レスト「フォルテさん……?」
レスト「フォルテさん。何してるんですか?」
フォルテ「ああ、レストさん。」
フォルテ「城の警備のことを考えていたんです。」
フォルテ「セルザウィード様に守られてるとはいえ、やはり手薄ではあるので……。」
レスト「いつもご苦労様です。」
フォルテ「いえ、そんな。」
フォルテ「騎士として、まだまだ未熟な身の上ですから。」
そうは見えませんけど ・ そうですね
▼そうは見えませんけど
フォルテ「お優しいですね。レストさんは。」
レスト「そんなこと……。」
▼そうですね
フォルテ「やはり、レストさんにも そう見えますか……。」
フォルテ「正直にお話すると、少し不安なのですよ。」
レスト「え?」
フォルテ「私は神竜の騎士です。」
フォルテ「セルザウィード様を守るのが私の役目なのですが、」
フォルテ「この町を守っているのは、セルザウィード様なんです。」
フォルテ「つまり、私もその守られている中に含まれてしまっています。」
フォルテ「もちろん、それは仕方のないことだと、分かってはいるんですけどね。」
フォルテ「このノーラッド国全体が、神竜様たちの力に守られていますから。」
フォルテ「そんな神竜様の力に、ただの人の力が及ぶはずもない……。」
フォルテ「でも、それなら。」
フォルテ「そんな私でも、あの方のお役に立てているのかと。」
レスト「フォルテさん……。」
フォルテ「ですから、その不安の打ち消すために、私は訓練を続けているのです。」
フォルテ「未熟者の私でも、少しはお役に立てるように。」
フォルテ「私の守りたいものを、そうして守り抜けるように。」
フォルテ「正直にお話すると、少し不安なのですよ。」
レスト「え?」
フォルテ「私は神竜の騎士です。」
フォルテ「セルザウィード様を守るのが私の役目だったのですが……。」
フォルテ「…………。」
レスト「フォルテさん……。」
フォルテ「……すみません。」
フォルテ「こんな姿を見せたら、セルザウィード様に怒られてしまいますね。」
レスト「…………。」
フォルテ「この町を守っていたのは、セルザウィード様だったんです。」
フォルテ「つまり、私もその守られている中に含まれてしまっていました。」
フォルテ「もちろん、それは仕方のないことだと、分かってはいるんですけどね。」
フォルテ「このノーラッド国全体が、神竜様たちの力に守られていますから。」
フォルテ「そんな神竜様の力に、ただの人の力が及ぶはずもない……。」
フォルテ「でも、それなら。」
フォルテ「そんな私でも、あの方のお役に立てていたのかと。」
レスト「……っ。」
フォルテ「ですから、その不安の打ち消すために、私は訓練を続けているのです。」
フォルテ「未熟者の私でも、少しはお役に立てるように。」
フォルテ「私の守りたいものを、そうして守り抜けるように。」
町のみんなのことですか? ・ キールのことですか? ・ ぼくのことですか?
▼町のみんなのことですか?
フォルテ「はい。」
フォルテ「もちろん、レストさんのことも……。」
レスト「え?」
フォルテ「い、いえ、なんでも……。」
▼キールのことですか?
フォルテ「はい。」
フォルテ「あの子のことを。 それから、この街に住む全ての人を。」
フォルテ「私がこの剣で守るのだと、騎士になるとき、そう誓いましたから。」
▼僕のことですか?
フォルテ「もちろんです。」
フォルテ「レストさんのことも、この街に住む全てのことを、」
フォルテ「私が守ってみせますから。」
フォルテ「……はい。」
フォルテ「さてと。」
フォルテ「なんだか、少しだけスッキリしました。」
フォルテ「こんなこと、誰かに相談したのは初めてでしたから。」
フォルテ「ありがとうございます。レストさん。」
フォルテ「なんだか、少しだけスッキリしました。」
フォルテ「ありがとうございます。レストさん。」
最終更新:2020年11月09日 11:42