旧 松本高等学校

きゅう まつもとこうとうがっこう


長野県松本市にある、大正時代に建てられた学校建築。

「旧松本高等学校本館及び講堂」として重要文化財に指定されている。

所在地 長野県松本市県3-1-1
地図

歴史

  • 1918年(大正9年):前年に開校した松本高等学校が、仮校舎から当地に移転
  • 1949年(昭和24年):学制改革により、信州大学文理学部となる
  • 1973年(昭和48年)3月:信州大学が市内の旭キャンパスに移転
  • 1977年(昭和52年):松本市が購入。松本市は当初は南校舎部分を解体する予定だったが、市民からの要望を受け、「あがたの森文化会館」として保存・活用することとなった。
  • 1981年(昭和56年):長野県宝に指定
  • 2007年(平成19年):重要文化財に指定。




本館
  • 設計:文部省
  • 施工:
  • 竣工:大正9年(1920)
  • 建築面積:1273.05㎡
  • 構造:木造
  • 階数:2階建
  • 屋根材:桟瓦葺一部鉄板葺
  • 屋根形状:寄棟

講堂
  • 設計:文部省
  • 施工:
  • 起工:
  • 竣工:大正11年(1922)
  • 建築面積:637.29㎡
  • 構造:木造
  • 階数:平屋一部2階建
  • 屋根材:銅板葺


明治時代中期に旧ナンバースクール高等学校建設の後を受け、多くの高等学校が建設された、大正時代前期の建築様式の代表例。
西洋建築様式を簡略化して木造建築に応用し、日本の公共建築に多く用いられた。
大正時代前期の木造洋風建築例としては規模も大きく、保存状態も良好。

本館は、コの字形の平面を持ち、北西の隅切部に玄関などを設ける。
外壁は下見板張。窓廻りの化粧材を連続させている。玄関は2階の三連窓上部に駒形破風を載せて装飾している。




本館







講堂


関連・参考サイト




関連項目








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最終更新:2018年09月03日 22:30