ゆっくりいじめ系1083 ゆっくりーまん

ゆっくりーまん

この世界ではゆっくりは社会に溶け込んでいる。
最初はゆっくりは害獣として認定されていたが、現在は教育も受けているので社会に溶け込んでいる。
これはそんな社会の一場面である。

「さとうくん!!こんげつもまただめだったの!?ゆっくりしてたらくびにするよ!!」
「すみません・・・」
「そのことばはせんげつもきいたよ!!おなじことしかいえないの?ばかなの?」
「佐藤君また怒られてるね」
「まあ今月もビりだし仕方ないよ。」

家に帰ってもため息が出る。
なんとかゆっくり保険に入れた時は嬉しかった。
希望業種ではなかったが、早く親孝行したかったし
頑張れば充実した社会人生活を送れると思っていた。
そんな昔のことを考えていると、ふと写真が目に入った。
それは大学の卒業式の時に撮った写真だった。
その写真の中の自分は笑っていた。楽しい生活に期待を寄せているような笑顔だった。
写真を見ている自分が何故だか、惨めに感じてしまった。
そんな陰鬱な気持ちをごまかすように佐藤は眠りに落ちた。

「あーあ今日も怒られたよ。大体あいつゆっくりしてないじゃん」
れいむへの文句を言いながら今日も帰りの道を歩く。
「お、佐藤じゃないか?久しぶりだな」
「ん?お前は鬼意か」
こいつは鬼意 山。
怖い名前と、ぶつぶつと何かを喋る癖のせいで友達が少なく、
その数少ない友達の一人が俺なのだ。
「久しぶりだなー。折角会ったんだ、飲みに行こうか」
「え?まあいいけど」
突然の誘いに戸惑いながらも鬼意についていった。
今日も怒られていて気分が悪かったので、酒でも飲んでいこうと思ったからだ。
「鬼意はゆっくりの実験とかする会社だっけか。最近どうだ?」
「まあまあだな。ゆっくり絡みの仕事だらけだから退屈はしてないぞ」
「しかしゆっくりってただの饅頭だろ?実験も糞もないんじゃないのか?」
「何を言ってるんだ!饅頭は言葉なんか喋らないし、飯も食わないだろ。」
「それはそうだが・・・」
「例えば、にんっしん中のゆっくりに廃棄物食わせまくると奇形児が生まれるし
脳に当たる餡子をいじったり、変えたりすると人格とか知能が変わるんだぜ!」
これはゆっくりでも実験ができるって言いたいのだろうか
俺はあんな饅頭の実験にはあまり興味がないのだが・・・
「大体社会の奴らは―――」
ゆっくりの実験について語った後、今度は社会のゆっくりに対する認識について文句を言い始めた。
それからはお互いに愚痴を言い合った後家に帰った。

「きょうはさとうくんについていくよ!!れいむにいいところをみせてね!!」
何ギャルゲーのヒロインみたいなこと言ってんだ
お前みたいな饅頭と仕事とかモチベーション下がるわ!!
とは仮にも上司なので言えない。渋々饅頭を引き連れて俺は営業へと向かう。

お昼
「さとうはだめだね!!なまえのとおりあまいやつだよ!!」
昼食をとっているとそんなことを饅頭はのたまいだした
「だいたいなんなの?いらないですっていわれたらかえるとかないよ!!そこでねばらないとだめなんだよ!!」
れいむの説教はさらに続く。
「わかいころのれいむはもっとがんばってたよ!!さいきんのわかいやつはだめだね!!」
お前2才だろが!!
さらに説教はヒートアップしていき、もう何を言っているかわからなくなっている
わかるのは俺の悪口を言っていることぐらいだ。
「―――――!」
さすがにこれだけ悪口を言われてなんとも思わないなんて男じゃない
「シュッ!!」
れいむの顔面に鋭い蹴りを放つ
「ゆびゅぎゅ!!」
きれいな放物線を描きながられいむが公園のごみ箱へと入っていく。
「しまった!!首になってしまう!!」
なんとかしようとごみ箱へと近づく
「ゆー・・・お空を飛んでるみたいー・・・」
どうやら気絶しているようだ。
だが助かったわけではない。流石の餡子脳でも蹴られたことくらい覚えているだろう。
「どうすれば・・・」
このまま首になったら親孝行も糞もない。プーたろーなんてカッコつかんし。
――
いや待て、そう言えばこの前の飲んだ時にいいことを聞いた気がする・・・
にんっしん中のゆっくりに廃棄物食わせまくると奇形児が生まれるし
いやこれは違う。こいつは独り身だからにんっしんはあり得ない。

脳に当たる餡子をいじったり、変えたりすると人格とか知能が変わるんだぜ!
それだああああああああああああああ
俺は急いでスーパーであんぱんを買ってくる
時間がないのでウグイスあんからこしあん、つぶあんをパンから出す。
れいむのあんをある程度掻きだし、そこに餡を入れる。
あんを分けている暇はないので全部れいむの中に詰め込む
「ゆ!ゆ!」
痙攣しているが気にせずに作業を続ける。


「ふう・・・」
俺はなんとか餡の移植に成功する。
後はランニング中のおにいさんに蹴られたんだと言うだけだ。
「ゆゆ!?れいむはどうしてたの?さとう、ゆっくりせつめいしてね」
俺はあらかじめ考えた通りの説明をれいむに行う。
「そうだったんだね・・ぶれいなおにいさんだよ!!ぷんぷん!!!」
そんな饅頭の言葉に適当に相槌を打ちながら会社へと帰った。

1年後
結局俺は会社を辞めていた。
やはり合っていなかったのだ。
現在はゆっくりの養殖場を経営している。
牛を育てるような広い土地もそこまで必要ではないので何とかなっている。
鬼意のアドバイスを受けながら、品質と生産性の向上を目指している。
やはり俺には保険は会っていなかった。
これからは最高の品質のゆっくりを生産して親を楽にしていこうと思う。

あ、あとれいむ部長は失脚した
頭が悪くなっただけでなく、多重人格者になってしまったのが原因だ。
元の性格の知能も悪くなり、さらにれいむ以外の人格はどうやら工場で加工されたゆっくりのものらしい。
どれもゆっくりしたかっただの、体がぐしゃぐしゃになるだの
死ぬ寸前のことを何回も思い出し、やかましかったそうだ。
れいむには申し訳ないことをしてしまったが、
あれだけ馬鹿にされていたので少しだけいい気味って思ってたりもする。
まあれいむ部長の償いも込めてここでゆっくりを育てていこう。
それにこれは俺に向いている気がする
そんな根拠もない自信を持ちながら、ゆっくり生きていこう。
ゆっくりに囲まれながら。

終わり

あとがき
出来るれいむというものが書きたくなって書いちまいました。
メモ帳が突然消えてしまうというアクシデントにあい、やり直しになったけど
なんとか書き終えられた・・・
まりさだったらもっとうざくできたのかなーと思ったけど
自分的にはれいむの方がうざい感じがするのでこっちで書きました



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年10月09日 02:25
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。