ゆっくりいじめ系2646 れみりゃの子育て

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れみりゃの子育て ***********************************************注意*********************************************************************** ・オレ設定が含まれます ・虐待描写が少ないです。 ・良いゆっくりも傷つきます。 ・いつもながら会話が結構多いです。 *************************************************************************************************************************** 春、雪解けがだいぶ進み新しい命が次々と生まれる季節。 山に住む多くの住民たちが目覚める季節。 そんな季節に泣きながら巣から出てくるゆっくりがいた。 れみりゃだ。 胴無しタイプのようだ。 「う~……れみりゃのおちびちゃん……」 いくつもの黒ずんだ子れみりゃを咥え出して墓を掘り始めた。 このれみりゃの番はいない。 冬眠の準備中に野鳥に襲われて死んでしまっていた。 その後、子供達と共に狩りに行くもうまくはいかなかった。 ゆっくり育てようと考えていたので冬眠明けまで狩りを教えないでいようと考えていたからである。 急いで狩りを教えるも、未熟な子供たちでは気配を気取られすぐにエモノに逃げられてしまう。 れみりゃ自身も失敗続きの子供たちが気になり狩りに集中できなかった。 そのせいで食糧が満足に集められず子供達は冬眠中に飢えて死んでしまった。 しばらくして墓も完成したころ、 ぐぅ~、と空腹を告げる音が鳴った。 「いつまでもないてちゃみんなにわらわれるど~!」 そう自らを奮い立たせて冬眠が明けて初の狩りに出かけて行った。 飛んで間もない時だった。 れいむ、まりさ、ちぇん、ありす、ぱちゅりー等がたくさん集まっているのを見つけた。 近くの木の根元にはたくさん穴がある。 ゆっくりの群れ、しかもなかなかの大きさだ。 食料としては数ヶ月分はあるかもしれない。 「こんなちかくにこんなにいたんだど~!?……れみりゃがもっどはやぐにきづいでれば……」 悔しさと悲しさ、それから自分自身への憤りからまた涙が溢れ出す。 「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 それら全てをぶつける様に勢いよく群れへと突撃する。 「ゆ?……!!れ…れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「わがらないよー!なんでもういるのー!?」 「むぎゅ!エレエレエレ・・・」 「ま…まりさはたべてもおいしくないからありすをたべてね!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉ!!?」 混乱する群れ、そしてその中で大暴れするれみりゃ。 もっと早く見つけていれば… おちびちゃん達は…おちびちゃん達は…助かったのに! れみりゃの頭の中にはそれしか無かった。 これは食事ではない、八つ当たりの虐殺ショーだった。 1時間ほど経っただろうか。 辺りはゆっくりの死骸で一杯だった。 正気に戻ったれみりゃは泣き止み食事を始めた。 「……しゃん……きゃらにゃいよー……」 声。 微かにだが確かに聞こえる。 「まだいきのこりがいたんだどー?」 耳を澄まして場所を特定する。 「そこだっどー!!」 勢いよく飛びかかる…が牙があと数センチで届くところで止まる。 とても小さいちぇんがいたのだ。 おそらく植物型で生まれたばかり、もしくはさっきの襲撃で生まれ落ちてしまったものかもしれない。 れみりゃの頭には薄らと自分の子供達が重なって見えた。 「お……おちび…ちゃん…だっど?」 つい、口に出ていた。 「ゆ?おきゃーしゃん?わきゃりゅよーおきゃーしゃんだねー!ゆっくちしていちぇにぇー!」 「うう!?ゆっぐりしでいくどー?」 れみりゃの言葉からちぇんはれみりゃを母親と勘違いしてしまったようだ。 ちぇんの言葉にぼーっとしていたれみりゃは思わず返事を返してしまっていた。 「ゆゆ~♪おきゃーしゃん!しゅーりしゅーりしゅるよー!」 れみりゃは混乱したが落ち着いて事態を把握しようと努めた。 自分は捕食種のれみりゃ。 目の前にいるのは中身が甘ーいチョコクリームのちぇんの赤ちゃん。 ちぇんはれみりゃを見たら逃げる。 でもこいつは逃げない。 こいつはれみりゃをお母さんと呼んでいる。 つまりこいつはれみりゃの子供。 子供なら逃げないのは当たり前。 そこまで考えているとれみりゃにはもう目の前の赤ちぇんが自分の子供としか思えなくなっていた。 小さい体で一生懸命自分に近づき、「しゅーりしゅーり!ちあわちぇだよ~!」とやっている赤ちぇんが愛しくてどうしようもなかった。 「このこをりっぱなほしょくしゅにそだてるど~!こんどこそ…かならずそだててみせるど~!」 れみりゃは赤ちぇんを育てることを決意した。 「うっう~!ちぇん、いっしょにこーまかんにかえるど~!」 「こーまきゃん?わきゃらにゃいよ~?」 「こーまかんはれみりゃのゆっくりぷれいすだっどー!」 「ゆっきゅり?わきゃるよ~ゆっきゅりできりゅんだにぇ~!」 れみりゃは笑顔で頷くと赤ちぇんを羽で帽子の上に乗せて飛び立った。 「わきゃるよ~!!おしょりゃをちょんでりゅんだにぇ~!!!」 帽子の上で興奮しながら喜ぶ『我が子』を見てれみりゃはとてもしあわせ~だった。 そしてその日かられみりゃとちぇんの奇妙な親子生活が始まった。 数ヶ月後、季節は変わって夏。 れみりゃの子育ては順調そのものでちぇんは子供サイズにまで成長していた。 立派な捕食種に育てるという教育方針により、ご飯は全てゆっくりの中身だった。 虫や草花であったことなど一度もない。 しかしちぇんの心では少しづつ疑問が膨らんできていた。 疑問が限界まで膨らみ切ったある日、ちぇんは思い切ってれみりゃに疑問をぶつけてみた。 「おかーさん!ちぇんはどうしてはねさんもないしきばさんもちいさいのー?わからないよー?」 「うう!?」 「……ちぇんは…おかーさんのほんとうのこどもじゃないんだねー?」 「…うー…」 一緒に暮らし始めて数か月、ちぇんが気づいてしまった。 今まで気づかれないようにれみりゃなりに十分気を付けていたはずだった。 ご飯は全て中身だけにしてゆっくりだとは気づかないようにしてきたしれみりゃは自信があった。 狩りを覚える頃になれば大きくなっているだろうしその時全てを話そうと決めていた。 れみりゃはちぇんの本当のおかあさんを殺した。(と思われる) 全てを話したその時、立派に捕食種として育った我が子に食い殺されよう。 ちぇんにはその資格がある。 れみりゃはそう思っていた。 しかし思っていたよりもまだだいぶ早く気づいてしまった。 それでも可愛い我が子に嘘は付けなかった。 「うー…そうだど…れみりゃはちぇんのほんとうのおかーさんじゃないんだど…」 「…わかるよー…ちぇんとおかーさんはちがいすぎるんだよー…  …ちぇんの、ちぇんのほんとうのおかーさんはどこなのー?」 「……れみりゃが…ころしたんだど…」 「!」 ちぇんはある程度覚悟していた。 つい最近こっそりこーまかんから抜け出してれみりゃの狩りを見たから。 「ゆっくりさせてよー!…ゆっゆっゆ!もうやだぁぁぁ!おうぢがえるぅぅぅぅぅ!ゆゆ!?ゆんやぁぁぁぁぁぁ!!」 悲鳴と命乞いを叫びながら逃げるれいむをれみりゃは躊躇せずに噛みつき、絶命させていた。 そして中身だけを口一杯に詰め込むと羽を広げ、帰る仕草を見せた。 ちぇんは混乱しながらもバレてはいけないと判断し、急いで帰った。 足の速いちぇんは先に帰ることができ、バレることは無かった。 「ころしたことをべんかいはしないんだど、でもれみりゃはちぇんをほんとうのこどもだとおもってるど!  ちぇんといっしょにいれてれみりゃは、しあわせ~だったどー……」 「おかーさん…」 「もし…もしちぇんがれみりゃをきらいなら…れみりゃを…れみりゃをころしてもいいんだど!!」 「!!!???」 ちぇんは驚き、そして泣いた。 「ゆっぐ…ゆっぐ…どぼじでそんなごどいうのー?わがらないよぉぉぉ!  ちぇんは、ちぇんはおかーさんのごどだいすぎなんだよぉぉ!?  ちぇんもおかーさんといっしょでとっでもとーっでもしあわせ~だったんだよ!?  それなのに…なんでごろじでもいいとがいうのぉぉぉ!?」 ちぇんは怒っていた。 自分の本当の親を殺したことへではない、自分にれみりゃを殺してもいいと言ったことへだ。 ちぇんはただ本当のことが知りたかっただけだった。 自分はれみりゃの本当の子供ではない、だから似ていない、本当の親はもう死んでいる。 それを認めてもらった上で気持ちを整理してこれからも一緒に暮らしていこう、そう思っていた。 「う…うあ…ちぇんは、れみりゃがおかーさんでいいんだど?」 「とうぜんだよー!」 「れみりゃはちぇんの…」 「そんなことはどうでもいいんだよー!!ちぇんのおかーさんはおかーさんだけなんだよー!!ゆっくりわかってねー!!」 「ううう…うぅぅぅぅぅぅ!!」 れみりゃは羽を、ちぇんは2本の尻尾を、それぞれ相手を抱きかかえるようにして泣いた。 れみりゃは全てを謝罪し、ちぇんは全てを許した。 そう、今この瞬間からこの2匹は本当の親子になったのだ。 数日後、ちぇんは悩んでいた。 本当のことがわかったのは良かったが、自分があまりに捕食種らしくないことに。 れみりゃのような羽で一緒に空をぱーたぱーたしたい。 れみりゃのような牙で一緒に狩りに出かけたい。 そもそも捕食種ではない自分がそれらも無しにこれから生きていけるか、と。 れみりゃもそれには気づいていた。 そして大分早いが前々から計画していたことを実行しようと決めた。 「ちぇん?これからだいじなことをはなすどー!」 「わかったよー!ゆっくりきけばいいんだねー?」 れみりゃはちぇんに説明を始めた。 れみりゃ命名「ちぇんとぱーたぱーたしようだいけいかく! ~ぱーたぱーたはきもちいいんだど!~」である。 1:ご飯をたくさん貯め込む 2:れみりゃが自分の羽にかみつき引き抜く 3:羽の付け根をちぇんの背中に刺し込む 4:しばらく貯め込んだ餌で耐えつつ羽が取れないよう見守る 5:羽がくっつく 6:動かす練習をする 7:飛ぶ練習をする 8:一緒にぱーたぱーたする れみりゃは捕食種なのでしばらくすれば羽はまた生えてくる。 ちぇんに羽が馴染んでくれればちぇんも飛べる。 なんとも浅はかな計画だが、れみりゃからすれば練りに練った最高の計画である。 「ゆぅ…でも、おかーさんいたいいたいだよー?」 「うっう~♪だいじょうぶだっど~!れみりゃはつよいからすぐにあたらしいはねさんがはえるんだっどー!」 それを聞いたちぇんはとても喜んで賛成した。 夢にまで見た自分だけの羽のために。 れみりゃもそんなちぇんを幸せそうに眺めていた… 更に季節は流れて秋。 れみりゃの計画は大成功だった。 始めたのが夏だったこともあり貯め込むご飯は簡単に捕獲できたし、 涼しいこーまかんで羽がくっつくのをゆっくり見守るのはむしろ幸せだった。 まだ少し小さいちぇんの体には余るくらいの大きな羽だが、 ちぇんのれみりゃのようになりたいという気持ちが強かったことが作用したのだろうか、 羽は一週間程度でくっつき、それから一か月位でなんとか飛べるまでになっていた。 「わかるよ~!こうやってちからづよくぱーたぱーたすればいいんだねー?」 今となってはゆっくりなられみりゃと並んで飛ぶこともできるが、初めて並んでぱーたぱーたした時は抑えきれない喜びを感じ意識を失って落下。 れみりゃが焦って救出したほどだった。 それから、余った時間で狩りも習った。 ちぇんは気配を消すのがとてもうまく、その点だけは初めかられみりゃを超えていた。 また茂みから普通のちぇんを装って声を出して相手を油断させる等頭も良かった。 それでも飛び立つ時の初速が遅いせいで狩りの成功率は低かった。 そこが現在の課題ではあるが、ちぇんだけ食べる分には問題ないくらいには上達していた。 「うっう~!きょうもとうっみんっのためごはんをあつめるんだっど~!  これはとっでもだいじだからがんばるんだどー!」 そう、実りの季節を迎えちぇんも狩りができるようになったこともありそろそろ冬支度しなければいけないのだ。 狩りは二手に分かれて行っている。 ちぇんのノルマは自分で今日食べる分以上を集めることだが、それができるのは3日に1度くらいである。 それでもれみりゃは食糧集めに集中できるだけでだいぶ楽だった。 「それじゃあここでふたてにわかれるど~!かげさんがむこうのやまさんのほうをむいたらこーまかんにしゅうごうだっどー!」 「わかるよー!きょうこそいっぱいまりさをつかまえるよー!」 いつもれいむやぱちゅりーなど動きの遅いものばかり狙っているちぇんにとって身体能力の高めなまりさは捕まえにくい。 群れに突撃しない限り負けることは無いが逃げられることが多かったのでまりさをいっぱい捕まえることを目標にしていた。 「わからないよ~!どこにもまりさがいないんだねー!」 しばらく飛び回るがどこにもまりさの姿が無い。 それどころかゆっくりすら見られない。 「やめてね!まりさをたべないでね!…ゆっぐりしだいよぉぉぉぉ!!」 まりさの声が聞こえた。 声のする方に向かうと2匹の胴無しれみりゃがまりさを襲っている。 「うっうー☆きょうもじゅんちょうだっどー♪」 「う?おかーさんへんなちぇんがいるんだどー?」 初めて母親以外のれみりゃを見たちぇんは反応に困った。 「ちぇ…ちぇんはほしょくしゅのちぇんだよー!きばさんはちいさいけどはねさんはあるよー!  れみりゃおかーさんとかりしてるんだよー!わかってねー?」 捕食種として育ったこともあり「ゆっくりしていってね!!」とは言わなかった。 とりあえず自分についてを相手に伝えようと必死だった。 「うー?ちぇんはほしょくしゅじゃないんだっどー!」 「ならあれはごはんだどー?うー!い☆た★だ☆き★ま☆すだっどー♪」 れみりゃ親子がちぇんに飛び掛かった。 「わからないのー!?ちぇんはごはんじゃないよー!?」 ちぇんは叫びながら逃げた。 しかしやはり遅い… 「どーしたんだど?♪もっとはやくとばないとた~べちゃ~うぞ~♪」 「うっう~☆れ★み☆りゃ★う~♪」 明らかにこの親子は遊んでいた。 「やめてねー!いじめないでねー!!わがらないよぉぉぉぉ!!おがーさぁぁぁぁぁぁん!!……ゆぎゃ!」 ついに捕まってしまった。 体を子れみりゃに押さえつけられる。 「いだいよぉぉぉ!!わがらないよぉぉぉ!!はなじでよぉぉぉ!!」 「ちぇんがはねさんなんてなまいきなんだっどー!」 「!?!?!?!?!?!ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!やべでねぇぇぇぇぇ!!!」 親れみりゃはちぇんの羽に噛みつくと勢いよく引き抜いた。 既に自分の一部となっているちぇんに今まで味わったことのない激痛が襲う。 「もうかたほうもぬいちゃうんだっどー!」 「ゆ…ぁぁ…やめ…はねさん…おがーざんにもらっだ…だいせづな…はねさん…」 「いくどー!れ★み☆りゃ★うぅぅぅぅぅぅぅ!!」 「sdfgghhj!!!!!ゆぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 これでちぇんに羽は無くなった。 背中の羽の付け根だった部分には穴があき、チョコクリームが垂れ始めていた。 ちぇんは背中の痛みよりも羽が無くなった悲しみの方が苦しかった。 自分と母親を繋いでくれる羽。 母れみりゃが痛い思いをしてくれた大切な羽。 脈打つ背中の痛みをはるかに超える悲しみがちぇんの意識を奪おうとしていた。 「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!」 その時、ちぇんには赤い光が見えた。 母れみりゃだった。 鬼の形相の母が今まで見たことのない速さでれみりゃ親子に突撃していたのだ。 「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「うびゃっ!!」 数メートル転がっていくれみりゃ親子と自分に近寄ってくる母。 「ちぇん!!くるのがおくれたど!!ごめんだどー!!」 さっきの鬼の形相が嘘だったような泣き顔を見せる母にちぇんは安心した。 「わかるよー…たすけてくれたんだねー…でも、ごめんねー…  おかーさんにもらったはねさん……だいじな……だいじな…ゆっぐ…だいじなはねざん…  なぐなっちゃっだよー……ゆっぐ、ゆっぐ…ごべんねー…ほんどに…ごべんねー…」 「いいんだどー!こんどまたあげるんだどー!ちぇんのためならいくらでもあげるんだどー!!」 「……なら、いのちをもらうんだどー!!!」 「う!?」 油断した。ちぇんが気になってトドメを刺すのを忘れていた。 いつのまにか戻ってきていたれみりゃ親子が母れみりゃを両脇から噛みついた。 「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 「よーくおぼえておくんだどー!?エオモノをいちげきでしとめれないれみりゃはいちりゅうじゃないんだっどー!!」 「おがーざんわがっだどー!!ふいうぢするゲスなれみりゃはころしでやるんだどー!!」 初めて聞く母の悲鳴。 苦痛に歪む母の顔。 いくら強い母といえども両脇から噛みつかれては身動きが取れない。 このままでは自分だけじゃない、母も殺されてしまう。 自分がもっと強かったら……母の様に強い捕食種だったら…… …その時、ちぇんは心になにか熱いものを感じた。 すると、背中の痛みが消えてゆく。 それどころか体中に力が漲ってくる。 「うっうー!これだけやればこのゲスりゃはしばらくおきれないはずだどー!」 「うー…おかーさん、おなかすいたんだどー…ちぇんをたべてもい……!?!??!?!?  いだいんだどぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 子れみりゃは右頬に痛みを感じた。 …ちぇんだ。 ちぇんが噛みついたのだ。 「いだいんだどぉぉぉぉぉ!!はなれるんだどぉぉぉぉぉ!!」 中々離れない。 ちぇん種の小さい牙なら簡単に振りほどけるはず… そう考えていた子れみりゃは混乱した。 そして、ブチッ!!と鈍い音と同時に子れみりゃは開放感を感じた。 「いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ざぐやぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!!」 子れみりゃの右頬は噛みちぎられていた。 ちぇん種の牙では傷付けるので精一杯のはず… 親れみりゃはちぇんに向き合う。 そこには見たことのないゆっくりがいた。 先ほどの背中の穴はもうほとんど癒えている。 口からはれみりゃ並の大きな牙が見え、顔は先ほど見たれみりゃの鬼の形相そのもの… 「あれ?きばさんがおおきくなってるよー!?わからないけどわかるよー!  これが、これがおかーさんとおなじほしょくしゅなんだねー!!」 これはちぇんではない、少なくとも間違いなく捕食種だ。 そこで子れみりゃを思い出し子れみりゃのほうに目をやる。 痙攣しているが捕食種の再生力ならなんとかなる程度だ。 今ならまだ助かる、目の前の捕食種は羽が無いから飛べないはずだし飛べば逃げ切れる。 親れみりゃは勢いよく子れみりゃの方へと飛ぶ。 「わかるよー!こっちにくるとおもってたよー」 「うべぇぇぇぇ!!なんでもういるんだどぉぉぉ!!」 そこにはちぇんが待ち受けていた。 確かに少し目を離したがそれでもさっきのあの遅さではここまで来れない。 「わからないのー?ちぇんはね、ぱーたぱーたするよりぴょんぴょんしたほうがはやいんだよー!」 「じゃ…じゃあなんでさっきとんでにげたんだどぉぉぉぉぉ!?」 「はねさんがじめんさんにこすれてぴょんぴょんしにくいからだよー、わかってねー!?」 「うぅぅ…!うぅぅぅぅぅぅ!!!」 苦肉の策。 いくら早いとは言えど羽無しなら飛べば追いつけないはず。 子供を置いていくのは忍びないが子供はまた産めばいい。 親れみりゃは泣きながら飛び立った。 「うっうー!はねなしならここまでこれないんだっどー!  やーいやーい♪うっうーうあうあー♪」 「さっきはすまなかったどー…」 「うあえあえ~!!??」 空に逃げのび余裕が出たのか挑発を始めた親れみりゃの背後に母れみりゃの影があった。 「おまえのいうとおりエモノはいちげきでしとめなきゃいちりゅうじゃないどー」 「うあ…あ…うあ…」 「こんどはいちげきでしとめてやるどぉぉぉぉぉぉぉ!!」 ガブッ!!…… 素早く背後から正面に移動した母れみりゃは大きく口をあけ、親れみりゃの顔面に喰らいついた… 顔だけは再生できない。 顔面を食いちぎられた親れみりゃは力なく落ちて行った。 「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 母れみりゃは悲鳴の先を見る。 するとちぇんも同様のことをして子れみりゃにトドメをさしていた。 その場には顔面と一部が食いちぎられたれみりゃの死骸が2つ、力なく横たわっていた。 「おかーさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」 いつの日かのように泣きながら抱き合った。 「ごめんだどぉぉぉ!!」 「いいんだよー!それよりちぇんをみてほしいよー!おおきなきばさんもあるし、きずさんもいたくないんだよー!」 ちぇんの姿を改めて見なおしたれみりゃは涙が止まらなかった。 今自分の目の前にいるのは紛れもない捕食種、立派な捕食種の姿だからだ。 ついに成し遂げた。 立派な捕食種を育てるというあの日の決意を。 …いや、まだ大事なことがある。 「きょうはすこしはやいけどこーまかんにかえるどー!きょうはたいりょうだったどー!」 そう、前は成し遂げられなかった越冬だ。 まだ自分の仕事は終わっていない。 でも今日は、今日くらいはちぇんと一緒にゆっくりしよう。 そう思いゆっくり家路についた。 春、雪解けがだいぶ進み新しい命が次々と生まれる季節。 山に住む多くの住民たちが目覚める季節。 そんな季節に泣きながら巣から出てくるゆっくりがいた。 れみりゃだ。 胴無しタイプのようだ。 「う~…ちぇん…」 「わかるよー!さびしいんだねー!ちぇんもおなじだよー!」 背中の羽と釣り合いのとれた体になったちぇんは涙を堪えてそう言った。 羽が無い方が速いのだがいつか必ずれみりゃのように速く飛んでみせるというちぇんの声を尊重して再び羽を付けた。 しかしただ付けたわけではない。 あのあとこーまかんに帰ったちぇんの背中には羽が生えかかっていた。 しかしいつまでも繋がっていたいというちぇんのわがままで羽を片方づつ交換したのだ。 「うっ…うっ…さびしくなったらいつでももどってくるんだど~?」 「だいじょうぶだよー!ちぇんはいつもおかーさんといっしょなんだよー!」 予定よりも大分早いがれみりゃがちぇんに教えることはもう無かった。 残る課題の飛び方は厳しい自然の中で暮らせばどんどん上達する。 それ故の早い巣立ちだった。 そしてちぇんは巣立っていく。 自分の羽と母の羽を大きくはばたかせて……… *****************************あとがき************************************************************************* 今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました! 今回はオレ設定が多く含まれるものを作ってみようと思い作りました。 ちぇんは最初れいむの予定でしたが後半で捕食種の強さを持ったれいむが想像できなかったのでちぇんになりました。 れみりゃを3匹出すので区別しにくかったかもしれません。 まずそれが今後の課題の一つ。 それからオレ設定はやっぱり読み返すと違和感ありますね… ゆっくりの思い込み次第でどうにでもなる感じをもっと引き出したかったです。 今度はもっと違和感が無くなるようにゆっくり頑張ることが二つ目の課題です。 最後にもう一度、読んでいただき本当にありがとうございました。 著者  ライトM制裁派お兄さん *****************************過去作品************************************************************************* ・過剰愛でお兄さんの悲劇 ・元祖ゆっくりとの遭遇 ・リーダーまりさの成長 [[このSSに感想をつける>感想フォーム]]

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