バンジー問題(くさり効果)の解析
「
どっちがはやい?」でくさりにつながれたおもりの落下を『Phun』でシミュレートしたが,くさりは解析しきれないので連結した2本の剛体棒につながれたおもりの場合について,運動方程式を立てて数値解析を試みた。
棒の質量を
,長さを
,おもりの質量を
とする。
上下の棒の鉛直下方からの角変位をそれぞれ
とおいてラグランジアンを求めると,
となる。これを用いて運動方程式を立てると,
に関する連立二階微分方程式を得る。
数値解析の結果得られた,おもりの落下の鉛直距離の時間変化は下のグラフのようになった。
高さ1.5mの落下では0.53sec.ほどであり, 自由落下の0.55sec.と比較して0.02sec.ほど早く着地するのがわかる。『Phun』によるシミュレーションでは,組み込んだ画面上のストップウォッチでそれぞれ,ほぼ数値計算に一致する落下時間を得た。
最終更新:2009年04月03日 14:56