あの子は竜に逢う

作曲/石風呂
作詞/石風呂

西の町、天王寺 駅はもう封鎖されて 誰もいない
何故なのかは誰も知らないんだ ある日突然柵ができてしまう 不便だよな

噂はいろいろさ けれどもそのひとつに女の子は目を付けた
彼女の名前は「田所キライ」
DQNネームのせいで友だちがひとりもいないから暇なんだ

噂の真偽を確かめよう 駅には本当に竜がいるのか

つまらない毎日 くだらない自分 そんな全部全部を壊してくれる
特別なものが JR改札 抜けたらそこにあると信じて

あっけなく見つかる 巨大な竜の姿
けれどそれは思ったよりも覇気がないというか
ぶっちゃけて言うなら 期待はずれなわけでした

そんなこと言われても 知ったこっちゃないよ 気持ちは察するけど仕方ないよね
ふてぶてしい態度の竜がそう言うと 何だか少し笑えてきたな

でもさ やっぱり君が羨ましい だって竜はさ 特別だよって言うと
君は「そうかな?」って言ったあとにもう一度「そうかな…」ってつぶやいた

僕が生きた毎日 面白いとは言い難いけれど それでもやっぱり大事なんだよな
そんな独り言を竜がぼやくから 訊ねてみた

君はなんでさ、ここを占拠するの?
駅が使えなくて困ってるんだけど 少しの沈黙、そして竜は答えた

「…俺、邪魔だったの…?(汗)」

気まずい顔で

最終更新:2012年10月13日 02:05