数値解析ツールPolymath
微分方程式の数値積分を簡単かつ手軽にできる解析ツールとして,Polymath を導入してみた。

現在,私がもっぱら用いているのはMathcad。十分間に合っているのだが,同好のみなさんにすすめるツールとしてはいささか高価なシロモノである。「学割」で値引きされてもウン万円。購入後何度かバージョンアップしているが,マイナーチェンジでさらにウン万円とられるのもしゃくなので,Mathcad 8 から 2000 に一度アップしただけでその後そのまま使用している。使い勝手もよく,ウン万円を投じた価値はあったと思う。現在の価格は10万円を越える。

おすすめできる数値解析ツールがないかさがしてみた。フリーソフトでいくつかあるにはあるが,いずれもある程度のプログラミングを要し,「簡単に」というわけにはいかない。Mathcadのように微分方程式を入力するだけで,プログラミングにあまり手間をかけずに解析でき,なおかつ安価に手に入るもの・・・というワガママな条件でさがしたところ,POLYMATH に行き当たった。大文字を並べるのはキモチ悪いので以下Polymathと表記する。今回購入したのは,Polymath educational version 6.1 である。

Polymathは,下記からトライアル版がダウンロードでき,15日限定試用の解除キーを購入すればそのまま使える。価格は$39=4千円弱で,許容範囲とみた。


さっそく,棒と円板の連成振子の数値積分を実行してみた。



微分方程式の入力はインラインでもできるが,ささやかな入力ツールがついており,エラーはただちに指摘してくれる。標準形の微分方程式を定数および境界条件,独立変数の範囲とともに入力する。メニューからSolveを選択するだけで,ただちに結果をレポートしてくれる。グラフも軸変数が選択できるようになっており,使い勝手はよさそうだ。

実行レポート


グラフ


計算はなかなか速い。精度も十分使えるものになっていると思う。プログラミングの手間をはぶきたい人にはもってこいのツールだと思うがどうだろうか。

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最終更新:2010年02月17日 11:19