飯田哲也
- 1986年、ドラフト4位で千葉の野球名門、拓大紅陵高校からキャッチャーとして入団。
同期入団はご存知ギャオス内藤とドバ様ら。
他球団では当時巨人で現ヤクルトの画伯、2009年WBC日本代表コーチの緒方、阪神・代打の神様の八木、広島・緒方、近鉄・阿波野、現楽天・ジャーマンこと山崎、日ハム・西崎さんら、この年も豪華メンバーが名を連ねる。 - 現役のとき目標とする選手はケングリフィーJr.だったらしい。
- 高校のときは3年生の春夏連続して甲子園に出場。春の選抜大会では1試合で盗塁阻止3回と、強肩のキャッチャーとして注目された。
- 1軍初昇格はプロ入り3年目の1989年。22試合に出場した。
- 1990年にターフルが入団したためノムさんはセカンドへ転向を指示。117試合に出場し、打率.279・6HR・33打点・29盗塁を記録。前年の新人王だった笘篠選手からレギュラーを奪取したかに見えた。
- しかし1991年にセカンド兼外野手のジョニー・レイが入団。計画では外野手として起用する予定だったが、本人が「ソンナノキイテナイヨー！」と拒否！ノムさんは仕方なく飯田をセンターへコンバートすることとなった。
- しかしこれが本人の野球人生の分岐点となり、俊足強肩の1番打者として107試合に出場、打率.242・4HR・26打点・15盗塁に終わるものの、守りの面ではいきなりゴールデングラブ賞を受賞した。
- 1992年は33盗塁で盗塁王獲得とともに、連続盗塁成功27回のリーグ記録を達成、ゴールデングラブ賞（以降、1997年まで計7回）も受賞。1993年とともにリーグ優勝に貢献した。
- センターの守備力（守備範囲、肩など）は今でもイチローや新庄、秋山などと比べられるほど歴代有数。特に1993年の西武との日本シリーズ第4戦で1-0で勝っていた8回に、2塁からホームへ突入したランナーをノーバウンドのストライク返球で阻止したプレーは、今でも歴代日本シリーズ名場面の一つと言う人もいれば、「あのプレーがなければヤクルトの日本一はなかった。」と言う人もいる。
- 1995年には禿様が台頭しターフル・禿様・飯田と3人揃い、自身も初の130試合フル出場。ノムさんが就任のときから望んでいた12球団No.1の強力センターラインを形成した。
ちなみに3人の名前の最後に「也」つくのは偶然の一致？ - 1997年は打率.306・3HR・37打点と初の打率.300越えを果たしリーグ優勝に貢献したが、不幸にも故障で日本シリーズは出場機会がなかった。
- 1998年以降は故障やおっさんなどの台頭もあって出場機会が減少し、2004年にはついに戦力構想外となり、楽天へ移籍。
このとき球団フロントはコーチの打診をしたが、本人が現役続行を望んだ結果であった。
- 応援歌「キャッチャー センター セカンドー♪ どこでも守れる♪ 足なら誰にも負けない♪ 韋駄天飯田ぁ～♪」も、そのまま楽天へ譲渡された。
- 楽天では2005年、2006年と2年間在籍し、出場機会は試合数のおおよそ半分弱に留まるものの、それぞれ打率は.331、.273と好成績を残した。
- しかし、この2006年をもって現役を引退…。
最終戦に1番・センターでフル出場。9回裏の最後の攻撃で走者が1人出ると飯田に打席が回る状況で、前打者であったリックが「イイダサン、ガンバルカラ（必ず打席を回すから）」と言葉をかけられ大粒の涙を流し打席を待つものの、残念ながら凡退、試合終了となった切ない出来事を憶えている方も多いのでは。
現役通算成績は1505試合出場、1248安打・打率.273・48HR・363打点・234盗塁であった。
- 現役のとき、からくりドームで外野の壁を蹴ってホームランボールを取りかけたり、ホームラン性の打球をキャッチしようと神宮の外野フェンスによじ登る姿は、もはや芸術の域であった。
- また毎年オフに行われる「スポーツマンNo.1決定戦」の常連であった。特にスピード系の種目に強く、1999年年の「ショット・ガン・タッチ」で当時のギネス記録を樹立したほど。
この番組は、メッシや青木らが後継者として受け継いでいる。
- 現役引退後は戸田軍外野守備走塁コーチを経て、1軍外野守備走塁コーチとなり、試合中は1塁コーチャーズボックスでランナーへ走塁指示などを行っていたが、他専民から「何故いつもヘルメットを被っているの？」という質問も。
- 2009年からは同期入団のドバ様も1軍守備走塁コーチに就任し、2人で実に、実にいやらしい選手の走塁を演出させてくれることでしょうｗ
