出来、なかったのは、少し淋しいけど、」
「うん・・・」
「でも、これで健一との、その・・・子どもが出来るって思って、それで、嬉、しくて」
「・・・ふみ!」
健一が抱きついてくる。暖かくて気持ちが落ち着く。
「まだ学生だしガキだけど、」
「うん」
「一生、お前と一緒にいるから。何があっても。」
いきなりのプロポーズ?にまた涙が溢れてくる。
ああ、やっぱり俺は健一を愛していていいんだよな・・・






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最終更新:2008年09月06日 22:09
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