真の王子登場


  • 竜の間
セルザ「どうじゃった?」
主人公「ダメだった……。」
セルザ「そうか、仕方あるまい。」

セルザ「落ち込むでない。」
セルザ「そちが王子(姫)である可能性がまだ残っておる。」
セルザ「あとで王都に手紙でも出してみるがよい。」
セルザ「それでもダメだったら、」
セルザ「ここで新たな人生をはじめるのも悪くなかろう。」
主人公「そんな簡単に……。」
セルザ「そうじゃな。だが、冗談で言っているわけではないぞ。」
主人公「え?」
セルザ「この町の人間は心優しい者ばかりじゃ。みな喜んで受け入れてくれるじゃろう。」
セルザ「だから、何も心配はいらんよ。」
セルザ「元気を出すがよい。」
主人公「セルザ……。」
セルザ「それよりもーー」
???「失礼します。」

セルザ「……コホン。」
セルザ「そなた、何者ぞ。」

アーサー「ノーラッド王国第13王子アーサー=D=ロレンスと申します。」
アーサー「本日よりここセルフィアでお世話になります。」
アーサー「セルザウィード様、ご指導のほどよろしくお願いします。」

アーサー「……あの、なにか……?」
セルザ「貴君、王子……なのか?」
アーサー「はい。」
アーサー「前もって今日到着すると手紙を出しておりましたが……。」

主人公「(ほら!やっぱり違ったじゃない!)」
主人公「(僕(私)が王子(姫)のはずがないってあれだけ言ったのに!!)」
セルザ「(ええい、うるさい!!)」
セルザ「(わらわだって、わらわだって間違うときくらいあるんじゃ!!)」
アーサー「あの……。」

セルザ「あっ、オホン。」
セルザ「貴君が真の王子であったか。」
セルザ「ええと……。……いかように説明するべきか……。」
セルザ(う、ううむ……。どうしたものか……。)
セルザ(……おお、そうじゃ!)
セルザ「ここにいる人間が自らを王子(姫)と勘違いしてな。」
セルザ「我もそれに、うっかり……。」
主人公「(あれっ!?)」
主人公「(勘違いしたのはセルザじゃん!)」
セルザ「(う、うるさいうるさい!聞こえてしまうじゃろ!)」
セルザ「それゆえ、本来貴君が住まうはずの部屋をゆずってしまったのだ。」
セルザ「許せよ。」
アーサー「なんと、それは……。」
セルザ「さにあれど、貴君に非はなく、これらは全てこちらの手落ち。」
セルザ「レスト(フレイ)。……申し訳ないが。」
セルザ「(その……本当にすまん……)」
セルザ「(しばらくは宿屋で過ごしてくれぬか?話は通しておくから……)」
わかったよ/えー……
▼えー……
セルザ「(たのむ!この通りじゃ……!)」
≪選択肢に戻る≫
▼わかったよ
主人公「大丈夫。元々はお世話になる予定じゃなかったんだから。」
アーサー「ちょっと待ってください。」
アーサー「それで、あなたはどうするつもりなのですか?」
主人公「ええと……。落ち着くまでは宿屋にでも泊まります。」
セルザ「……すまないな。レスト(フレイ)。」
主人公「いいえ、お気になさらず。」

アーサー「……その必要はありませんよ。」
主人公「え?」

アーサー「……こうなったのも、なにかの縁でしょう。」
アーサー「レスト君(フレイさん)。」
アーサー「この国の王子の役、私と交代してはいただけませんか?」

セルザ「自分がなにを申しておるのか、そなた、心得ておるのか?」
アーサー「はい……重々承知しております。」
セルザ「王子の座は、易々と他人にゆずれるものではないぞ。」
アーサー「そうでしょうか?」
セルザ「なに?」
アーサー「私は別にいいと思っていますよ。こんな肩書きはゆずってしまっても。」
アーサー「もちろん、名前や身分までとはいきませんが。」
セルザ「そなた、なにを考えておる?」
アーサー「私には、どうしても、やりたいことがあるんです。」
アーサー「そのために、」
アーサー「――――どうか私の仕事だけでも、代わっていただけないでしょうか。」
セルザ「……父への裏切りにはならぬのか。」
アーサー「覚悟はできています。」
セルザ「ふむ……。」

セルザ「貴君の胸に宿る情熱、本物のようだな。」
セルザ「了承した。」
セルザ「王子の全権はレスト(フレイ)にゆだねよう。」

主人公「えええええええ!?」
主人公「僕(私)!?」
セルザ「一刻ほど前までは、そなたがやるべきだったことぞ。」
セルザ「かように考えれば、そう大きな問題はあるまい。」
アーサー「レスト君(フレイさん)、お願いします。」
1日だけ考えさせてください/わかりました/無理無理無理!
▼1日だけ考えさせてください
セルザ「何を迷う必要があろうぞ。」
セルザ「アーサーの熱意に、そなたも心動かされたであろう?」
セルザ「しからば、早急に答えを提示してやるべきぞ。」
セルザ「(わかったら、うんと言うんじゃ)」
主人公「(え、ええー)」
(選択肢の中から外される)
▼無理無理無理!
セルザ「アーサーのためとは思わぬのか?」
セルザ「いま一度、深慮してみるがよい。」
セルザ「(わかったら、うんと言うんじゃ)」
主人公「(え、ええー)」
(選択肢の中から外される)
▼わかりました
セルザ「やってくれるか!」
セルザ「さすが、我が見込んだだけはある。」
主人公「…………。」
アーサー「ありがとうございます。」
アーサー「王子の仕事については後日、あらためて説明いたします。」
アーサー「今日は先に宿を探してきますので。」
主人公「え?」
アーサー「お城の部屋は、レスト君(フレイさん)が使ってください。」
アーサー「もともと王子(姫)のために用意されたものでしょうから。」
主人公「でも……。」
  • フレイのとき
アーサー「女の子を放り出すわけにはいきませんから。」

アーサー「大丈夫です。こう見えて、交渉事には自信がありますから。」
アーサー「それでは、私はこれで失礼します。」

セルザ「あやつ、律儀なやつじゃのう。」
主人公「はぁ……。」
セルザ「なにため息をついとる。」
セルザ「王子のマネごとなどなかなかできる体験ではなかろう。」
セルザ「人の一生など短いのじゃ。」
セルザ「記憶が無いからと立ち止まっておっては、あっという間じゃぞ。」
セルザ「ヴォルカノンたちにもサポートするよう伝えておく。」
セルザ「必要ならわらわも手伝ってやろう。」
主人公「…………そうだね。」
主人公「いい経験になるかもしれない。」
セルザ「うむ。前向きなのはよいことじゃ。」
セルザ「レスト(フレイ)ならそう言ってくれると信じておったぞ。」
主人公「調子いいんだから……。」

主人公「それで、さっきは何を言おうとしてたの?」
セルザ「おお、そうじゃった。」
セルザ「ちょうど王子(姫)の仕事の話なんじゃがの。」
主人公「あの時は、まだ王子(姫)じゃなかったけどね。」
セルザ「……そち、意外としつこいな。」
主人公「ふふ。」
セルザ「まあいい。とにかく、今は王子(姫)の話じゃ。」
セルザ「王子(姫)の仕事をするためには、まず、町の人間と心を通わせる必要がある。」
セルザ「その信頼こそが、王子(姫)の仕事を支えるものじゃからの。」
主人公「つまり、町の人と仲良くなれってことかな?」
セルザ「ただ仲がよくなるだけでは王子(姫)としての信頼はなかなか得られまい。」
セルザ「仲のよい人間だからといって、仕事を任せられるかは別問題じゃろ?」
セルザ「じゃから、まずはそちが、王子(姫)としての信頼を得ることじゃ。」
主人公「王子(姫)の仕事をして、その力を認めてもらえってこと?」
セルザ「そういうことじゃ。」
主人公「でも、どうやって……。」
セルザ「そこから出た先の広場に、赤い箱がある。」

セルザ「この依頼箱と呼ばれるものに、町の人間からの要望が集まるのじゃ。」
セルザ「そこの要望に応えていけば、おのずとそちの仕事も評価されよう。」
主人公「それじゃあ、この箱にある依頼をどんどん解決していけばいいんだね。」
セルザ「うむ。」
セルザ「そうすれば、王子(姫)としての信頼が、より早く築けることじゃろう。」
セルザ「信頼が高まれば畑仕事もはかどるぞ。」
主人公「どういうこと?」
セルザ「まあ、やってみればわかる。」

セルザ「……というわけでじゃ。」
セルザ「早速、依頼箱の中を確かめてくるがよい。」
うん、分かった/え? 今から?
▼うん、分かった
セルザ「うむ!がんばってくるのじゃぞ!」

▼え? 今から?
セルザ「当然じゃ。そちは今日から王子(姫)なのじゃからな。」
セルザ「分かったら、ほら。はりきって行ってくるがよい。」

セルザ「レスト(フレイ)。依頼箱はこまめにのぞくのじゃぞ。」
  • オーダーに近づく
主人公「あれは何だろう?」
主人公「何か書いてある。」
主人公「『まずはお城の前の依頼箱を調べてください』だって。」
  • 依頼箱を調べる
主人公「これが依頼箱かな……?箱には見えないけど……。」
イライザ「私は『イライザ』だ。」

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最終更新:2021年12月14日 16:45
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