ラフォグラム社
企業:Laugh-O-Gram Studio
設立:1921年6月28日 - 1923年11月20日
概要
ラフォグラム社時代のウォルトを描いた映画として『As Dreamers Do』『Walt Before Mickey』があるが、いずれもディズニー作品ではない。
歴史
1922年、20歳のウォルトは
アイワークス=ディズニー・コマーシャル・アーティスツ*の余った資金でラフォグラム社を設立した。ラフォグラム社は12本のうち9本を安く仕上げたが、作品に人気が出てくるとウォルトは自分流のおとぎ話を作りたくなり、6ヶ月かけて『赤ずきん』を制作した。
1922年9月16日、セールスマネージャーの
レスリー・メイス*は配給会社
ピクトリアル・クラブス・インク*と契約し、6本のアニメに対して11,000ドルを受け取ることとなり、100ドルは前払いとなった。しかし、納品後にピクトリアルが倒産し、残りの金額は受け取れなかった。
資金難に直面したウォルトは地元の歯科医
トーマス・B・マクラム*の依頼で歯科衛生推進映画『
トミー・タッカーの歯』を制作し、500ドルを得る。ウォルトはその報酬をアニメーターの給料に充てず、実写とアニメを合成した『
アリスの不思議の国』に全額を投じた。ウォルトはフライシャーの『Out of the Inkwell』シリーズでアニメキャラクターが実写の世界に行くアイディアから着想を得て、その逆を『アリスの不思議の国』で実現した。
ラフォグラム社のあった建物は廃墟となり、「Thank You, Walt Disney」という非営利団体によって修復が試みられ、ウォルトの遺族がラフォグラム社の映像を上映したりアニメーションについて教える記念館とする目的で45万ドルの寄付を宣言した。
作品リスト
『ジャックと豆の木』『Jack the Giant Killer』は長らく紛失したとされていたが、2010年に発見された。この2作品は実際に発見されるまでは同じ映画の別タイトルなのではないかと思われていた。『三匹のクマ』も同時期に発見されている。
2019年現在、『Martha』のみが未発見となっている。
最終更新:2022年11月09日 01:00