「…友奈ちゃん」
「友奈ちゃん」
「東郷さん…」ムニャ
「友奈ちゃんおはよう」
いつものように東郷さんに起こされてハッと気づきました。
し、しまったぁ
「寝過ごしたー!」
「寝過ごしたって、いつもと同じ時間でしょ」
「ううん。今日は東郷さんの誕生日だから私が起こしにいこうと思ったのに」
「ふふっ。ありがとう」
「わわっ。お誕生日おめでとう東郷さん」
「誕生日プレゼントは私でーす。今日はずっとそばにいてリクエストに何でも応えるよ」
プレゼントについては去年よりもいいものを…とさんざん悩んだ挙げ句こうなりました。
「じゃあ家で一緒に朝ご飯食べてくれる?」
「今日は友奈ちゃんと食べるために早起きしてがんばっちゃった。召し上がれ」
「わーい。いただきます」
・
「次は友奈ちゃんの髪をとかしたいな」
「はい!どーぞ」
「友奈ちゃんの髪きれいね」
あれ?ここで気がついた。
「私がお世話されてるばっかじゃない。それじゃプレゼントの意味ないよね?」
「次からは私が東郷さんのお世話をするからね」
「ふふっ、じゃあ今日は手をつないで歩きましょう。歩くときはいつも隣同士でね」
・
というわけで東郷さんと手をつないで登校です。もちろん恋人つなぎで。
「おはよう友奈、東郷」
「おはようございます風先輩」
「あらあら。朝から手つないで歩いちゃって見せつけてくれるじゃない」
「今日は東郷さんの誕生日なので、プレゼントの一つです」
「そういえば今日は東郷の誕生日だったわね。ちゃんとプレゼントは用意してあるわよ。ね樹」
「はい。放課後を楽しみにしていてくださいね東郷先輩」
(うっ…すっかり忘れていた)
「あれ?どうかしたの、にぼっしー。もしかしてプレゼント忘れちゃった~?」
(園子め…鋭い)「そ、そんなわけないでしょ。…ちゃんと用意はしてきたわ」
「楽しみにしているわ夏凜ちゃん」
(ハードルを上げてしまったわ)汗タラー
最終更新:2015年04月09日 10:53