ゆっくりいじめ系868 ゆっくりに育てられた子

※いわゆる独自設定と言われるものが含まれます、ご注意下さい
※一部ゆっくりの長文があり読みにくいと思います。一応漢字verも載せておきます。




最初それを見た時、青年は自分の目を疑った。
次に自分の頭を疑い、次にこれは夢では無いとかと疑い、これが現実であると再認識すると、今度は現実を否定してみた。
だがいくら疑ったり否定したところで、目の前の光景は変わらなかった。

それは、一人の人間の子供が、ゆっくりの一家と共に暮らしている光景だった。
熊も入れるほどの大きな洞窟。その中にゆっくりの一家と人間の子供はいた。
人間の子供、少女の年の頃は一見しただけでは判別できなかったが、少なくとも七歳にはなっていないだろう。
服など当然着ておらず、裸だった。

「ゆっくりしていってね!!!」
「「「ゆっくちちていってね!!!」
「ゆぅ、ゆっくちちていってね」

片親と思われるゆっくりれいむの声に反応し、トマトサイズ程の子ゆっくりと少女が同じ言葉で返す。
人間はゆっくりに比べると成長は遅い。たどたどしい口調でゆっくりの言葉を真似していた。
青年はゆっくり達に自分の存在が気づかれていないと分かると、側の木の陰に身を隠し、巣だと思われる洞窟内部のゆっくり達の様子を観察することにした。

一家の内訳は親れいむに子れいむ三匹。それに少女。
親れいむは巨大だった。二メートル越えの、いわゆるドスまりさと呼ばれる個体と同じ大きさを誇っていた。
さしずめキングれいむと言ったところか。

一家はどうやら食事中のようだった。さっきのは食事前の号令だろうか。
ゆっくり達は特に変わった様子もなく、森から採って来たであろう草や虫、木の実などをガツガツと貪っていた。

ゆっくり一家を見ていた視線を少女へと移す。青年は再び驚愕した。
少女の行動は、どう見ても人間のそれではなかった。
体は伏せて視線をゆっくり達に合わせようとしつつ、体はなるべく丸くなろうとし、手は使わず口だけでゆっくり達と同じものを口にしていた。
手を一切使うことなく口だけで、草花や生の木の実、そして蝶やムカデといった虫すらを、なんの抵抗もなく、まるでゆっくりのように貪っていた。

「む~しゃ、む~しゃ、しあわせ~」
「「「む~ちゃ、む~ちゃ、ちゃ~わせ~」」」
「む~ちゃ、む~ちゃ、ちゃ~わせ~」

そして、このゆっくり語。
キングれいむ、子れいむの言葉に追従するように少女も同じ言葉を放っている。
この時点で青年はある可能性を思いついた。思いついたが、あまりにも荒唐無稽なので、心の裡で「まさか」と否定を重ねる。

「きょうのごはんは、おちびちゃんもかりをてつだってくれたんだよ!」
「ゆ、ゆっへん」

キングれいむの言葉に少女が体を丸めたまま──それはまるでゆっくりの真似をしているかのよう──、あごを少し上に向けた。
それは、ゆっくりが威張っている時の様子を真似しているように見えた。

「ゆ~、おねぇちゃんしゅご~い」
「さしゅがおっきいおねぇちゃんだにぇ!」
「しゅごいしゅごい!」

子ゆっくり三匹が、キングれいむが『おちびちゃん』と称した少女を賞賛する。『おねぇちゃん』と呼んで。
キングれいむも、子ゆっくりも、少女を人間としてではなく、完全にゆっくりとして、家族の一員として扱っている。

まさか。まさかまさかまさか。
〝あの少女はゆっくりによって育てられている〟。
先ほど青年が懐いた疑問が再び浮上する。
青年はいてもたってもいられなくなり、木の陰から飛び出した。

「ゆっくりしていってね!!!」

青年は洞窟の前まで飛び出すと、ゆっくりとの接触におけるセオリー通りに話しかけた。
こうすればゆっくりは、相手をゆっくりできる相手としていくらか警戒心を解いてくれるのだ。

「ゆっ、ゆっくりしていってね!!!」
「「「ゆっくちちていってね!!!」
「ゆぁ、ゆっくちちていってね」

キングれいむ、子れいむ、少女と順に返事が返ってきた。少女の反応は、完全にゆっくりのそれだった。
青年は混乱し、今にも暴れかねない自分をなんとか制止しながら、落ち着いてキングれいむに話しかけた。

「や、やぁ、君がお母さんれいむかい?」
「ゆっ、そうだよおにいさん!」

かつて人間に飼われていたのか、人間に暴力を振るわれたことがないのか、特に警戒することもなくキングれいむはこちらの言葉に応えてくれた。
ゆっくり相手とはいえ会話が成立したことで少しは落ち着いた青年は、一旦深呼吸をした後再び口を開いた。

「大きくて立派なお母さんゆっくりだね。そこの賢そうな子供達も、君の子供かい? 
 特に、この一番大きい子」

青年は震える指でそっと少女を指差し、訊ねた。
可能な限り速やかに情報を聞き出すために自制してはいるものの、やはりあまりの事態に震えは完全には止まらない。

「ゆぅ?」

指された当人の少女は、ゆっくりがするように首を傾げた。

「ゆぅ、ちっちゃいおちびちゃんはれいむがうんだこどもだけど、おっきいおちびちゃんはちがうんだよ」

キングれいむは悲しそうにそう言った。だがそんなものは当たり前のことなので気にはしない。
気になるのは、なんでその自分の子供ではないはずの人間の少女と一緒に暮らしているかということ。

「じゃあ、この娘は一体どうしたんだい?」
「おちびちゃんがまだちっちゃいときに、たすけたんだよ!」
「……たすけた?」
「そうだよ!」
「良かったら、その話を詳しく教えてはくれないかな?」
「ゆふふふっ、いいよっ」

キングれいむはとても嬉しそうな笑みを浮かべながら快く了承した。
笑みをたたえながら話し始めたキングれいむのその表情は、まるでガキ大将が自分の武勇伝を語るようだった。

「ずっとまえにね、れいむはゆっくりぷれいすをさがしていたんだよ!
 そのときにね、ひろくてだれもいないとてもゆっくりできそうなばしょをみつけたんだよ!
 このこはそこでまいごになってたの! ひとりっきりでないてたの!
 だかられいむはこのこをおくちのなかにいれてゆっくりさせてあげたの!
 れいむのおくちのなかにはいるとね、あかちゃんはみんなゆっくりできるんだよ!
 そうやってれいむがあたらしいゆっくりぷれいすでおちびちゃんをゆっくりさせてあげてるとね、にんげんがゆっくりぷれいすにはいってきたんだよ!
 にんげんはれいむのおうちにかってにはいってきただけじゃなく、おちびちゃんまでもってこうとしたから、れいむはにんげんをたおしてにげたの!
 それからこのおちびちゃんはずっとれいむのおちびちゃんなんだよ!」

(平仮名ばかりの長文なので下に漢字・カタカナ混じり文を載せておきます)

「ずっと前にね、れいむはゆっくりプレイスを探していたんだよ!
 その時にね、広くて誰も居ないとってもゆっくりできそうな場所を見つけたんだよ!
 この子はそこで迷子になってたの! 一人っきりで泣いてたの!
 だかられいむはこの子をお口の中に入れてゆっくりさせてあげたの!
 れいむのお口の中に入るとね、赤ちゃんは皆ゆっくりできるんだよ!
 そうやってれいむが新しいゆっくりプレイスでおちびちゃんをゆっくりさせてあげてるよね、人間がゆっくりプレイすに入って来たんだよ!
 人間はれいむのお家に勝手に入って来ただけじゃなく、おちびちゃんまで持ってこうとしたから、れいむは人間を倒して逃げたの!
 それからこのおちびちゃんはずっとれいむのおちびちゃんなんだよ!」

(ここまで)

その話を聞き、青年は全てを理解した。
この少女は赤ん坊の頃、キングれいむに誘拐された。恐らくは母親が少しの間家を留守にしたわずかな時間。
赤ん坊は家でぐっすりと寝ていた。だが母親が家に戻った時、そこにいたのは泣き続ける赤ん坊を口に含んだキングれいむ。
母親は必死になって赤ん坊を取り戻そうとキングれいむに飛び掛った。
だがそれに合わせてキングれいむも体当たりをし、体重差から押し負けた母親は倒され、踏まれ、ケガを負ってしまった。
そのため逃げる巨大ゆっくりれいむを追うことはできなかった。

恐らくは、そういうことだろう。

留守だった人間の家に押し入ったキングれいむ。恐らく、人間の家だとは理解しておらず、この洞窟のような自然に出来たものだと思い込んでいたのだろう。
そしてそこで寝ていた赤ん坊を、誰も居ない場所に置き去りにされた可愛そうな子供だと思い込んだのだろう。

同情か優しさか。
どちらにせよキングれいむは強者が弱者に手を差し伸べるように、種族違いにも関わらず小さな子供を我が子のように育ててきたのだろう。
人間に恐れや警戒を抱かなかったのは、かつて唯一敵対した人間を返り討ちにしたから。
このキングれいむの中では、人間は格下の存在だったから。

キングれいむはこの少女を、本当に我が子のように大切に育ててきたのだろう。
でなければこんな劣悪な環境でここまで育つわけがない。
そこには打算や我侭といったゆっくりの持つ害悪な感情は一切なく、優しさと愛に満ち溢れていたことだろう。







だが、それがどうしたということだ。

青年は気が付けばキングれいむを殴りつけていた。
ヘラヘラと気持ち悪く笑うその右頬に、全力で拳を叩きつけた。
拳に伝わるグニョグニョとした気持ち悪い感触に、更に殺意を募らせた青年は右手を引くと同時に左拳でも殴りつけた。

「ゆっ!? ゆぎぃぃぃぃ!! なに゛づる゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!?」

キングれいむは突然の痛みに顔を歪ませ喧しいダミ声で抗議の声をあげた。
だが流石は巨大ゆっくりといったところか。痛みは感じても体は皮も破れることなく無事だった。
しかし痛みに慣れてはいないのだろう。痛みからくる涙を流しながら激しく青年にまくし立てた。

「ゆぐぅぅぅぅ!! なにずるの゛おじざん!! ゆっぐり゛でぎないならざっざどででいっでね!」
キングれいむは青年に向かって、かつて人間を倒した体当たりを繰り出した。
しかし、

「ゆぅぅ!?」

それは青年に受け止められた。しっかりと足を前後に開き、正面から迫ってきたキングれいむを受け止めたのだ。

運動エネルギーの大きさは、その物体の質量と速さで決まる。
確かにキングれいむは巨体だ。中に餡子が詰まったその巨体の質量は並々ならぬことだろう。
だが、所詮は足のないゆっくり。いくら重かろうが、足の無い動物の鈍重な体当たりの速度などたかがしれている。
棒立ちの状態ならばともかく、しっかりと構えれば人間の成人男性ならば受け止めることは可能だ。
その上、青年は里では相撲の実力者だった。

「どぼじででいぶのたいあだりがぎがないの゛ぉぉぉぉぉぉ!?」

訳が分からず泣き始め、力の抜けたキングれいむを青年は蹴り飛ばした。
「ゆぐっ!!!」と顔をしかめながら僅かに後退したキングれいむは、今度は高く飛び上がった。
青年を押しつぶす気だろう。
その跳躍は約五メートル。これだけ高く飛べるのならば体当たりも強いと思うだろうが、地を蹴る足が無いゆっくりでは、前に跳ぶ力は上に跳ぶ力の何分の一にも満たない。

体当たりにさほどの威力がなくとも、上空からの押しつぶしならば効果があると思うだろう。
だが、それが通用するのは自分より遥かに小さい生物にだ。
上回ろうとも大きなサイズ差はない人間相手に、そんな攻撃は通じない。
キングれいむがズズン、と大きな音を立てて着地したその場所に、既に人間はいなかった。

「ゆ?」

手ごたえを感じずにキョロキョロと辺りを見渡すキングれいむの右目に、側面に回りこんだ青年の一撃が繰り出された。
それは棍棒による一撃。木にできたその棍棒には餡子がこべりついていた。
青年はこの場所へゆっくりを駆除しに来ていたのだ。

「ゆぶっ、いだい゛っぃぃぃぃぃ!!! でいぶのおめめがぁぁぁぁぁ!!」

体当たりも踏み潰しも、不意打ちならば人間にも効果があっただろうが、向かい合っての戦いではゆっくりには通じても人間には通じない。
足のあるものと無いものの速度差は歴然だ。

「ゆぅぅぅぅ、やめちぇね、やめちぇね!」
「おかあしゃんにらんぼうしないでにぇ!」
「やめちぇよぉぉぉ!!」

気づくと青年の足元にキングれいむの子供が殺到していた。足に縋り付き、泣きながら母親への暴行をやめてくれと懇願する。
その中に、少女もいた。

「や、やめちぇ、やめちぇ。おかぁしゃんをいじめにゃいで」

丸まった体で、手も使わずに間違った足の使い方をして小さな力で足に食いかかる小さな少女。
服も着ず、みすぼらしく汚れながらゆっくりを自分の母親と言いながら懇願する。

こんな、こんな事が許されてなるものか。
母親から引き離され、本来の生活も送れず、自分をゆっくりだと思い込みながら、薄汚れた饅頭を母親だと言う。
少女をこんな風にしてしまったゆっくりを、許してなるものか。

青年の心にあるのは、これまでの人生で感じたこともない程の怒り。
全身を駆け巡る怒りと殺意に身を任せ、足元に群がる子ゆっくりを蹴飛ばしながら、キングれいむに向かって手にもつ棍棒を振りかぶった。

右目を潰された痛みで転げまわるキングれいむの脳天に、右頬に、口に、下顎に、鼻に、後頭部に、次々と棍棒が振り下ろされる。
その度に棍棒はキングれいむを変形させ、皮を破り、餡子を飛び散らせる。

「ゆべっ、やべでっ! やべでねっ!」

動きを止め泣きじゃくるキングれいむの言葉に耳もかさず、青年はただ棍棒を振りかぶる。
青年は一言も発しない。青年の中にあるのは、言葉にすら出来ぬほどの怒りだったのだ。

「ゆぐぐぐ……やべろぉぉぉぉ!!!!」

遂に我慢できなくなったのか、キングれいむは今度はその大きな口を開いて噛み付こうとした。
顔=体であるゆっくりは、人間に比べて大きく口を開くことができる。
体の半分ほどの大きさまで開かれた口の中には、堅強な歯が並んでいる。
並みの大きさのゆっくりでも生野菜を齧れるほどだ。キングれいむ程のゆっくりともなれば人間の骨を砕くこともできるかもしれない。

だがそれは、当たった場合の話だ。
ガキン、と噛み付こうとしたキングれいむの歯が鳴る。青年は一歩、後ろに下がっていた。
人間でも噛み付きによる攻撃など、余程追い詰められた人間しかしない。それだって当たるかどうかだ。
牙を持って噛み付くことを攻撃とする動物は、大体において足を持っている。
そしてその足で地を蹴ることによる加速によって、相手が避けられぬ速度を叩き出しているのだ。
口を開けたことにより体当たりよりも更にリーチが短くなっており、しかも地を蹴る足のないゆっくりの鈍重な前進など、正面向かい合った人間に当たるはずがなかった。

青年はキングれいむに生まれた致命的な隙を逃さず、両手で持った棍棒で思いっきり脳天を叩き潰した。

「ゆぎい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!?」

白目をむき、口の端から泡を出して悶絶するキングれいむ。
構わず青年は無慈悲に棍棒で殴り続ける。

「ゆぎぃぃぃ!!! ひぎょうだよ! ぶぎをづがうなんでぇぇぇぇぇ!!!」
「卑怯? 馬鹿な事を言っちゃいけない。道具とそれを使う手は人間の武器だ。鷹の爪だ。蜂の針だ。魔法使いの魔法だ。
 それを使うなということは、お前らで言うと足を焼いて動けなくすることに等しい。
 そんな事を要求するお前の方が卑怯だろ」

キングれいむに対してようやく口を開いた青年の言葉がそれだった。
そしてそれはキングれいむが最後に聞いた言葉にもなった。
声を発しなくなっても構わず棍棒を振り続けた青年。原型を留めずグチャグチャになって、ただの皮と餡子の山になるまで攻撃は続いた。

ようやく棍棒を振る手を止め、肩で息をする青年。
ふと周りへ視線を向けると、子ゆっくりと少女は互いに身を寄せ合って洞窟の隅で涙を流しながら震えていた。
青年はそちらへと静かに歩み寄る。

子れいむが「こにゃいぢぇぇぇぇ!!」「やべでぇぇぇぇ!れいみゅころしゃないでぇぇぇ!!」
と泣き喚くが、それは青年の足を止める理由にはならない。
ただ、少女も青年へ目を向けて涙を流していることが、僅かに青年を身じろぎさせた。

だが青年は止まらなかった。
洞窟の隅まで来た青年は、「やめちぇぇぇぇ……」と呟く子れいむ三匹を踏み潰すと、少女を抱きかかえた。
棍棒もその場に投げ捨てて、両手で。
丸まった四肢を伸ばさせ、人間のように扱う。
その際少女が「おかぁしゃん……」と呟きながら気を失った。









気を失った少女を背負った青年は里へと戻った。
青年はありのままを里の者に伝え、里は騒然となった。
体の汚れを落し、服を着させ、まともな食事をとらせ、医者にも診させた。

これら全てにおいて、少女はまるでゆっくりのような反応を見せた。
長い間お湯に浸かると溶けるといい、服が自分を拘束するものだと思い、人間の食事を満面の笑みで「む~ちゃ、む~ちゃ、ちゃ~わせ~」と言いながら食べ、
医者に体を診られる時、襲われると思い込んだ。

そして案の定と言うべきか、少女の体は無数の病気と寄生虫に冒されていた。
医者の見立てでは長くはない、とのことだ。

それでも、青年は人間らしい、幸せな生活を送ってもらいたいと願った。
少女は青年の里の者ではなかった。青年は少女の母親を探しに、近隣の里を巡った。
そして隣の隣の、そのまた隣の里で、六年前巨大ゆっくりに赤ん坊を誘拐されたという女性に出会った。
間違いなく少女の母親だった。

青年はすぐさま少女を連れて、その母親のもとへ向かった。
母親は泣き崩れながら青年へ礼を言った。だが青年は申し訳ない気持ちで一杯だった。
母親が見つかるまでの間、青年は少女に自分は人間だと理解させ、人間らしい振る舞いや知識を教えようとした。
だが結局、ゆっくりらしさが抜けきることはなかった。
その上母親や姉妹だと思っていたゆっくりを殺したからか、人間に対して異常に脅えもした。
それも直すことはできなかった。

少女の母親は後は私の役目です、と青年に言った。
生きていただけでも嬉しい。たとえ先が長くないとしても、この娘を我が子として幸せにしてみせると。

青年もまた、協力は惜しまないつもりだ。
少女が、ゆっくりとしてではなく、人間として幸せに生きるためならば。




────────────────
あとがきのようなもの

この物語はフィクションです


これまでに書いたもの

ゆっくり合戦
ゆッカー
ゆっくり求聞史紀
ゆっくり腹話術(前)
ゆっくり腹話術(後)
ゆっくりの飼い方 私の場合
虐待お兄さんVSゆっくりんピース
普通に虐待
普通に虐待2~以下無限ループ~
二つの計画
ある復讐の結末(前)
ある復讐の結末(中)
ある復讐の結末(後-1)
ある復讐の結末(後-2)
ある復讐の結末(後-3)

byキノコ馬



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最終更新:2008年10月23日 23:12
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