196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 12:26:09.17 ID:5j9m+YHhO [14/37]
京介「マイスイートエンジェルあやせちゃん!!
今日は一体どんなようだい(キリッ」
あやせ「そういう変な呼び方しないでください!!
そろそろ本当に警察呼びますよ!?」
京介「まぁ、そう言うなって。
俺はあやせのことがこの世で1番大切なんだぜ。」
あやせ「そ、そういうことはもっと大切にしてる人に言ってあげてください。」
京介「だからそれがあやせなんだって。」
あやせ「気持ち悪い…。
あ、貴方はお姉さんというものがありながら!!
ほんとにどうしようもないケダモノですね!
もう、金輪際二度と話しかけないでください!!」
京介「え?」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 12:35:50.83 ID:5j9m+YHhO [15/37]
京介「ちょ、ま」
あやせ「さようなら!!」
と言い残しあやせは帰っていった。
あれ?今日の用事は?俺なんかした?
という疑問だけが残っていた。
それから数日のこと。
時間を置いてほとぼりの冷めたころに謝ろうと思ったわけよ。
いざ電話かけると『お客様のご都合により御繋ぎできません。』
着信拒否キターーー!!!
ん、着拒されたのになんでこんなにテンション高いかって?
こうでもしてないと今にも死にそうになるからだ。
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 12:47:15.81 ID:5j9m+YHhO [16/37]
謝罪のメールだけ入れとくか…
『調子に乗ってごめんなさい、しばらく自重します…』
やべ、なんかテンション落ちてきた…
はぁ、あやせに嫌われたとか…
俺はこれから何を頼りに生きればいいんだ。
もう死ぬしかないのか…
そうに違いない。
さよなら、地上に舞い降りたマイスイートエンジェルあやせ。
来世こそ結ばれますように…
桐乃「ただいまー」
桐乃「って何あんたこの世の終わりみたいな顔してんの。
ただでさえ冴えない顔が更に冴えないわよ。」
京介「…」
桐乃「うわ、その顔でこっちみんな、キモッ」
ほんとに死のっかな…
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 13:02:16.14 ID:5j9m+YHhO [17/37]
一方あやせは…
ちょっと言い過ぎたかなー。
かなりへこんでる様子だし…
でもでも元はと言えばお兄さんがいけないわけだし…
大体お兄さんは軽率過ぎます!
女の子に逢えばすぐ口説き文句。
そのうち刺されても知りませんからね!!
にしてもちょっと怒鳴って着拒したぐらいでこの様子…
お兄さんの意気地無し!
…
明日桐乃にあったら聞いてみようかしら一応。
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 13:12:22.66 ID:5j9m+YHhO [18/37]
~翌日~
あやせ「桐乃ー!」
桐乃「お、あやせじゃん、おはよー。」
あやせ「おはよー、桐乃。」
お兄さんの様子聞いとかなきゃ。
あやせ「ねえ、き、桐乃?」
桐乃「ん、どうしたの、あやせ。」
あやせ「や、やっぱなんでもない…」
なんか恥ずかしくて聞けないよ~。
べ、別にやましいことなんてないからほんとは恥ずかしくもなんともないんだけどね。
桐乃「―――って聞いてる、あやせ?」
あやせ「ふぇ?」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 13:25:13.63 ID:5j9m+YHhO [19/37]
あやせ「あ、ごめんごめん。ちょっと考え事を…」
桐乃「ふーん、あやせが考え事かー、めずらしいね。」
桐乃「でね、昨日うちに帰ったらさ、この世のものとは思えない顔した奴がいてさぁ…」
あやせ「それって…」
桐乃「そう!うちの変態兄貴、あれは酷かったね、うん。」
あやせ「へ、へぇ~、なんかあったのかな?お兄さん。」
桐乃「知らない、興味ないしー。
あれじゃん、地味子になんか言われたんじゃん、マジウケる~w」
あやせ「へ、へぇ~。ね、ねえ桐乃?」
桐乃「ん?何、どうかした?」
あやせ「お、お兄さんて誰かと付き合ったりしてるのかな?」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 13:32:00.45 ID:5j9m+YHhO [20/37]
桐乃「あの甲斐性無しが?
無理でしょ、無理無理信じらんないw」
あやせ「ふーん、そっか…」
桐乃「それよりあやせ、そろそろ急がないと遅刻するわよ!!」
あやせ「え、ええ。」
付き合ったりはしてないんだ…
私のはやとちりだったのかな…
お兄さんに悪いことしたなぁ。
どうやって謝ろう…
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 15:08:55.21 ID:5j9m+YHhO [22/37]
はぁ、今日もこうして何もせぬまま半日が過ぎるのか…
悲しいねぇ。
赤城「おーい、高坂飯食おうぜ」
赤城「ってなんだお前、この世の終わりみたいな顔してんぞ。」
京介「昨日桐乃に同じこと言われたよ…」
赤城「だってそんな顔してるんだもん。」
京介「大きなお世話だ。」
赤城「なんかあったんだろ、話してみろって、俺達親友だろ。」
京介「断る。」
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 15:15:37.30 ID:5j9m+YHhO [23/37]
赤城「おいおいそれじゃ話が進まないだろ。」
京介「お前なんの話ししてんの?」
赤城「こっちの話しだ。」
京介「例えばな、お前が瀬菜にいつもどおり愛情表現するとするだろ。」
赤城「マイスイートエンジェル瀬菜ちゃんに?」
京介「そう、まさにそれ。
そしたら瀬菜が『気持ち悪い!!もう二度と話しかけないで。』と言われ着拒にされる。」
赤城「ぬがーーー!!まさにこの世の終わりだーーー!!!」
京介「そう、まさにそれ」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 15:26:26.47 ID:5j9m+YHhO [24/37]
赤城「そんなことが…、ご愁傷様です。」
京介「まぁ、そうゆうこった。」
赤城「瀬菜たんに限ってそんなことはないから俺は大丈夫だな。」
相変わらず幸せな奴だな、赤城は。
にしてもほんとどうしよう…
かといってもどうすることもできないし。
はぁ、鬱だ。
ブー、ブー
赤城「高坂、ケータイ鳴ってんぞ。」
京介「え、あぁ」
あ、あやせ!?
ヤバいぞ、これは。
でるべきなんだけど出にくいなぁ。
一応でとくか。
京介「もしも―」
ツー、ツー
京介「あ、切られた」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 15:35:19.32 ID:5j9m+YHhO [25/37]
その時あやせ…
勢いで電話かけちゃったけど、
出ないで欲しいなぁ、でもやっぱ出てほしい…
京介『もしも…』
あやせ「ひゃっ!!」
ブチッ
あぁ、びっくりしてつい切っちゃった…
なんか余計に気まずくなっちゃったかなぁ。
どうしよう…
~♪
あ、メール…
お兄さんからだ。
京介『今日、いつもの公園で待ってる。
あやせとちゃんと話がしたい。』
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 16:18:04.11 ID:5j9m+YHhO [26/37]
~放課後~
お兄さん遅いな~。
いつもは私より早く来てるのに…
どうしたんだろ。
京介「おーい、あやせー。」
あやせ「お兄さん!!」
京介「ごめんごめん、遅れちまった。」
あやせ「そんなの見ればわかります。
で、なんで遅れたんですか。」
京介「いや馬鹿のせいでHRが伸びてな…」
あやせ「そうですか。
てゆーかそしたら連絡の一つもくれてもいいんじゃないですか?」
あれ、なんで私こんなこと言いたいわけじゃないのに…
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 16:43:22.50 ID:5j9m+YHhO [27/37]
京介「ごめんな、でもいち早くあやせに逢いたかっんだ。」
あやせ「///」
きゅ、急にそんなこと言われたら顔が赤くなっちゃいますぅ///。
京介「どうしたあやせ、大丈夫か?」
ダメダメ、冷静にならないと。
あやせ「だ、大丈夫です。」
京介「そっか…」
京介「あのさ、こないだはほんとごめん。」
京介「俺、あやせの気持ち考えずにあんなこといっちゃって…
普通そうなるよな、好きでもなんでもないような奴から愛を囁かれても気持ち悪いだけだよな。」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 16:55:31.91 ID:5j9m+YHhO [28/37]
あやせ「えぇ、全くです。」
え?何言ってるの、私。
あやせ「しかも白昼あんなことを口走られると変な噂でも立ちそうで非常に不愉快です。」
京介「すまん…」
違うの、こんなこと言いたいわけじゃないの!!
あやせ「それに---」
違う、そんなこと言わないで。
あやせ「ほんと、同じ人としてどうかと思います。」
だから違うって、違う違う違う!!
京介「すまん、呼び出しといて悪いがもう帰るわ。
今までごめん、元気でな。」
あやせ「これでお兄さんの顔見ずにすむと思うと清々します。」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 17:03:52.62 ID:5j9m+YHhO [29/37]
だから違う!!!!
あやせ「待って!!」
あやせ「ごめんなさい、こんなこと言うつもりじゃなかったの!!
こないだのこと私のはやとちりだってちゃんと謝りたくてっ!!」
あれ、私泣いてるの?
あやせ「でもいざお兄さんと会うと頭ん中ぐちゃぐちゃになってて、
何言っていいかわかんなくて!
考えてることと反対のこと言っちゃったりして!!」
なんで泣いてるの?
悲しいの?
恥ずかしいの?
どうしてだろ…私
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 17:16:04.82 ID:5j9m+YHhO [30/37]
ガシッ
あやせ「!?」
京介「もうわかったから、何も言うな…
ごめんな、気づいてあげられなくて。」
あやせ「気付くのが遅すぎですっ!!」
京介「だからごめんって。」
あやせ「バカ、お兄さんのバカ!!変態!!シスコン!!犯罪者予備軍!!」
京介「いくらなんでもそれは酷いぜ…」
あやせ「お兄さん、一度しか言いませんよ…」
あやせ「お兄さんのことずっと大好きでした///
出会った時から今も!!ずっと!!」
ぎゅっ
京介「俺もあやせが大好きだ。」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 17:26:53.28 ID:5j9m+YHhO [31/37]
あやせ「冗談じゃないですよね?」
京介「あぁ、本気だ。」
あやせ「ならいいです、冗談だったら訴えてたとこです。」
京介「なぁ、あやせ。
俺と付き合ってくれ。」
…
あやせ「はい///」
京介「ありがとう。」
あやせ「そのかわり、もし浮気なんかしたら警察呼ぶどころじゃすみませんからね!!」
京介「わかってるって、俺を信じろ。」
あやせ「はい///」
かくして俺達は無事仲直りもでき、
そして晴れて恋人となった。
END
最終更新:2010年12月13日 14:16