浮島の森

うきじまのもり


和歌山県新宮市にある日本最大の浮島。

沼の冷涼で豊富な湧水のために、沼内で枯死した植物は腐敗することなく泥炭状に変化し、さらにそれらがマット状になり現在の浮島が出来上がった。


所在地 和歌山県新宮市浮島3-8
料金 100円
時間 9:00~17:00(12月から2月は16:00まで)
地図
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浮島はその名の通りに水に浮かび、1945年(昭和20年)頃までは、台風や荒天などで大風が吹いたり、島の地表で強く足踏みするなどすると、島全体が揺れ動いたという。

また、島の植物群落は、寒地暖地両方の植物が混在するだけでなく、温暖な南国のそれも都市の真っ只中に高原性の植物まで見られるという、植物学的に極めて珍しい混成群落をなしており、新宮藺沢浮島植物群落として1927年(昭和2年)に国の天然記念物に指定されている。

しかし、戦後の都市化に伴う乾燥と地下水位の低下、汚水の流入による水質悪化、泥炭層の肥厚により、南・北・東で沼池の底に座礁してしまい、島全体が動く様子は確認できなくなってしまった。
また、寒地・高原性の植物の減少、新芽の発芽の困難など、悪影響が著しいため、熊野川からの導水による水質の改善(1991年~)、沼沢の浚渫(1993年~1994年)、東側の岸辺を掘り下げて沼沢地を拡張する(2006年~2007年、予定)などの対策をとり、環境の復元を図る事業を市と和歌山県が共同ですすめている。


2011-05-01




橋で渡る。



島の中


蛇の穴




参考サイト




関連項目















最終更新:2013年06月08日 23:18