「こんにちは、隊長。えへへ、そういうと照れますよね。
僕、小野真義(おの まさよし)っていいます。
マギーって言われる時もあります。変ですよね、外国人みたいで。
これからもよろしくお願いします」


「隊長は…立派ですね。
何か立派そうに見えます!」
(褒め言葉なのかなぁ)
「……格好って……大事なんですよ。
みんな見た目で判断しますから。
だから立派に見えるのは、大事だと思います」
意外に見てた。
(ありがとう)
「い、いえ、それほどでも…」


「隊長は、すごいですね。
 何となくそんな気がします。
 現実離れしていて、暑くもなさそうだし。
 何か僕の知り合いにすごく似ています。
 …その人はすごく、怖いんですけどね。
 隊長は、そんな事もないし。」


「……。」
 (僕は今日、あなたと同じタイプを見ました。
  あなたほど徹底はしていないけれど、
  あなたに似ている…。)


「……。
生きるのって、大変ですよね。
僕、そう思います。
ことさら重いものを持つ事になった日は」
(なにか?)
「スイカ、もらったんです。
3つも」
PC「そうか……」
何となく、二人で時間をすごしました。
(うんそうだね)
「ええ……」
何となく、二人で時間をすごしました。


「僕は、一度シマシマを見た事があるんです。
その、この島にいる不思議な生き物
なんですけど。
……へ、変ですよね。
すみません」
(メルヘンだね)
「か、からかわないでください…」
(01ネコリスだな)
PC「ネコリスは古い種族だ。
   物語を好んで、姿を現す。
   あれが出て来るという事は
   物語の最後が近いという事だ」
小野「……な、なんか隊長、別人みたいですね。
   遠い世界の人みたいで」
PC「そうだ」


「僕、カエルグッズを集めているんです。
100個くらいもう家にあって…。
あ、あの。
面白くないですよね、こんな話。
ごめんなさい……」


PC「ところで、何でカエルを集めてるんだ?」
小野「え…!
   さあ」
小野は何となく首をかしげた。
そういや、一体なんでだろう。
自分でもわからなかった。

(古関が同一MAPにいると、以下が追加)
古関「教えてあげようか?」
古関が、懐かしい写真をなぞるようにして
声をかけた。
PC「知ってるの?」
古関「もちろん。
   マギーの事なら何でも知ってるわよ。
   例えばぁ……」
小野「わああああ!」
PC「あははは」
顔を真っ赤にして迫る小野を片手で押えながら、
古関はどうしようかなーと微笑んだ。
古関「……私が、クマを集めているから。
   張り合いたくて」
小野「そうだったっけ」
古関「ええ」


小野が走り寄ってきた。
そんな距離ではなさそうだったが、
頬は、赤かった。
「あの、隊長……
…あ、あの!
……、ええと、その。
見て、くれますか?
これ」
上目使いで、小野はそう言った。
年代物のカメラだ。
これが?
「…じ、実は、1年位前におじいちゃんの
遺品を整理したら、これが出てきて。
その…オンボロだけど、おじいちゃんはとっても
いい人で…自分で修理したりして、それで、その、
その、撮っても……いいですか?」
(いいけど)
「ありがとうございます!
じゃあ、はいチーズ」
小野は、本当に嬉しそうに笑った。
どうしてまあ、世の中は喜びでいっぱいだ。
(駄目だ)
小野は、本領を発揮した。
「……グスッ、ごめんなさい……」
……まったく、ここは幼稚園か何かか?


小野は、照れながらあなたを見た。
小野「隊長は…格好良いですよね。」
PC「そお?」
小野「はいっ、いい写真になると思います……。
   ……。
   え、い、いえ、そっ、そんなんじゃないんですよ。
   ホントです。
   …ただ」
(ただ?)
PC「ただ?」
小野「僕も、あなたみたいになれたらなって。
   …でも、駄目ですよね。
   僕は弱虫だし、得意なものは一個もないし…。
   …ごめんなさい。
   へんな事言って」
(お前も格好良くなれよ)
「……駄目ですよ、僕なんて。
…駄目ですよ」


「隊長っ」
小野が走り寄ってきた。
こっちを、見ている。
「…あの」
照れながら、貴方の真似をしたようです。
…?
「隊長の真似をしたんです。
……似てたかな」
小野は、不安そうな表情で
こっちを見ている。
(いいんじゃない?)
(真似するな)
「…そう、ですよね。
…真似なんて、らしくないですよね」
(何も言わないで頭をぐちゃぐちゃにする)
小野は、目を大きく見開いた。
顔を紅くして照れる。
「…僕、隊長のようになりたいな」


古関が大股で近寄ってきた。
あきらかに怒っているようだ。
突然、堰を切ったように古関は叫んだ。
古関「マギーを返してよ!
   私のマギーを返して!」
首筋をつかみ、自分の視線まで高く引き上げる。
恐ろしい怪力だった。
古関は、髪につけた沢山のリボンを揺らしながら
叫んだ。
古関「優しい子なのよ。
   小さくて、体が弱くて、絶対無理したり
   する事が出来るような子じゃないわ。
   あなたのせいよ、あなたが変な事を
   教えたりするから!」
ぼろぼろ泣いている。
(黙っている/怒る)
小野が、走りよってきた。
「やめてよ!」
静寂。
小野が、怒っている。
小野は、古関を冷たい目で見た後、
きびすを返した。
「行きましょう。
隊長」
驚いて、呆然と手を離した古関を見ながら、
小野は言った。
「僕はいつまでも、
里美ちゃんのものじゃないんだ」
唖然としたまま、一日が終了した。


小野は、顔をあげた。
袖を一気に捲る。
その瞳は、もう夢見がちな少年ではなかった。


「今度、遊びにいきましょう。
…ダメって言わせませんよ。
約束です、迎えに行きますからね!」


「どうも、おはようです。
今日は、どこに行きましょうか?」

(サイクリングコース)
貸しママチャリは2時間で
115円(戦争税込み)である。
わかりやすい料金体系だ。
二人で自転車をこいだ。
長い坂道を登り、桜並木の間を抜ける。
木漏れ日が、小野の前髪を輝かせた。
登りきり、海を一望する場所に出る。
「……奇麗だね」

(釣り)
明らかに漁船を改造したと思われる、
自称クルーザーに乗って二人は釣りに出かけた。
白いボートに乗った吉田の隣を通っていく。
「ほらっ、魚が釣れたよ」
奇怪な赤い魚を見せて笑う。
食用。

(ゲームコーナー)
「見てみて、精霊機導弾だ。
10年くらい前のゲームだぞ、それ」
二人でガンシューをやった。

PC「……もっと、この島にはロマンチックな所は
ないんかー!」
怒るあなたをよそに、
小野は、ずいぶん楽しそうだ。
小野「好きな人と一緒なら、
   どこにいても楽しいよね」
PC「……え?」
小野「何でもないです……」
(へなへなと腰が抜けた)
小野「……うん……」
(そ、そうか)
へなへなと腰が抜けた。
(※↑選択肢と結果が逆のような?)

微笑んだ小野の顔が、突然こわばった。
PC「どうしたの?」
小野「…ううん、何でもないんだ。
   ただの尾行。
   さっ、急ご」
小野は、あなたの手を取った。
そして走り出した。
複雑な道を選んで走っている。
PC「びっ、尾行?」
小野「何でもないよ。
   行こっ」
10分後
荒い息で、二人は顔を見合わせた。
笑う。
何が面白いか分からないが、とにかく笑った。
小野「こういうのも、悪くないよね」
こうして、
スリリングで楽しい一日が終了しました。


「…僕、決めたんです。
子供っぽく振舞うのはやめようって…。
だから。
だから僕を、見守っていてください」
そう言って小野は、
生意気そうに笑って見せた。


【ED】

あの頃は、子供と言われるのが嫌で、
そこから抜け出す事ばかりを考えていました。

       父島守備隊、生き残りの証言

……島を離れるその日。
貴方は小野と二人で、学校の戸締りをして、
そして二人並んで、長い坂を下りていきました。
「……」
(名残おしい?/……泣いてもいいぞ)
「いえ。
僕、もう子供じゃありませんし。
ここは、いいゆりかごだったけど、
いつまでもそこに居られるわけじゃ
ないですから。
…何で笑っているんですか?
何言ってるんですか。
隊長の方が老人くさいんですよ。
ほら、元気出して。
走っていきましょう」
(かんべんしてくれ)
「駄目です、今のうちから動いてないと。
本当に歳をとった時に、大変ですよ。
ほら、走って」
結局、貴方と小野 真義は、
一緒に走る事にしました。
(よーし)
貴方と小野 真義は、
一緒に走る事にしました。



小野真義 通常 / 提案 / 派生 / シナリオ

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最終更新:2010年05月24日 22:56