「幾つかの大きな島を除くと
大部分の離島から人類は撤退する事に
なるだろう。
離島を守り抜くのは難しい。
賢明な判断だ。
……安心するがいい。
どこにいても、それなりには幸せに
なれるものだ。
それが人間だ。
補給路を断たれて
飢餓に苦しむよりはいい。」

「この島で一番の問題は暇のつぶし方だな。」
(暇ですか)
「いや、ニュース専用チャンネルが
ないと言っただけだ。」
(仕事あげるよ)

「…謎というものは、
ある人物から見れば謎でも
何でもないものだ。
それが謎に見えるのは、
意図が見えない故による。
いや、なぜこの島に来たのか、
それをいぶかしむ表情だったからな。
意図についてはそう難しくはないな。
殺しではない。
そなたは単なる殺しには向いてない。
悩み過ぎるからな。
では、殺し以外だ。
という事は最低ではないと言う事だな。
あまり心配しないでもいいだろう。」

「努力をするがいい。
我らはただの人間だが、
努力をしている間はそうだとは限らない。
それだけだ。
苦しければ己でない誰かが苦しむと思え。
そうして涙がまだ出るのなら、
まだ努力が出来る。
努力は恥だ。
だが恥を重ねなければ出来ない事が
あるのなら、恥をかけ。」

「この島の風土について言いたい事がある。」
(話を聞く)
2時間にわたって
難しい話を聞かされました。
「あー、おほん。
そ、それはそうとして、
大きなリスは、良い。
か、かわいい……。」
それが言いたい事の本題だったようです。
あなたは疲れて家に帰りました。
一日が終わります。
(忙しいので後で)

「我が一族の伝説では、
赤い星から落ちて来た数名を、
時の政府がこっそりとこの地に封じたそうだ。
田島とか、言う名字を与えていたはずだ。
どんなものかはわからないが、でたらめな、
すごい能力者だったようだぞ。
…いや、最後まで聞け。
私が話したいのは、もっと別の事だ。
時の政府は、そのすごい能力者に
別に仕事を与えずに、ただの民間人として
あつかった。
本人が、そう希望していたという、
理由でな。
ふん。
組織というものは
愚かなくらいがちょうどいい。
賢いという事にどれだけの誇る価値が
あるのか、大統領ではないが私もそう思う。」

舞は手紙を読んでいる。
「なに。
大した手紙ではない。
大統領からだ。」
(ひっくりかえる)
「昔、勲章をもらった時からの仲だ。
大した事ではない。
また妙な依頼が来たものだな…。」
(またまた冗談を)
「冗談は嫌いだ。
父が好きだったからな。」

芝村舞は笛を吹いています。
「これか?いや、大統領からの依頼だ。
この国の大事な国民を、一人残らず脱出
させるために必要な事らしい。
まあ、私も意味はわからぬが。
いいだろう。
悪い事ではないような気がする。」

「そういえば、この島を離れた後、
そなたはどうするつもりだ?
やる事がなければ、私の雷電の世話をして
くれんか。
いや、火星に行くことになっていてな。
深くは聞くな。
私も意味がわからぬ。」


(おしゃれな水着着用後)
「ふっ。
色々あったが、もはや私に弱点はない!
い、いや、わからないならいいんだ。」


国家機密をこえる芝村の秘密があった。

       父島守備隊、生き残りの証言

島を離れるその日。
あなたは芝村 舞と並んで
ゆっくりと長い坂道を降りています。
芝村 舞はひたすら後ろを気にしています。
(後ろを見る)
シマシマや島の動物や鳥達が、
舞について来ています。
舞が呆然と立ち止まっていると、
何匹かの勇気あるシマシマが
舞の肩に乗りました。
「あ、あう……。」
あなたが一緒に島から出たいんだよと
言うと、シマシマ達はうなずきました。
舞はカチンコチンになって顔を真っ赤にして
動物達を抱いて船まで行進していきました。
(さあ、急ごう)



PC青の厚志

「ふむ。
山の中も良いが、南の島もよい。
どうした?」
(かわいいなぁ舞はorぎゅーする)
つねられました。
「ば、場所を選べ、たわけ…。」

「この島で一番の問題は暇のつぶし方だな。
具体的に言えばニュース専用チャンネルが
ない事だが。」
(ニュースじゃなくて動物でしょ)
「う、うるさい。
そなたもペンギンの回では泣いて
いたくせに!!」
(僕がいるよ)
「い、いや。
それはそうなのだが、その。
そなたは無茶をするから…。
あ、いや、嫌いなのではないぞ。
もっと静かに二人で過ごしたいと
思っただけだ。」

「…何を迷っているのか知らぬが。
迷う事など、この世にはないぞ。
勝率が読めないなら情報収集しろ。
勝率が足りないなら努力すればいい。
努力を出来るだけやっていたのなら…、
後は運だ。
勝とうが負けようが、
そなたのせいではない。」
(いや、いつ抱き着こうかと)
「結局それか!」
頬をつねられるかと思いましたが、
ちょっとだけぎゅーされました。
「今年の分はこれで終了だ。」
(島の人を、脱出させられるかな)
「努力をするがいい、厚志。
我らはただの人間だが、
努力をしている間はそうだとは限らない。
それだけだ。
苦しければ己でない誰かが苦しむと思え。
そうして涙がまだ出るのなら、
まだ努力が出来る。
努力は恥だ。
だが恥を重ねねば出来ない事があるのなら、
恥をかけ。」

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最終更新:2009年04月28日 13:56