その他 ゆっくり草原観察

ここはゆっくり草原。
猫や蛇、れみりゃ種といった捕食する生物がほとんどいないゆっくりの楽園だ。

その中に大規模なコロニーを築くゆっくり大家族がいた。
れいむ種やまりさ種、ちぇん種にみょん種といった色んなゆっくりの家族が寄り添い協力して過ごしている。
今日も母ゆっくりと中ゆっくりの半分がまだ小さいゆっくりや赤ちゃんゆっくりのために餌を集めに出かける。
残り半分のゆっくり達は子供たちを守ると同時に遊びの相手をしてあげる。

この平和なゆっくりコロニーの中で子供のゆっくりたちはすくすくと育っていくわけである。



そんなゆっくりコロニーの日常を観察しようと思う。

1.食事
餌を取りに出かけたゆっくり達が帰ってくるとこのゆっくり草原は騒がしくなる。
基本的には自分の子供/妹たちにしか餌を与えないようである。
なので食事の際は家族ごとに点々と寄り添って食事を行う。

だが、この時に面白いことが起きる。
家族ごとに集まるときにゆっくり達は誰が自分の娘や妹なのか分からないのだ。
そこで起きるのが『子の奪い合い』だ。

「この子はわたしのこどもだよ!!」
「ちがうよ!わたしのこども!!」
母であるゆっくりれいむが二匹争っている。
いや、そこらじゅうで何組かの母ゆっくりが争っている。
「ちがうよ!おかあさんはこっちだよ!!」
しかし子ゆっくりは母を覚えている。
母ゆっくりもそれを知っているようで、子ゆっくりが主張すれば大抵その場は収まる。

だが、その時に何も言わず本当の母を探している小ゆっくり達は大抵悲惨な結末を迎える。
「わたしのこどもだからこっちね!!」
「ちがうよ!!こっちだからね!!」
自分の子供だと主張しあう母たちに挟まれておろおろしている小ゆっくりを母ゆっくりが咥えて引っ張る。
そうすると取られてたまるかともう一方の母ゆっくりも咥えて引っ張る。
「ゆっくりはなふぃふぇね!!」
「そっちこそはなふぃふぇね!!」
小ゆっくりを引っ張り合う母ゆっくり。
「い”だい”よ”!は”な”じでぇ”!」
強い力で両側に引っ張られて体が引き裂かれる痛みに襲われる小ゆっくり。
しかし興奮した母ゆっくりはそんな事はどうでもいいようだ。
「や”あ”あ”あ”!じぬ”う”っ!!」
ばつんっと小ゆっくりの皮が真中から裂けて中身が地面へと落ちていく。
小ゆっくりを奪い合った結果殺してしまうなんて大事件のはずだが、他のゆっくりは自分の食事に夢中で気づく様子もない。
「そっちのせいだからね!!」
「ゆっくりあやまってね!!」
犯人である母ゆっくり達も悲しむ様子もなく、責任転嫁しあうとぷいっと顔を背け合う。
小ゆっくりの本当の母親はそのすぐ傍で「うっめ!めっちゃうめっ!」などと食事に夢中なのだから何とも報われない話である。

大体一回の食事で2~3匹の子ゆっくりがこういった惨劇の被害者となるが、小ゆっくりの数は多い。
なので気づくものもいないし、気づいたとしてもすぐに忘れてしまうのだ。
この子の奪い合いは、このような大規模なコロニーでないと中々見られない貴重な光景である。






2.外来者
今回の取材の中で面白い事件と遭遇した。
草原の外からだろうか、ゆっくりアリスが数匹この大家族の仲間入りをしたのが始まりである。

ゆっくりアリスは特にゆっくり魔理沙と仲が良く、よく寄り添っていた。
だからといってまりさ種だけじゃなく他のゆっくり種ともうまくやってるようだ。
子ゆっくり達は初めて見るゆっくり種に興味心身らしい。
「ゆっくりあそんでね!」「いっしょにゆっくりしようよ!!」
こんな感じでゆっくりアリス達にベタベタである。
そんな小ゆっくり達相手にもゆっくりアリスは優しく応じているようだった。

ゆっくりアリスが来てから数日。ふと違和感を感じた私は夜中のゆっくり達も観察することにした。
というのもいつの間にかアリス種の小ゆっくりが増えていたのだ。
さらに中ゆっくりの枯れ果てた姿が複数見受けられた。
間違いなくこれはゆっくりアリスが中ゆっくりに対して性行為を行った結果なのだろう。ともかくその瞬間を見ようと思う。


夜中、NITORI製の暗視ゴーグルにて観察を行う。
すると他のゆっくりが寝静まった頃、ゆっくりアリスが活動を始めたようだ。
ゆっくりアリスが同じぐらいの大きさのゆっくりに近づいていく。
母ゆっくりはゆっくりアリスにとっては大きすぎるから性交渉の相手にはならないのかな。
そんな事を思いながら見ていると、ゆっくりアリスは中ゆっくりではなく、中ゆっくりの傍で眠る小ゆっくりに向かっていることに気づいた。
小ゆっくりを襲うのかなと見ていると確かに襲った。性的な意味でじゃない。完全に踏みつぶしていた。
あの感じだと声も出ずに潰れただろう。
一瞬で潰れた饅頭と化した小ゆっくりをゆっくりアリスは食べていく。共食い? しかし食事は全員たっぷり食べていたと思うけど。
そうやって他数匹の小ゆっくりを潰して食べると、今度は中ゆっくりに寄り添うと交尾を始めた。
「はぁはぁ!ゆっくりさせてあげるね!!」
「あ”、あ”あ”~~!!」
どう見ても寝込みレイプです。
他のゆっくりアリスも見ると、同じような行動を取っていた。
しばらくするとゆっくりアリス達はすっきりしたようだ。
元寝ていた場所に戻って再び寝始めた。
そして寝込みを襲われた中ゆっくりはと言うと目を見開いた驚愕の表情で固まっていた。
頭の先から徐々に蔓が延びていた。
翌朝にはゆっくりアリスがまた増えていた。


そして数日後
さまざまな種類のゆっくりが生息していたこのゆっくり草原だったが、
今や生息するゆっくりの大半がゆっくりアリスになっていた。
母ゆっくりは自分の娘たちが減っているような気がしたが、元々自分の娘が何匹いるかなど知らないので気のせいかとやはり思っていた。


そして今日もゆっくり草原へ足を運ぶ。
するとすでに平和なゆっくり草原は無くなっていた。
母ゆっくりに群がり交尾を強制する大量のゆっくりアリス。
残り少なくなったアリス種以外のゆっくり達に襲いかかっていた。
とうとう隠れてゆっくりを襲うことをやめたようだ。
集団で襲われた母ゆっくりは最初抵抗したのだろう。何匹かのゆっくりアリスが潰れていた。
しかし集団で押さえつけられ、何度も絶頂へと押し上げられて動けなくなっていた。

どんどんと母ゆっくりの体から蔓が延びていく。
見るのは初めてだったが母ゆっくりは中ゆっくりと違って一回の強制性交渉で死ぬことはないようだ。
それでも体が蔓で覆われる頃には死んだ。

結局この草原はゆっくりアリスだけが住む草原となった。それも一日だけ。
ゆっくりアリスというのは安住の地というものに興味がないらしい。
大きなものも中ぐらいのものも、小さいアリスもそれぞれバラバラに草原から去って行った。
繁殖する相手がいないからここにいても仕方ないと判断したのだろう。
だがこの草原の外はゆっくりにとって危険な存在がたくさん生息している。
他のゆっくりに会えるゆっくりアリスは一割にも満たないだろう。

他のゆっくりに会うとゆっくりアリスは共生する。
そして小ゆっくりを殺し、中ゆっくりで仲間を増やす。そして最後は集団で母ゆっくりを襲うのだ。
今回はそれがただ大規模になっただけ。自然界ではよくあることなのだ。




ゆっくり草原もしばらくすれば徐々にゆっくりが戻ってくるだろう。
その時はまたゆっくりの生態を調べにここに来ようと思う。


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最終更新:2008年09月14日 09:25
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