「我々が戦う敵を、幻獣といいます。
宇宙からの侵略とも、昔の生命工学が生んだ
戦闘兵器ともいいますが。正確なことは何もわかっていません。
わかっているのは、50年前に出県した幻獣と
我々が、今も戦い続けている事だけ。
幻のように現れ生まれ、殺せば幻に帰る
我々の敵、それが幻獣です」

「…不思議に思いませんか。
幻獣って、なんでしょう。

何が目的で戦って、
何をしたいというのでしょう。

我々が憎いという事は、わかります。
我々を殺そうというのも、わかります。
でも、なぜ憎いのか、それはわかりません。

…わかろうとしていないから、
戦いがまだ続いているのかもしれません」

「…青森は、元々北海道…この国最大の策源地から
本土に食糧や弾薬を輸送する、中継地点です。
それを支えるのは青函トンネルと鉄道輸送です。

幻獣が九州に上陸した関係で東北の護りは
薄かったんですけど…それが、失敗しましたね。

手薄なところに攻めるのは兵法の基礎ですが、
それをやられた感じです」

「戦争が厳しくなって、学生が学生のまま軍に
召集されるという法律が出来たのが去年…。
昔にもおなじような事がありました。

負けている政府は、どこでも同じ事を
考えるようですね。

…それもこれも、男が不甲斐ないからでしょう。

現実問題として公職では男が
圧倒的に多いんだから。
そう言われても仕方ないですよね」

「絢爛舞踏って知っていますか。
踊るように舞うように、部下を使って敵と味方を
死に追いやっていく死神だそうです。

まあ、うちの隊長さんはぼんやりしているので
大丈夫だと思いますけど」

「…今の男ってつまらないですよね。
自分が男だったら、こうするのにって、
良く思います。

一言で言えば、気概がたりない。
覚悟も足りない。度胸も。
優しさと卑屈さ、強さと暴力を混同しています。

…男に生まれついても、それでは持って生まれた
剣が泣きます」

「…どこかに、面白い男の人がいればいいのに。
…いや、こう思う事が、
武士らしくないのかもしれません」

横山は長く黙った後、不意に口を開いた。

「背筋を伸ばして。
…そう、そんな風に。
男は卑屈じゃいけないわ。」 (PC男性限定)


「人の価値は困難を前にすればわかる。
困難を前に信頼出来る人だけが、
男という名の物語たりえる」(PC男性限定)
(しゃべり方が違うぞ)
「猫、かぶってるんです。
猫は…本を読まなくても怒られないから」
(そうかなあ)
「少なくとも、戦って何かを得ようとする
女にとっては男と剣は同じもの。
実戦で役に立たなければ、何の意味もない…。

ぬるま湯の中で生きるのなら
竹光でもいいと思います。

そんなものをつかんで喜ぶ女は、
それはそれで分相応でしょう」


「良く笑う男は底が浅い。

感情は自分の胸の内だけにあればいいのよ。
それで十分。

人は感情の生き物だけど、それに人生をかけて
抵抗するから、 人にたりえます。」

「私ね、思うんだけど。
この世には私が好きになりそうな男なんか
きっといないと思うの。
…だから、思うんだ。
どこかの男を、自分好みの男に、
鍛えてやろうって。
なければ作ればいいのよ、そんなもの。
運命の出会いなんか私は信じない。
欲しいものは自分の剣で切り取ってみせるわ。
…でも、なかなかうまくいかないんです…。
私の修行がたりないのかな…」

「私は、いい男を鍛えるつもりです。
自分が好きになりそうな、
そんな男を自分で作る。

運命は、自分で切り開いてみせる。」(PC男性限定)
(自分を指差す)
「その気があるなら、胸を張って。
背筋を伸ばして。

…そう、そんな風に。

男は卑屈じゃいけないわ。

…男のその背には、色々なものが乗っかるけど、
そこで背筋を伸ばすから、男なのよ」
(がんばれー)
「あなたも頑張ってね。
私は…厳しいですから」

「覚えておきなさい。
男というものは、弱音なんか吐かないものよ。
それを言うくらいなら、死んでしまいなさい。

…安らぎも癒しも、男には要らないわ。
癒されるために、あなたは生きているんじゃない。
誇りを貫くために、あなたは生きているのよ」 (PC男性限定)

「荷物、持ちすぎてはいませんか?
本当の男は、
ポケットに入る以上のものはいらないわ。

最大の武器は、シャツの下にあるんだから」(PC男性限定)


「格好つけるなとは言わないわ。
でも、見た目だけつくろっても意味はありません。

少なくとも、戦って何かを得ようとする
女にとっては男と剣は同じもの。

実戦で役に立たなければ、
意味はない…。

私は戦って幸せを手に入れたい。
待ってても来ないから、戦って奪います。

だから私の剣は、いくつも実戦を潜り抜けて、
それでも私の手の中で輝く業物でないと困る…。

勝手に折れたりするのは、ナシ…。
剣の最期は、
私の最期になるんだから」(PC男性限定)


「男というものは、一つの物語。
面白くない物語では、ただ一人の読者が泣きます。

私はあなたという男の物語を一生かけて読む女。
ただ一人の読者を喜ばせなさい。

意味、わかるでしょう?」 」(PC男性限定)
(はい)
横山は、幸せそうに笑った。

「…よし。

明日死んでも、後悔はないわ」

(…え、なんのこと?)
「…男らしくない…!!」


あなたの背に回って、横山は手で触れた。

「…いつのまにか、なんでこんなに大きな
背中になったのかな…。

あなたを見る他の人の目が、最近怖いので、
本当に怖いので、もっと、私も頑張ろうと
思います。

あなたに釣り合える、そんな女に…」(PC男性限定)

「…?
別に私は、男になりたいなんて思ったことは
ありません。

ああ、でも、男の、お母さんにはなりたいな。

自分が思う完璧な男を育ててみたい。

たぶんその子からはうらまれるし、
一生許される事はないだろうけど。

でも、やってみたいな…。
物語の読み手じゃなくて物語の主人公でもなく、
物語の書き手になりたい。

…もっともそのためには、とりあえずこの戦争を
生き延びなければなりませんけど。

…がんばってくださいね、私の剣」(PC男性限定)


「…育てるつもりが、育てられていたとか…。
いや、まさか…でも…。

はっ…、き、聞いてたんですか?

…いや…まあ、色々覚えちゃったのは、
確かですが、 でもまあ…何と言うか…。
………」 (PC男性限定)

「……もし、春まで生き残れたら……
生き残れたら、その……。

しゅ、修行しましょう。一緒に」

(ずっこける)
「……なんでこけるんですか。
いや、あの、期待には添いますから」

(いいよ)
「……では、お互い死なないようにしましょう。
約束ですよ」


(訓練などで倒れると発生)
倒れたあなたのそばに、横山が立っている。
「立ちなさい。
あなたは倒れる事も許されない。
生きている限りは戦うべき定めよ。
…誰の手も借りずに、自分で立ち上がりなさい。
一人で生きて一人で戦うの。
自分のために。
誰かのために戦うなんて、恥ずかしい事を
言わないで。
あなたの主人はあなただけ。
あなたが決めたからそうなのよ」


(横山亜美ED)
春が来たら、陸の孤島はなくなって、
味方が、物資が流れ込んでくるように
なりました。
嬉しかったですよ。
今の、なんでもある時代の人には分からない
でしょうけどね。
(108警護師団に
配属されていた学兵の手記より)



…春風に目を覚ますと目の前には
微笑んでいる横山 亜美がいます。

窓を、開けて春風を入れているようでした。

「春が、来ましたよ。

……………………
……………………………
……………………………………。

……分かってます。
ちょっと私には、似合ってませんでした。

さあ、着替えて、今日から修行ですよ。

いや、だからそこでなんで着替えるんですか!
……もうっ」

(私、こんなのでうまくこの人とやっていける
のかしら)
(うまくいくよ)
(好きです)
(選択肢はどちらを選んでも同じ)
「……え。」

あなたは、頬を赤らめた後、
着替え終えて部屋を出ました。



横山亜美 通常 / 提案 / 派生 / シナリオ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年11月12日 19:23