ゆっくりいじめ系1180 ゆっくりホームステイしていってね!! 2

ゆっくりいじめ系1105 ゆっくりホームステイしていってね!!の続きです。
ドスまりさ、賢いゆっくりが出てきます。
また現時点では虐待描写はありません。
今回少し虐待はありますが本番に入るのはたぶん次回からです。






これはドスの群れと、人間がお互いに決まりごとを結び、何とかうまくやっている里のお話

ゆっくりが、人間の里にホームステイする。
この、若いゆっくりにも人間のことを理解してもらい、可能であれば群れで野菜を作り食糧事情を好転させるというドスまりさの考えた策は決行に移された。
「おささん、まりさのおねがいをきいてくれてありがとう、この子たちをゆっくりお願いするよ!!」
「あぁ、わかったよ、それじゃあみんなを人間の家に案内するからしっかり付いてきなさい」
「ゆー!!」
長の家でバッチをつけてもらったゆっくり達は長や若者に案内され、受け入れ先の家に向かって歩いて行った。
「すごいねおかーさん!!にんげんさんがいっぱいだよ!!」
「そうだねおちびちゃん!!」

「むきゅうぅ…にんげんたちのせいかつ…なんともきょうみぶかいわ…」
「おかーしゃん!!おにいしゃんにおいてかれちゃうよ!!」
「むきゅ~まって~…」

それぞれがそれぞれの家に向かっていく。彼らの心の中には不安がいっぱいだった。
今回参加したゆっくりの中に条約制定前から生きているゆっくりは人間の生活に興味を抱いていたぱちゅりーしかいない、他のゆっくりは条約でこそ禁止されなかったがドスが
「むようなとらぶるをさけるためにりゆうもなくにんげんのところにいったらだめだよ!!」
と言っていたため人間なんてほとんど知らない、何匹かが道に迷った時に人間に群れの方向を教えてもらったぐらいである。

「おじゃまします!!ゆっくりさせていってね!!」
家の奥から青年と中年の間くらいの男が出てきた。
「やあ、君たちがホームステイに来たゆっくりだね、ゆっくりしていってね!!」
「おかあさん、ここがきょうからのまりさたちのおうちなの?」
「ちがうよ、ここはおにいさんのおうちだよ、ゆっくりりかいしてね」
「ははは、まあ、しばらくは俺とまりさのお母さんと、まりさのお家ということになるかな、よろしく頼むよ」
「ゆ!!おにーさん!!ゆっくりしていってね!!!」
「早速だけど俺はこれから畑仕事をするんだ、君たちには今日一日俺の仕事を見て、畑がどういうものなのかを理解してほしい」
「ゆ?おべんきょうはしないの?」
「畑についてお勉強に来たんだろ?だったらまずは実際に畑を見た方が早いと思うんだ」
「ゆっくりりかいしたよ!!」

「おう、お前らがうちに来るゆっくりか?」
こいつの職業は絶対大工だ、そんな風貌の八百屋の親父が大きい声で言った。
「そうだよ!!ゆっくりおねがいするね!!」
「そうか、まあ今日一日は特にやってもらうこともねぇ、しばらく俺がやることを見ていてくれや」
「ゆっくりりかいしたよ!!」
「ゆ?おかーしゃん!!こんなところにおやさいがあるよ!!」
「ゆゆっ!!ほんとうだね!!きょうのおゆはんはこれにしようね!!」
売り物として箱の上に並べられたホウレンソウを夕飯にしようとゆっくり親子は話し合った。
「あー…ちょっと待ってくれ、それは俺のものなんだ、勝手に取ってかれると困るんだが…」
「ゆ?どういうこと?」
「おじさん!!このおやさいはここにころがってるんだよ?みつけたれいむのものじゃないの?」
親父は少し困ったような顔をしながら「ちょっと待ってくれ…」と言い、手に持ったほんのページを何回かめくった。
「あー…ここがだれの家だかわかるか?」
「おじさんの家だよ!!」
「よし、この野菜がのっかているこの箱、これも俺の家の中にあるのはわかるか?」
「ゆ?」
「ほら、この箱の真上に俺の家の屋根があるだろう?」
「そーだね、このはこはおじさんのてーぶるなんだね!!」
「その箱の上に乗ってる野菜がだれのかはわかるか?」
「ゆーん…このはこはおじさんので…おじさんのはこにおやさいがのってるから…ゆっくりわかったよ!!このおやさいはおじさんのだったんだね!!」
親と子で理解するのに時間差はあったが二匹とも理解してくれたようだ。
「でもあぶないよ!!こんなめだつところにおいていたらおやさいさんぬすまれちゃうかもしれないよ!!」
「おかあさんはごはんはいっつもおうちのおくにかくすんだよ!!おじさんはすこしぶよーじんすぎるよ!!ぷんぷん!!」
「いや、俺は野菜がよく見えるところに置かないといけないんだ、今は理解するのは難しいだろうからゆっくり俺のことを見ていてくれや」
彼は過去に店先から野菜を奪ったゆっくりを何度か殺したことがある、それが間違ったことだとは思っていない。
でもベストな選択ではなかったようだ、少なくともこいつらには口で話して理解させることができることが判った。
殺して解決するか、殺さずに解決するか、それなら後者の方がいい、男はそう判断した。
自分や売り物の様子がよく見える場所に座布団を引き、そこにゆっくりを置いたあと彼は気合を入れた、そろそろ客が来るころだ。

ゆっくりを受け入れることになった各家庭ではある程度の基本方針を決めようと集まった結果、まずはゆっくり達に人間の生活を近い位置から観察させるということになった。
「ゆっくりは人と言葉が通じるため、非常に知能は高いと言われるが、本能や習性、ゆっくりとしての常識がそれを大きく引っ張っている」とゆっくり好きの若者が言ったため、
口で説明してゆっくりずむな反論をされるよりはまず実際に自分の眼で確かめさせる。という方法を取ることにした。

「ゆ?おにいさん、これはなにをしてるの?」
「これはお野菜にお水を上げてるんだよ、草や花、野菜というのは水がないと成長しないんだ」
「じゃあここのおやさいはおにーさんがそだててるんだね!!」
「そうだよ、だから人間の畑にあるお野菜は人間が育てたものだから勝手に取ってはいけないんだよ」
「おにーしゃん、おやさいはかってにはえてくるんじゃないの?それをおにーさんがひとりじめしているってむれのまりしゃがいってたよ?」
「それについては明日から説明するよ、とりあえず今はお野菜はある事をしないと生えてこない、ということを理解しておいてほしい」
「ゆっくりりかいしたよ!!」
「あんまりりかいできないよ…」
理解したという親と、まだ腑に落ちないといった感じの子、親はその子供を諭した。
「おちびちゃん!!おにーさんがあしたおしえてくれるっていうから、あしたまでいろいろかんがえてみようね!!」
「ゆっくりかんがえるよ!!」

八百屋にきたゆっくり達は真剣な面立ちで家の前にいる男を見つめていた。
男は「よう、おやっさん!!このカボチャいくら?」と、店先に置いてあるカボチャを手に持って話し始めたのだ。
何なんだろう、このゆっくりできない人間は。いきなり人のご飯を手に持ち、さもそれが当然であるかのような態度、ゆっくりでいうゲスやゴミクズだ、ゆっくりできない。
すぐに「これはおじさんのおやさいなんだよ!!それをすぐにもとのばしょにおろしておじさんにあやまってゆっくりかえってね!!」と言ってやりたかった。
だが、そのおじさんには笑顔で男と話している、男は「えー!?もう少し安くなんないの?」とか何とか言って少し困ったような顔をしていた。
さすがおじさんだ!!ゆっくりできないお兄さんを笑顔のまま、言葉だけで攻撃している!!
言葉攻めと言えばありすに対する「とかいは?いなかものじゃないの?」とか、すっきりが下手とか言う低レベルなことしかしないゆっくりにとって、自分のご飯を言葉だけで守るおじさんは英雄に見えた。「あんたにはよく家の品物買っていってもらってるからなぁ…この値段でどうだい?」
「よし、買った!!」
あれ?男がおじさんによくわからない丸いものを何個か渡して…
「あいよ、毎度ありぃ!!」
カボチャを男に手渡した!!
この瞬間、座布団の上に乗っかっていた親子の顔はよくAAや漫画で見る
「白目をむき、口を開け、妙に影が濃くなり、ガビーンという擬音が似合い、ゆっくりの周りだけ妙に集中線が描かれる」

そんな顔になった。
「んじゃ、また来てくれよ!!」
その場から去って行く男を手を振りながら笑顔で見送るおじさん、一分程経ってなんとか思考を回復させたゆっくり達はおじさんに向かって叫んだ
「どぉじでおやざいあげじゃっだのぉおおお!!」
「あではおじざんのおやざいでじょおぉぉぉ!?」
ものすごい剣幕で怒鳴られた親父は困惑した顔をしながら「いや、それが俺の仕事だし…」と小さな声で答えた。
「おじさんはじぶんおごはんをほかのにんげんにわたすのがおしごとなの!?ゆっくりせつめいしてね!!」
「じぶんのおやさいをかんたんにうばいにきたようなひとにわたすおじさんはばかにしかみえないよ!!」
なんかカチンとくる言い方をされたような気もしたが、こいつらの立場を考えてみるとここまで憤慨するのもわからなくはないように思えた。
ゆっくりにとってご飯というのは金を払ってはい確保というものではない、一日中走り回って今日の飯を確保するのだ。
そのゆっくりから見れば俺が精一杯走り回って手に入れたように見える野菜を簡単に他の人間に渡してしまう、その行為がゆっくりには理解できなかったということだろう。
「あー…そうだな、もしお前たちが他のゆっくりにご飯をもらいたいと思った時はどうする?」
「ゆっくりおねがいしにいくよ!!」
「その時に何か代価になる物を持って行くだろう?」
「ゆ?」
わかりやすく例を出して…という男の作戦は失敗したようだ、親も子も、頭の上に?マークを上げている。
「おじさん、なにいってるの?ごはんがないからもらいにいくのにごはんをこうかんするなんてできるわけがないよ?」
そうなのだ、ゆっくりにとって自らの所有物など保存した餌と宝物の小石ぐらいしかない。
そして野生の環境で生きているゆっくりにとって食べられる葉っぱ一枚>宝物全部、ご飯同士の交換はあってもご飯とそれ以外との交換なんてあり得るわけがない。
結局男はゆっくり相手に貨幣制度についてそれなりに詳しく説明することになり、「じぶんもおかねがほしい!!」というゆっくり親子にゆっくりには貨幣制度を作ることは無理だということを説明した。
「はぁ、これから俺は毎日こんなことを教えにゃならんのか…」
正直、後悔した、ここまでじっくり教えなきゃいけないとは…他の奴に変わってもらえばよかった。
だが、子供のいないこの男にとって、疑問に思った事をすぐに質問してくるゆっくり達をとてもかわいく思えたのも事実だった。

「やめでえぇぇぇ!!!」
「おじでごん゛なごとずるの゛ぉ゛お゛!?!?」
「うるせぇよ饅頭が!!生意気に人の言葉喋ってるんじゃねえっ!!」
泣き叫び、命乞いをするまりさの口に蹴りを入れる。
「ゆぐふっ!!」
そのショックでまりさの後頭部の皮が破れ、餡子が飛び出した。
「ばりざあ゛ぁ!!よぐもばりざを゛お゛!!ゆるざな゛い゛い゛ぃぃぃ!!」
伴侶を失い、冷静さを欠いたれいむが鬼の形相でお兄さんに噛みつこうと突っ込んでくる。
「だから…」
ゆっくりの行動を先読みしていたお兄さんはセリフこそハイテンションでも実に冷静に迎え撃った。
「饅頭の癖に人間様みたいに仲間の死を悲しんだりするんじゃねえあとそのキモイ顔を近づけるなぁ!!」
左手でれいむの両目を潰し、右手の鉄拳で噛みつこうとしたれいむの歯を破壊した。
完全に真っ暗になった世界でれいむは思った。
(ああ、どうしてこんなことになったんだろう?れいむはわるいことはしていないのに…)
彼女たちは群れのゆっくりではないため、条例は適用されない、それを知らず、おにいさんの質問に素直に答えたのが命取りだった。
(だいすきなまりさといっしょに…ゆっくりできるところをさがしてずっとずっとむかしからゆっくりたびをしていただけなのに…)
この二匹は旅ゆっくりと呼ばれるゆっくりだった、数世代掛けて幻想郷中のゆっくりプレイスを巡りながら旅し、真のゆっくりプレイスを探すゆっくりだった。
(なんだろう、これは…れいむの…なみだなの…)
彼女の記憶は、そこで途絶えた。

「ふぅ…少し殺すのが早すぎたかもしれんが…すっきりしたぜ…」
ほぼ一年ぶりにゆっくりを虐め殺したお兄さんは少し物足りなさそうな、それでも嬉しそうな笑顔をしていた。
まったく里のみんなもゆっくりを殺せばいいのに、昔はみんな畑を荒らすゆっくりとみると殺していたはずなのに最近では「さすがに生きている者を殺すのは気が引ける」とか言ってめっきりゆっくりを殺す数が減っている気がする。
奴らは饅頭だ、ただの饅頭が生意気にも顔と、動きと声を持っただけ、それもあまりにも他の動物を馬鹿にしたような幼稚さで。
饅頭を潰すのに善も悪もない、なんでみんなゆっくりを生物としてみているんだろう?
男はゆっくりを饅頭だと信じていた、それが正解なのか、間違いなのかは誰にもわからない。だが、この男以外の里の住人の大多数はで動物としてとらえていた。
それが男にはどうしても気に食わなかった。自分がやっていることは饅頭を潰しているだけだ。食べ物を粗末にするなと怒られるのなら理解できるが、
ゆっくりが可哀想だからおやめなさいと老人に言われた時はかなり頭にきた。外には出さなかったが。
あの饅頭にも少しは知恵というものがあるらしく、ホームステイの初日は特にトラブルも起きなかったと聞いた、だがそれもあと数日もすれば終わりだろう。
一週間もすればあいつらはその幼稚な餡子脳でここは自分たちのお家だとか、このお野菜は自分で見つけたから自分のものだとか言い出すに違いない。
そして長はともかく他の連中も気づくはずだ、饅頭と共存しようなんて、もともと生物でない存在と共存するなんて考えがいかに矛盾していることか。



一か月後、第一回ゆっくりホームステイはドスの、長の予想以上の大成功に終わった。
ゆっくり達は自分は群れの代表だという自覚を持ち、よく人間の話を聞いた。農家にホームステイしていたゆっくりは農耕の知識を学び、少しの野菜の種を持って帰ってきた。
農家のおじさんから「もし何か困ったことがあったらいつでも来なさい、アドバイスぐらいならしてあげられるよ」との、協力の約束をしてもらうこともできた。
ドスも長も少しはトラブルがあり、苦情が来るかもしれないと思っていた。そのためこの成功に大いにはしゃぎ、すぐに第二回を行うための会合を行った。

この第一回が失敗に終わっていればよかったのに、だ。




あとがき
SSを書いてる途中になぜかまったく別のSSのアイデアが浮かぶ、しかもそっちの方が鮮明に。
そんな状況になったことってありません?自分は今なっています。

10月17日 0216
セイン

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最終更新:2009年05月11日 17:36
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