:埋めネタツンデレ一家:2010/06/24(木) 03:45:57 ID:9AftJNrL
あ~あ…見ちゃいられない…。
「な、なな‥何するのよ!!」
「ふん……口‥紅を変えたな‥」
子供の居る前でイチャっくなよバカ夫婦が!親父は、確か料理研究家とかで、現在39歳、オフクロは5歳下で34歳だ。
あ…状況を説明すると、親父がお袋を抱き寄せキスをして、お袋が驚いて親父を突き飛ばした所だ。
お袋は見た目は女子大生に見えるらしい‥黒の綺麗に切り揃えたショートカットのヘアースタイル、色白で明るくパッチリした目元、3人も子供を生んだと想えない
スレンダーな体型は、近所でも評判の美人奥様と言う話だ。
しかし俺としては…自分の両親のラブシーンなんてキモいだけだ。
「……最近の口紅は有害な添加物が含まれる物が多いと聞くので調べただけだ、勘違いするなよ!!」
「は~あ、あんた、ばかぁ…素直に私の事が好きなら‥そう言いなさいよね」
「…っちが‥お前こそ、嬉しいなら、嬉しいと言え!」
「ぃゃ………ちが‥べべ別に……」
「「………………」」
おい、おい、いい年こいて、10代のガキかよ…おい、こら、待て!!!
「…ん、ああ…」
「……………ベットに…」
「あ、あ、あんたがそう言うんだったら…行ってあげても、いいかな…」
「……………」
「ぃゃ……んあ」
いきなり乳揉むな!!はい、スイマセン単なるいい年したツンデレバカップルです。
一度教育上良く無いと言うことで長男として、お袋に抗議した事は有るのだが…
「う、う、うるさいわね、お父さんがどうしてもって言うから、仕方無いでしょ!…それとも、あんた、お父さんが浮気しても良いと言うの!!」
と逆切れされてから、放置状態だ。
やってられないので、俺は自室に戻る事にした。
□■□■□■□■□■





83 :埋めネタツンデレ一家:2010/06/24(木) 03:52:00 ID:9AftJNrL
「はぁ~疲れた…」
今日は寝よう…疲労困憊の俺は、ベットに向かおうとしたが…ん?…誰も居るはずの無い俺の部屋に一人の女が…
「あら、早かったわね」
「姉貴…」
俺の部屋に居るこの女は長女の愛だ。
長い黒髪と涼しげな目元、緩やかな曲線を描く細身の身体ながら、出るところは出てる理想の体型。
実際姉貴は、街を歩けば5分と経たない内に大手芸能プロダクションからスカウトは来るは、ナンパはされるは…
俺の周りでも大して親しく無い奴が俺の友達と称して姉貴目的で大勢遊びに来る…後写真くれとかパンツくれとか……まあ本人はあまり興味無いみたいだが。
「何やってんだよ!」
「弟が性犯罪者に成ったら困るからね、エッチな本とか有るんだったら、とっとと出しなさい」
「あ、あほか!!」
「何よ、せっかくあたしが、心配してあげてるのに~」
「はい、はい、分かった、分かった、分かったから出てってくれ」
俺が姉貴の背中を押して外に出そうとすると、クルッと綺麗なターンで俺をかわす。
「ちょっと、今日観月と一緒に下校したでしょ」
「ああ…何で知ってるんだ?」
「人から聞いたのよ。べ、別にあたしには関係ないけれど、観月には彼氏がいるんだから…」
「ふ~ん、偶々帰り道が一緒なだけだったんだけど…それで?」
「それでって……あたしは、どうでもいいんだけど、あんたが勘違いして惚れたら可哀想でしょ」
「ほ~それは、お優しい事で…」
「…っ‥あ、あたしは、あんたがふられようと構わないんだけど、弟が無様にふられるとこの家の長女として恥ずかしいんだから、ただそれだけなんだから‥か、勘違いしないでよね!」
頬を紅潮させて、両手を握りしめモジモジと身体を揺らす我が愚姉、姉貴よ‥残念だが、俺は実姉に萌える趣味は無いのだよ。
「お姉さまありがとうございます。それでは、おやすみなさい」
今度こそ終わりとばかりに姉貴を排除に掛かる俺。
「ちょっと、待ちなさい」
ん?……まだ何か用があるのか‥
「こ、これを…」
姉貴が取り出したのは2枚の映画のチケット。
「何、それ?」
「由美子達と見に行く予定だったんだけど、みんな明日デートで…」
「へ~姉貴はデートの相手は居無いのかい?」
「し、失礼ね、このあたしが無様な男と一緒に歩けるわけ無いでしょ」
これは、事実だ、姉貴はモテるくせに、奥手なのか、単なる面食いなのか知らんが男友達は居無い。



84 :埋めネタツンデレ一家:2010/06/24(木) 03:54:12 ID:9AftJNrL
「そ、それであんたを仕方なく誘ってやってんだから、ありがたく思いなさい」
「う~ん明日は舞と…」
姉貴の顔色がサッと変わる。
「あんた、ロリコン!!あんなガキは、ほっときなさいよ、それともバカ弟の分際でこの姉の言う事が聞けないとでも…」
「分かった、分かりました、お姉さまのおっしゃる通りにいたします。」
…これ以上逆らうと後でどんな酷い目に遭うかわからない…諸君俺も命が惜しいのだよ…
「ふふふ、…仕方無いわね、シスコンの弟を持つと大変だわ、明日はボランティアでに付き合ってあげるから感謝しなさい」
愚姉は上機嫌で自分の部屋に戻って行った。しかし参った、舞の奴もスッポカスと、どんな報復をされるか分かったもんじゃ無い、仕方無い、明日は舞も一緒に映画に誘うか…。
高橋の奴は俺の事を家庭内ハーレムとかぬかしやがるが、実際良い迷惑何だけどな………明日は3人で映画か…………べ、別に眠れないのは、明日の映画が楽しみとかじゃ無いんだから、
勘違いしないでよね!!





85 :名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 03:56:42 ID:9AftJNrL
妹編が2話目に有ったのですが、間違って消してしまいました。


86 :名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 05:00:09 ID:9AftJNrL
コレが本来は83です。


87 :埋めネタツンデレ一家:2010/06/24(木) 05:01:18 ID:9AftJNrL
バカ夫婦のおかげで精神的なダメージを食らった‥疲れた、とっとと部屋で休もう。
俺が部屋の前に来ると、後ろから黒い影が…ズガッ右脛に鈍い痛みが‥俺が後ろを振り返ると、そこには一人の少女が蹴りを、いやくそガキが、このガキの名前は舞、9歳に成る末の妹だ、
栗色のツインテール、大きな愛らしい瞳俺の悪友オタクの高橋によれば、こんなに可愛い生物がいるのか、との事だが…高橋よ…欲しけりゃあげるよ。
「な、何しゃがる」
「お兄ちゃんなんて大嫌い!!」
ズガッ左脛にも蹴りをかましやがった。
「あうち!!」
「お兄ちゃんなんて嫌いだ、嫌いだょ」
目尻に涙を溜めて叫ぶ舞。
「嫌いならほっといてくれ」
鬼気迫る鋭い目で俺を睨みつける舞、お前本当に9歳か…お兄ちゃん心配だよ。
「きょう…女のひとと…かえり…いっしょ…見た」
「あ~あ…観月さんの事か…帰りが偶々一緒でって…舞には関係ないだろ!?」
俯いて肩を震わせながら小さな拳を握る舞、俺が努めて優しく笑い掛けると…堰を切った様に涙を流しながら…喚く
「おんなの人といっしょのお兄ちゃんなんて、嫌いだもん、大嫌い、大嫌いだょ」
俺の胸当たりに向かって殴りかかって来る…まあ…子供の力なのでダメージは殆ど無いのだが…
仕方がないので、舞の頭を優しく撫で背中をさする。
「分かった、分かった、明日は特に予定が無いから一日中舞に付き合うよ」
舞は涙顔を上げて、本当に、とばかりにこちらを見つめる。
「しょ、しょうがない、ま、舞もひまじゃないけど、お兄ちゃんが、そこまでゆうなら‥しかたないから、つきあってあげる」
舞は顔を真っ赤にして、俺の胸に頭をコシコシと擦り付けて来る。
妹よ‥言葉と態度が全く違うのだが…しかし‥ほっといたら後1時間は泣き喚いているからな。
疲れ果てた俺は、大きな溜め息を1つ吐くと嫌がる舞を引き剥がして自室に戻った。

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最終更新:2011年01月03日 16:27