H1・12-14

初詣でのことなので、神様のことはあえて「神様」と書きます
時系列やキャラクターの状況設定に差異があります


思えば、友奈ちゃんと過ごした一年は「はじめて」の出来事ばかりでした。

はじめての告白、はじめての恋人、はじめてのデート、はじめてのキス…
こうして誰かと歩いて初詣にいくのもはじめてだし、そしてこれが今年はじめての
友奈ちゃんとのデートでもありました。

「友奈ちゃん、どんなお願い事したの?」
「…東郷さんは?」
「えへへ…友奈ちゃんと、これからもずっと一緒にいられますように、って」
「……//////」

わざと、友奈ちゃんが照れちゃうようなことを言ってしまうわたし。
だって友奈ちゃんの恥ずかしがる表情が、とっても可愛らしくて…。
友奈ちゃんのこんな表情が見られるのは、恋人であるわたしだけなんだなーと思うと
それがなんだか誇らしくて、嬉しくて……つい、友奈ちゃんにいじわるしてしまいます。

「ねえ、友奈ちゃんはどんなお願いしたの?」
「もう……秘密っ」
「えーっ!?ずるいよ~」
「ふふ、おかえしだよ♪……でも、どんなお願いをしたかなんて、東郷さんならわかるでしょ…?」
「…友奈ちゃんの口から聞きたいなぁ」
「もう……東郷さんのいじわる」
「うふふ…♪」

友奈ちゃん、また照れてる…かわいい♪
わたしがいじわるしちゃうのは、友奈ちゃんが可愛すぎるせいなんだよ…?

「もう、わかったよぉ……みんなと……東郷さんと、いつまでも一緒にいられますように…ってお願いしたの」
「友奈ちゃん…//////じゃあ、わたしたちのお願い、もう叶っちゃうね」
「あははっ、そうだね…♪」

好きな人と…友奈ちゃんと一緒にいられる時間が、こんなに途方も無く幸せだなんて、知りませんでした。
ずっとこの幸せな時間が続けばいいな……。わたしは心の中でもう一度、神様にお願いします。

わたしたちが、ずっと一緒にいられますように…

「東郷さん、忘れものはない?」
「うん♪パジャマと、歯ブラシと…ふふっ、なんだかどきどきしてきちゃった…♪」
「わたしも……誰かとお泊まりするなんて、はじめてだから」

そうです。今日のデートは友奈ちゃんと初詣にきただけではありません。
今日はなんと…友奈ちゃんのおうちに、はじめてお泊まりする日なんです。

そして、恋人同士のわたしたちにとってもはじめてのお泊まり…。
きっと、友奈ちゃんとの素敵な思い出になるに違いありません。

……友奈ちゃんのお部屋で遊ぶのもはじめて。
一緒に遊んで、一緒にご飯を食べて、一緒にお風呂にも入って……
ちょっとうとうとしてきたわたしの姿を察したのか、友奈ちゃんは

「東郷さん、そろそろお休みする…?」

って言ってくれました。ほんとはもっとお話したかったけど、眠気には勝てません。…友奈ちゃん、やっぱり優しいなぁ。

そんなこんなで、友奈ちゃんと一緒に寝ることになったのですが…わたしは重大な事実に気がつきました。
そうです。友奈ちゃんのお部屋には、友奈ちゃんひとりぶんのお布団しかありません。
友奈ちゃんは

「居間からお布団を持ってくるよ」

って言ってくれたけど、せっかくのお泊りなのにそんなのだめです。
友奈ちゃんに重たいお布団を運ばせるのが嫌だっただけで、決してわたしが友奈ちゃんとひとつのお布団で一緒に寝たかったわけではありません。
せっかくの、はじめてのお泊りなんですよ!一緒のお布団で寝ないでどうしようというのでしょう?
なんて思ってたわけでもありません。
……というわけで、わたしは友奈ちゃんと、文字通り一緒のお布団でおやすみする事になったのですが…。

さっきはちょっとうとうとしてたのに、隣で友奈ちゃんが寝てるっていうだけで…ドキドキして眠れません。
心臓の音が、からだの中から飛び出してきそうにどっきんどっきんと鳴っています。
友奈ちゃんに聞かれちゃったらどうしよう…//////わたしは恥ずかしくて、よけいにドキドキが止まらなくなってしまいました。

「……友奈ちゃん…まだ起きてる…?」
「…うん」

わたしに背を向けるかたちで寝ていた友奈ちゃんは、ゆっくりと振り返りながら答えてくれました。
…なんだか、友奈ちゃんのお顔が赤いです。

「…ドキドキして眠れない?」
「ふぇっ!?」

どうしようどうしよう、やっぱり友奈ちゃんにもドキドキが聞こえていたんでしょうか。
うう、恥ずかしいよぉ……

「東郷さん、顔まっか」
「…だって…///」
「ふふ、安心して、東郷さん…」

そう言って、友奈ちゃんはわたしの手をやさしく掴んで…友奈ちゃんのちょっと控えめなかわいい胸元に添えました。
どきどき、どきどきって、わたしと同じくらいのリズムで、友奈ちゃんの心臓が鳴っているのがわかります。

「ね?わたしも…どきどきしてるの。…東郷さんと一緒のお布団で……東郷さんが、こんなに近くにいてくれて…」

驚きました。友奈ちゃんもわたしと同じく、一緒のお布団で寝ていることにドキドキしていたのです。
お互いの心が通じ合っているみたいで、なんだかとても嬉しくて……。
友奈ちゃんのことが、これまでよりもずっと、ずっとずっと…大好きになってしまいました。

「東郷さん……」
「友奈ちゃん…」
「ねぇ、東郷さん………好き……」
「……」

お互い好きあっているのが、こんなに嬉しいことだなんて。
わたしの心の中で、友奈ちゃんがどんどん大きくなって、どんどん愛しくなって。

「友奈ちゃん………わたしも、友奈ちゃん…だいすきだよ…」
「…うれしい…」
「うん…///」

お互い合図しあったわけでもなく、わたしたちはゆっくりと顔を近づけあっていきました。
もうわたしたちの心は、ひとつに繋がっています。これからどうすべきかお互い言い合わなくてもわかっているかのように
わたしたちは………

ちゅ…

「ん…ちゅっ…ちゅぱ……ちゅぱぁ…」
「ゆう…んっちゅぅ…ちゅっ…ちゅぅぅ……」

一緒のお布団のなかでしたキスは、これまでふたりでしてきたどんなキスよりも甘くて、愛しくて……
唇に触れ合い、吸いあうだけだったキスは次第に激しくなっていき……

「れろ、えろぉ…っは、ちゅっ…ちゅぱ……はぁ、は……友奈ちゃん…♪」
「んっ、ぁ…はっ、はぁ……はぁ………うん…///」

強く抱きしめあったまま、わたしたちのキスは続きます。
唇、舌、ほっぺ、首筋、鎖骨、胸、乳首、脇、おへそ、腰、ふともも…
わたしたちは、お互いの同じ場所を交互にキスしあいながら、ゆっくりと体勢を入れ替えていきました。
キスが身体の下へ下へと流れていくうちに、わたしの目の前には友奈ちゃんのかわいらしいショーツが映りました。
もちろん友奈ちゃんにも、わたしの………

わたしたちは、まるで数字の6と9のように組み合いながら、相手のお尻からふともものあたりを支えるように
目の前にある大好きな相手の、とっても大切な部分を……愛し合うように、慈しむように、キスしあいました。

「ふぁっ!…んっちゅ、ちゅっ……ゆう、ちゃんっ…はげ、し……よぉ…っ///」
「とうご、さ…!ちゅ、ちゅぱ、れろれろぉ……とうっ、ちゅぅ…さあぁっ!」

友奈ちゃんの甘酸っぱい蜜が、わたしの口内に、顔中にあふれてきます。
友奈ちゃんのことが愛しくて、友奈ちゃんの蜜がおいしくて、わたしは必死に舌を舐め動かします。
友奈ちゃんも、わたしがするのと同じように、わたしの股間からあふれる蜜を、いっぱい舐め取ってくれてます。
こんなに胸がいっぱいになるほど切なくて気持ちいいこと…わたしたちはいま、新たな「はじめて」を体感していました。

「ゆうな、ちゃん…!っはぁ…っ、なにか、なにかへんなのきちゃう…!」
「とうごう、さんっ、まって…!……最後は…いっしょに…///」

友奈ちゃんはわたしを舐めるのを中断すると、身体をゆっくりと起こしました。
もうすこしで、身体の奥底からなにかすごいのが来ると思ったのに……
ちょっとだけ残念に思っていたところで、友奈ちゃんがわたしの片脚を持ち上げました。

「えっ、友奈ちゃん…?」
「東郷さん、こうすれば…ふたりでもっと気持ちよくなれるよ」

友奈ちゃんはわたしの片脚を持ち上げたまま、友奈ちゃんの股間を、わたしのそれにくっつけました。
凹と凹が組み合わさるように、ふたりの身体がひとつになりました。
ちゅぅ…と、溢れ出た蜜が溶け合い混ざりあう音が聞こえます。
…まるで電撃に撃たれたかのように、さっきまでよりもずっとずっと大きな気持ちよさが頭のなかを駆け巡りました。

「ふわぁあっ!ゆ、ゆうなちゃん…ッ///」
「東郷さん、もっとっ…!…激しく、動いて…!」

友奈ちゃんに言われるがまま、わたしはより大きな気持ちよさを求めて腰を動かします。
友奈ちゃんの股間の先にある小さなお豆さんが、わたしのそれに擦れあうたびに、小さな電撃が、びくっ、びくっ、と心地よい刺激を感じさせます。
友奈ちゃんともっと気持ちよくなりたい
わたしはもうそれしか考えることができず、ばかみたいに必死になってお豆さんを擦りつけあいました。

「友奈ちゃん!友奈ちゃ……ゆうなちゃんっ!なんか、くる…くるぅっ!…なんか、すごっ…すご、いの…くるぅっ!!!!」
「とうご、さん、とうごうさんっ!……東郷さんっっ!」

一段と激しくなった腰の動きに比例するように、わたしたちの気持ちよさは大きくなっていきました。
なぜだかわからないけど、もうすぐ限界が近づいてくるような感覚に酔いしれ
わたしたちは…

「ゆうなっ、…ぁっ!っああああぁぁあ――ッッ!!」
「っっっ、みも、みもりっ!みもりいぃぁああぁあ―――ッ!!」

わたしたちは「はじめて」の絶頂を迎えたのでした。


…息を荒げたまま、わたしたちはお布団の上に倒れこみました。
大好きなひとの手を握り締めて、心と心が繋がりあったことを再確認して

「はぁ、はぁ…は……友奈ちゃん………いま、名前で……」
「はっ、はっ……はぁ…ご、ごめ……」
「……ううん……いいの……友奈ちゃん…だいすき…」
「…うん…わたしも、だいすき……」

もう一度、キスをしたのでした。


「…お布団、べとべとになっちゃったね…」
「…ご、ごめんね友奈ちゃん……」
「う、ううん……えっと、お布団…持ってこよっか」
「うん…」

おわり

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最終更新:2015年02月10日 17:37