球面三角形と球面過剰
Yahoo!知恵袋のQ&Aより。球面三角形の面積は,球面過剰に半径二乗をかけたものになる。

【問題】

三角錐の頂点から底辺を見込む立体角を求めよ。ただし隣り合う側面どうしのなす角を A,B,Cとする。

【解答】

結果的にこの問題は,半径1の球面上の球面三角形の内角が A,B,C であるときに,その面積を求めよ,というものに等しい。球面三角形の面積は,球面過剰(球面三角形の内角の和の平面三角形の内角の和 = \pi に対する過剰分)に半径二乗を乗じたものに等しいから,求める立体角は

\Omega = A + B + C - \pi

となる。

さて,球面三角形の面積が球面過剰×半径二乗に等しいことを示そう。以下,
http://www.irf.se/~futaana/Kiruna/50_Kyumen.html
からの受け売りである。


2つの大円AB,ACによって切り取られる球面三角形ABCを含む葉っぱの形をした部分の面積は,球の半径をRとすると

S + S_a = 4\pi R^2\times\frac{A}{2\pi} = 2AR^2

同様にして,BA,BCおよびCA,CBによって切り取られる面積について

S + S_b = 2BR^2\quad,\quad S + S_c = 2CR^2

を得る。ここで明らかに,

S + S_a + S_b + S_c = 2\pi R^2

であるから,

S = (A + B + C - \pi)R^2

を得る。

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最終更新:2012年02月06日 11:32
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