ゆっくりれみりゃ系いじめ9 れみりゃとぷりん

 紅魔館の近くから、れみりゃを拾ってきた。
 なに簡単だ。
「プッディーンを食べさせてあげるよ」
 っていえば、うっう~と気色悪い顔ぶら下げていそいそと付いてくる。
 メイド長? なに、帰らなきゃばれないさ。
 この頭なら、帰ってもばれなさそうだけどな。
「ここがおれの……」
「ぷっでぃーんどごー!! ぷっでぃーん!!!」
 人が玄関開ける前から入ってくるんじゃねえよ。
「う~!! ぷっでぃーん!! はやぐぷっでぃーんもっできてー!!!」
 煩いなぁ、はいはい持ってきてやるよ、でもその前に。
「う~?」
 食台付きの子供用の椅子に、れみりゃを乗せて腰と首をベルトで固定する。
 これなら幾ら食べ溢しても気にならない。
「う~!! うごげない゛ーーー! ざぐやー! ざぐやー!!」
 皆さんは、子供椅子の上でババア服を着て手足をバタバタさせている肉まんを見てどう思うだろうか。
 俺はめちゃくちゃ気持ち悪いと思う。
「ほら、ぷっでぃーんだぞ」
 そういって泣きじゃくるれみりゃの前に大きなカップに入ったぷっでぃーんを出してやる。
「う~!! ぶっでぃーん♪ ぷっでぃーん♪」
 嬉しそうに万歳してそのプリンを眺める。
 スプーンが無いことを確認すると素手で食い始めた。
 計画通り!!!
「う~? うー!!!」
 俺が出したプリンは固まってないどろどろしたプリンだ。
「う~♪ う? どれないーー!! どれないよーーー!!!」
 カップも食台に固定されているので持ち上げて飲み干すことも出来ない。
「うーーー!!! うーーーーー!!!!」
 必死になってカップに手を突っ込んでるれみりゃ、服にまでプリンが染み付いて酷い格好だ。
「どうだい、おいしかったかな?」
 笑顔で尋ねる、だってカップの中身は空っぽだから。
「うーーー!!! だべでない!! れみりゃだべでないよ!!!」
「そんなことないだろ。素手で意地汚く食ってたじゃないか?」
「うーーー!! だべでないーーー。ざぐやー!! ざくやー!!!」
「また朝に、同じプッディーンを出してやるよ」
「やだー!! ぞのぶでぃんやだー!! ざぐやにいいづけでやどぅー!!!」
 この、最高に愉快なこのショーを一週間程続けてやる。
 頭が最高に緩いのか、毎回プリンを出されても同じ反応を繰り返す。
 一週間経つ頃には、あのれみりゃも随分しおらしくなってきた。
「れみりゃ、夕食のプッディーーーーンの時間だよ♪」
「うーー、ぷっでぃん。れみりゃ、ぷっでぃんたべどぅー」
 こんな状況でも俺に愛想笑いしてくるれみりゃ。
 いいか、それは愛想笑いじゃなくて喧嘩売ってんのか? っていうんだぜ。
「ほら、今日は固いプッディーンだぞ!」
 そういってカップから皿に移し変え、スプーンと一緒に出してやる。
「う~~~!! ぷっでぃーーん♪」
 途端に目の色を変えてプリンを食べ始める。
 スプーンをグーで持ってる所為かやはり結構食べ溢す。
「おいしいか? れみりゃ?」
 言いながら首の固定を外してやる。
 まぁこの顔見てるだけで分かるけどな。
「う~ぷっでぃーんおいしい♪ ぷっでぃーんおいしいどぉー♪」
 うん、これ無理♪
「食べ物食ってる時にしゃべるなーーー!!!」
「うーーーーー!!!!!」
 豚の顔を思いっきりプッディンに押し付ける。
 紙皿だがら破片が顔に刺さることもない。
「ごめんなさいは?」
「う~!!! ざぐやにいいづけでやどぅー!!」
 もう一発。
「うぎゃーーー!!! ごめんなざい!!! ごめんなざい!!!」
 ……、手を離す。
「うーー!! ぷっでぃんが!! れみりゃのぷっでぃんがー!!!」
 もう一発。
「うっぎゃーーーーーー!!!」
 静かになったところで拘束を外してこいつを料理する。
「さいなら、プッディーンは美味しかったかな?」
「べーーー!! ざぐやにいいづけでやる♪ ばぁ~か♪」
 さっきまで期限切れのプッチンプリンを喜んで食ってたくせに、いけしゃあしゃあとそんな事言いながら玄関を後にするれみりゃ。
「う~♪ ? う゛わ゛ーーーーーー!!!!!」
 お決まりの様に存在するトラップ。
 あっという間に四肢がバラバラになって泣き叫ぶれみりゃ。
 それを拾い集めて、博麗神社から貰ったお札で再生を阻害する。
 あっという間にノーマルれみりゃの完成だ。
 残った部位は肉まんの形に整える。
 あとはそれを、れみりゃの顔の前で美味しそうに食べるだけだ。


「う~!! それはれみりゃのーーー!!! にぐまんじゃない゛ーーー!!!」
「いやー。これは美味しい肉まんだぞ。ぷっでぃーんよりおいしい肉まんだぞ」
「れみりゃはにぐまんじゃなもん!!! こうまがんのおぜうさまだもん!!!」
「はいはい。それにしてもおいしいなこの肉まん。プッディーンより断然上手い」
「れみりゃはにぐまんじゃないもんーーーーー!!!!!」
 翌日が仕事のない日だった俺は、酒を片手に高級食材のその肉まんを心いくまで堪能した。

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最終更新:2022年01月31日 01:19
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