ゆっくりいじめ系1014 どすのせいたい

 *警告*

  • どすまりさが出ます。
  • ゆっくり生き延びるゆっくりがいます。
  • 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。


↓ 以下本文

 ドスまりさ。極めていい加減で不条理な特性と生態のゆっくり種の中でも、著しくいい
加減で、著しく不条理な特性と生態の巨大まんじゅうである。掃いて捨てるほどはびこっ
ている通常ゆっくりと比べると、発見例は極めて少ないと言ってよい。その巨体故に繁殖
が少ないのかもしれないが、そのあたりの幻想は知識人の領分であろう。ともあれ、その
森の奥には一匹のドスまりさが棲息していた。ゆっくり一倍ゆっくりなドスまりさは雨の
日以外は日がな一日木漏れ日でひなたぼっこしており、雨の日は近くの洞穴に潜み、雨が
上がるまでゆっくりと暮らしていた。そして、その周辺にはドスまりさの噂を聞きつけた
ゆっくりたちが集まり、群をつくっていた。


 うららかな昼下がり、森の奥の広場を訪れる、ゆっくりの一家の姿があった。来訪者に
気づき、ドスまりさのどっしりした頬を傍らのゆちゅりーがくわてえひっぱる。ゆぷー、
ゆぷー、とそのテの方にはたまらない寝息を立てていたドスまりさは数回ひっぱられてぱ
ちくりとまばたきし、巨体に見合ったゆっくりモーニングの声をあげる。周囲でゆっくり
していた、群のゆっくりも一斉にそれに唱和する。
「むきゅ、どすになんのごようかしら」
寝起きでまだゆっくりしているドスまりさにかわり、傍らのゆちゅりーがぽよんと跳ねる。
やってきたのはゆっくりまりさとゆっくりれいむのつがい、数匹の子ゆっくり。いづれも
ゆっくりの鈍足ではるばる森を抜けてきたためか、少々薄汚れて疲労の色が濃い。
「まりさもどすのむれにくわえてほしいんだぜ!」
「れいむもゆっくりさせてね!」
「かんげいするよ! ゆっくりしていってね!」
「「「ゆっくりしていってね!」」」
重量感たっぷりに頷くドスまりさにあわせ、群のゆっくりたちも同時に声をあげた。


「どすのまわりはゆっくりぷれいすってほんとうだね!」
「ゆっひっひ、どすのむれにはいりこんだぜ! これでゆっくりしほうだいなんだぜ!」
 ドスまりさは雨にも負けないゆっくりの庇護者であるという。ドスまりさの周りは誰も
がゆっくりする至高のゆっくりプレイスであるという。冬ごもりの支度を前にした、食い
詰めもののゆっくりまりさたちは、その噂を頼りに森の奥のドスまりさを探す旅に出、首
尾良く群に行き着いたのである。あとはドスの権威を利用して人里から食糧を奪ってきて
もいいし、うまくすれば支度もせずに冬ごもりができるかもしれない。だが、その群は種
として全体的に危機感に乏しいゆっくりである、ゆっくりまりさでもなにか違和感をおぼ
えるほどに、ゆっくりしすぎていた。
「ゆっ、ふゆごもりのしたくはしないんだぜ?」
「ゆぅ~、どうしてそんなこというの? まりさもゆっくりしていってね!」
「「ゆっくりしていってね!」」
 そのあたりで下生えをついばんでいたゆっくりアリスに聞いてみても、ゆっくりと言う
ばかり。群のゆっくりは皆、日向で眠っているドスまりさの周りでほとんど動かずゆっく
りしている。群が大きくなれば多少のいさかいは起きるものであるが、この群ではあらそ
い一つなく、ゲスもレイパーもおらず、人間の領分へ遠征するゆっくりさえいなかった。
ドスまりさはその巨大な帽子のなかになにがしかの蓄えがあると、もとの群のゆちゅりー
が言っていたような気がして、まりさはドスまりさの側でゆっくりすることにした。一緒
にきたれいむも、可愛い子供たちも、いつのまにか近くでゆっくりしている。旅の疲れも
取れて、いつになくゆっくりした顔をしている。まりさ一家の後にも、ドスの噂を聞きき
つけて、群に加わるゆっくりは少なくなかった。群に加わって数日は跳ねたり歌ったり、
森に餌を採りに行ったりしていたものの、一週間もすればドスまりさの周囲で日がなゆっ
くり過ごすようになっていった。夜は洞窟でドスまりさと一緒に寝て、ドスまりさが起き
ると一緒に日向でゆっくりひなたぼっこをして過ごす。髪に潜り込んだり、帽子に乗って
いたり、ゆっくりする場所に差はあっても、ドスまりさから離れるものはなく、また不思
議と空腹を訴えるゆっくりもなく、ゆっくりした時間だけがそこにあった。ゆっくりして
いたまりさもたまに空腹を感じることもあった。子ゆっくりを見る度に、日が経っても、
大きくなっていないことを思い出したが、ドスのまわりでゆっくりしているうちに、ゆっ
くりできないことは餡子脳から抜け落ちていった。


 やがて落ち葉の積もる森に冬の足音が近づいてきたある日、ドスまりさは周囲でゆっく
り過ごしていた群のゆっくりを呼び集めた。
「さむいふゆさんがくるから、ふゆごもりするよ! みんな、あったかいどすのおくちに
はいってね!」
ゆっくり種の親は緊急時に子ゆっくりを安全な口にいれて運ぶ習性があるため、群のゆっ
くりはぞろぞろと口に入っていく。
「ゆぅ~っ、あったかいね!」
「どすのおくちでゆっくりしていくよ!」
群すべてのゆっくりが口に入ったのを確かめ、ドスまりさはゆっくりと巣穴にしている洞
窟に潜り込む。もぞりと震えると、口をとじたまま上下の歯を噛み合わせた。最初に潰れ
たのは、ドスまりさの歯の上でぽよんぽよんしていた数匹の子れいむだった。
「ゆ゙ぎゃあっ!」
「いぢゃいい! づぶれ゙る゙う゛う!」
真っ暗な口の中で次々に悲鳴があがるが、ドスまりさは飾りを失ったゆっくりに飾りを与
えるともいう器用な舌で、はね回る群のゆっくりを歯のうえに押し込み、噛み、擦り潰す。
「れ゙い゙む゙の゙あ゙がぢゃ゙ん゙があ゙!」
「あ゙り゙ずのとがい゙はのがみ゙があ゙!」
「どずぅ゙! な゙に゙ぢでる゙の゙ぉ゙! ゆ゙っぐり゙や゙べでね゙!」
逃げ場のない口の中、縦横に動く長大な舌に、ゆっくりは種類を問わず次々に臼歯のうえ
に運ばれ、一噛みごとに一塊の物言わぬ餡子の塊に変えられていく。灯りもなく、信頼し
ていたドスに咀嚼されている。パニックに陥った群がドスまりさの口の中、冬の間の栄養
になるのに、さほど時間は必要ではなかった。
「むーしゃ! むーしゃ! しあわせー!」
今までで一番朗らかな顔をして、誰もいなくなった洞窟にドスまりさの声が響いた。あと
は入り口を塞ぎ、春までゆっくり冬眠するだけ。ドスまりさの発見数が少ないのは、人間
に近づく必要がなく、本能でゆっくりプレイスを求めてくるゆっくりだけで生態が完結す
るからである。強制ゆっくり空間は餌を集めるための餌であり、同時に餌を逃がさない罠
でもある。やがて幻想郷に春が来る。本能でゆっくりすることを求める限り、ドスまりさ
もまた、ゆっくりすることができるのである。














↓以下蛇足

ゆっくりは幻想のナマモノなので、おなかがすくのも思いこみです。
強制的にゆっくりさせることで空腹も忘れます。動かないので燃費もよくなります。
ゆっくりして餌をを与えてないので、子ゆっくりは大きくなりません。

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最終更新:2008年10月05日 17:34
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