「私、石田 咲良(いしだ さら)。
  最新最高性能を誇る指揮官型新型よ。
  一応アンタの部下って事になってるけど、
  実際の階級や立場はアンタなんかよりかなり
  上だから、口の利き方には気をつけてよね」


石田 咲良は考え込んでいる。
「ここは、かなりおかしいところだ。
  隊長は気をつけた方がいいと思う」
(確かに今日は暖かいかも)
「…誰が天気の話をしたぁっ!!
  隊長として自覚がないぞ。
  私が小隊長だったら、即刻懲罰大隊行きだ。
  …自分でどうにかするしかないか」
(そ、そう?)
「危機感覚がないのか!?
  私が小隊長だったら即刻懲罰大隊行きだ」
(…いや、今こういう状況である以上、
 誰が味方という考えが危険かも知れない)
「…自分でどうにかするしかないか」


一方その頃
石田「先生!」
空 「なんだ」
石田「部隊がおかしい!
   非協力的なんだ!
   みんな幻獣共生派かも知れない。
   どうしよう…」
空 「ふむ。その前に何か言ったか?」
石田「私は最新最高性能を誇る指揮官型新型だ。
   口の利き方には気をつけろ」
空 「……あー。まーなんだ。
   物には言いようがあってな」
石田「知ってる。
   だから言葉は明確に誤解のしようがなく、でしょ」
空 「……うん。まあ、それはそうだが。
   えーと。必ずしも絶対と言うわけではない。
   膨大な範例を覚えて、こんなもんだと覚えなきゃな」
石田「覚える…?
   うん、勉強する。どうすればいい?」
空 「あーうん、今丁度絵本の原作を書いててな。読んでみるか」
石田「ありがとう。先生はいい人だ」
空 「おお。俺はいい人だ」


「小隊長、君は隊長としての自覚がないと思う。
  このままでは損害が増えるかも知れない。
  だから、重要事項を教えてあげる。
  物には言い方と言うのがあって、言い方を間違えるとケーキを買って来るつもりがワサビが入った寿司がきたりするのよ。
  確かにワサビは脅威。間違って食べたら大変な事になる…。
  部隊運営上、気を付けてよね」


「人間というものは、完璧な指導者を求める。
  でも、人間は元々完璧じゃないからそれは永遠に得られない…。
  でも、科学の力を使えば、完璧な指導者を生み出せる。
  もう人間とはいえないかも知れないけれど。
  私は、皆に望まれて生産された…。
  完璧なものを、望まれてきたんだ…」


石田が、物陰からこちらを窺っている気がする。


石田が、物陰からこちらを窺っている気がする。
(汗を流す)
あなたが汗を流した瞬間、彼女は走って逃げた。
(何か?)
あなたがそう言った瞬間、彼女は走って逃げた。


石田が、物陰からこちらを窺っている気がする。
(捕まえる)
捕まえました。
「…ななななな、なによ。
  …偶然ね」
 (汗を流す/天を仰ぐ)
石田は不安そうにあなたの表情を見た。
「その態度は…なに?」
 (なんでもない/大丈夫、怒ってない)
「…それが上司に向かっての言葉か!?」

(な、何か?)
あなたがそう言った後、しばらくして彼女は出てきた。
…ななななな、なによ。
…偶然ね」
 (汗を流す/天を仰ぐ)
石田は不安そうにあなたの表情を見た。
「その態度は…なに?」
 (なんでもない/大丈夫、怒ってない)
「…それが上司に向かっての言葉か!?」


一方そのころ
石田「先生!」
空 「なんだ。」
石田「心拍数が異常上昇したの。
   刷り込みが効かない…。
   どうしよう…。」
空 「…戦闘じゃないからな。
   その機構は働かんよ。」
  「うーん。」
  「おお、今丁度少女漫画の原作を書いててな。
   読んでみるか。」
石田「それを読めば回復する?」
空 「しないな。」
  「…そんな顔するな…。」
  「だが原因はわかるかもしれん。
   原因がわからなければ対処も出来んだろう。」
石田「…ありがとう。
   先生はいい人だ。」
空 「おお。
   俺はいい人だ。」


「好きって、わかる?」
(ジュースを噴出す/…い、いやまあ、一応)
石田は、あなたがドキドキするくらい
じっと不安そうにあなたを観察した。
(笑いかける引きつって笑う)
「……。
  …少しくらいわかってるからって、大きな顔するな!
  この不適格者!
  せっかく好きの事教えてやろうと思ったのに!」
石田は、なぜか怒った!
そして走っていった。

石田は、手で涙を拭きながら
顔も見せずに言った。
「…何でこうなるのようぅ…。
  もう、やだぁ…」


「命令、何か話しなさい…」
(家族の話をする/遠い故郷の話をする)
「……。
  私は…両親の記憶とかあるけど、みんな嘘だから…」
(ごめん/そうか、そうだった)
石田 咲良はキッとあなたをにらみつけた。
「憐れむな!
  私は最新最高性能を誇る指揮官型新型だ!
  私は可哀想なんて…可哀想なんて思われたくないっ!」
彼女は走って逃げた。
呆然としている間にその日が過ぎた。


一方その頃
石田「先生!」
空 「なんだ。」
石田「人間関係を勉強したいの!
   本貸して?」
空 「おお、今丁度少年漫画の原作を書いててな。読んでみるか」
石田「ありがとう。本当に先生はいい人だ」
空 「おお。俺はいい人だ。
   少なくともその努力を欠かした事はない」


「かわいくない。勉強してわかった。
  お前みたいなやつはかわいくないっていうんだ!」
石田は、あなたがドキドキするくらい真剣そうにあなたを観察している。
(おかしい、空先生に貰った戦闘メソッドでは
  この後ですぐ河原で決闘して仲良くなるはず。)
「???」
石田は、首をひねってます。
あなたも首をひねりました。


(…どうしよう、戦闘メソッドがきかない。
 状況判断を間違ってるかもしれない…。)
「どうしよう…」
(大丈夫。怒ってない)
石田は、すごく嬉しそうに笑った。
「…先生は、いい人だ」
(仲直りしたいの?)
石田は小さくうなずいた。
あなたがうなずくと、嬉しそうに笑った。


竹内「小島先生も困ったもんですね。
   たまには勉強くらい教えてもよさそうなんですけど」
(そうねえ/楽できるからいいじゃん)
あなたがしゃべっていると大きな物音がした。
竹内「…?
   なんだ、…あーいや、まあ別にそれだけなんですけどね」


一方その頃
石田「先生!」
空 「なんだ。」
石田「先生は最優秀だよね?
   最優秀だから私のメンテナンスをしているんだよね?」
空 「いや。俺は優秀というわけではないな。
   どちらかといえば逆だろう。もっとも、経験だけはある。
   ペンギンほどじゃないが、俺も今まで、何人も娘を育ててきた。
   俺がお前の面倒を頼まれたのは、そのせいだな。泣くな、泣くな。
   …何がくやしいのかわからんが、優秀というのはそんなに大事な事じゃない。
   優秀だから戦いに勝てるわけではない。
   力が強いから勝てるわけでもない。
   戦いに勝つから強いのだ。
   お前は勝つために生まれて来たし、俺はそうなるように生きてきた。
   それ以上に何を望む?」
石田「でも…」
空 「いつでも優秀である必要はない。
   本当に必要なたった一度、それで十分。
   それで人生は事足りる。残りは自由だ。
   俺の自由はお前達のために使おう。
   それでは不服か。石田 咲良」
石田「……ううん……」
空 「では、眠れ。
   ここから先は大人の時間だ。
   大人というものが子供達にとって真に尊敬すべきものである事を、俺とあと幾千人かの血と涙で証明せねばならぬ」


野口が寄ってきた。
野口「…石田さんのこと、どう思う?
 彼女は、部隊にとってあまりに有害だと
 いう話は?」
(ほっておけない)
あなたは、
「石田は何というか、ほっとけない人だよね。」
と言った。
大きな物音がした。
野口「…?
 あ、いや、いい。
 …それはともかく、僕としては、
 君の人の良さには敬服するが、
 それもいい加減にしておいた方がいい。
 あれが変なところで階級をかさに騒いだら大事だ。」
一方その頃(プレイバック)
隠れて石田が小隊長を観察している。
野口「…石田さんのこと、どう思う?
 彼女は、部隊にとってあまりに有害だと
 いう話は?」
石田「……。」
PC「ほっとけない人だよね。」
石田「……。」
石田は、走って逃げた。
(分かっている)
あなたはわかっていると言った。
大きな物音がした。
野口「…?
あ、いや、いい。
…それならいいんだ。
すまなかった。」
(野口との会話の後、石田に話しかける。)
石田「……。」(石田のPCに対する評価オール-300)


一方その頃
石田「先生!」
空 「なんだ。」
石田「Hってなに?
   本を貸して!」
空 「ダメだ」
石田「なんで!?」
空 「もっと大事にされてこい。
   それから後に俺に紹介だ。
   そいつが俺に勝ったら、…ま、勝てんだろうからいいか。
   俺は強いぞ。がははは。
   若造なんぞが俺に勝てるか」
石田「…そんな…ひどいよ先生!」
空 「アホウ!
   先生の特権じゃぁ!
   …さもなければ父親の特権だ。
   がんばって鍛えて来い。
   ずっと待ってるから」


「……戦争終わって欲しくないな。
 だって私、戦争終わったら役立たずだ…」
(※イベントクリア:一枚絵)


(戦闘開始時)
「戦闘モードに入りました。
  心拍数コントロール開始します。
  アドレナリンコントロール開始しました。
  指揮官確認。
  PXナンバー。
  入力終了。
  ご命令を」


(戦闘開始時その2)
「…私が、新型である事を見せてやる。
  そうしたらきっと…。
  戦闘モードに入りました。
  心拍数コントロール開始します。
  アドレナリンコントロール開始しました。
  指揮官認証。
  PXナンバー。
  入力終了。
  ご命令を」



(石田咲良ED)
……あの頃は戦争が終わるのが、恐くて恐くて
仕方ありませんでした。
だって、戦争以外の事は、何一つ知りません
でしたから。

(108警護師団に
   配属されていた学生兵の手記より)

石田 咲良は、一人で駅のホームに
立っている。
家出、するつもりだった。
一人で誰も居ないところで終わろうと思っていた。
(隣に立つ)
石田 咲良は、あなたを見ないようにがんばっています。
「……………
  …………………
  ……………
  …………………
  ……
  ………
  ……………
  …………………
  ……………
  い、いじめっ子ぉ……」
(有無を言わさず担いで帰る)
「え?うわっ!?
  ……ちょ、ちょっと!何するの!?
  え、帰る?だ、駄目。駄目!
  部隊が解散したんだから、私、もう帰るところ
  なんかないっ……もうない……」

あなたは涙を拭いてやりました。
「……え? 家?
  寝るところ?
  違うの? 帰るところとしての家を作るの?
  そこは、……模造記憶にあるような、場所?」
(ただし、本物です/もう少し騒がしい)
「……。空先生、遊びに来るかな。
  ○○は?
  みんなは? みんないる?」
あなたがうなずくと、石田 咲良はすごく嬉しそうに笑った後、しまったという顔をしました。
「……。
  じゃあ、作ってみる。
  仕方なく」
あなたは、お願いしますと言いました。



石田咲良 通常 / 提案 / 派生 / シナリオ

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最終更新:2013年04月24日 00:35