ゆっくりいじめ系1274 虐兄とドス

※虐兄
※ドス
※虐待極少




「まりさあああああ!今日も虐待しに来たぞおおオオおお!!」
『ゆゆっ!またお兄さんなの?いい加減諦めてね!』

太陽が一番天高く上る頃。
突如、雄たけびを上げながらつるはし片手にドスまりさの群れに突撃を仕掛ける虐待お兄さん。
他のゆっくりになんて目もくれずに一直線にドスまりさめがけて突っ込んでいく。
対するドスまりさは呆れたようなため息をつくと目と口を閉じて防御に徹していた。

「ぬおおおおおおぉぉぉぉぉおおおおお!!」

お兄さんはドスに対抗するためだけにひたすら鍛え上げた筋肉とつるはしを駆使して全力で攻撃を仕掛ける。
が、ドスまりさには何の効果もない。
他のドスまりさなら多少はダメージを与えられるかもしれないのだが、このドスまりさは体高10mを超える超大型。
皮の厚さは1mほどもあり、自重を支えるためなのかその強度は相当なものだった。
お兄さんがいくらつるはしを振るってもドスまりさの皮を傷つけることは出来ない。
厳密に言えば傷つける速さがドスまりさの皮の再生速度に追いつかない。
それでもお兄さんは不毛な攻撃を繰り返し、気がつけばすでに日が暮れていた。

『お兄さん、日が暮れちゃったよ!もう帰らないと危ないよ!』
「はぁ・・・はぁ・・・くそっ!今度こそ・・・今度こそ、虐待してやるからなぁあああああああ!!」

そんな捨て台詞を残してお兄さんは去っていった。
その足取りは1日中つるはしを振るっていたせいで非常に重く、今にも倒れそうだ。

「まだあきらめないなんて・・・おお、おろかおろか」
「ほんとうにばかなにんげんだね!」
「ぜんぜんゆっくりしてないね!」
「ゆっへっへっへ・・・どすがいるかぎり、まりさたちはむてきだぜ!」

徐々に小さくなってゆくお兄さんの背中を眺めながらドスに群がって暮らしている数百匹ものゆっくり達は嘲りの笑みを浮かべていた。
ドスの側近のぱちゅりーだけは「さっさとやっつけたほうがいいわ!」と真剣にドスに進言するも、何の脅威にもならないと却下された。


一人と1匹の戦いが始まったのは半年前のことだった。
当時はまだ普通のゆっくりを虐待していたお兄さんから野生のゆっくりを救助するためにドスまりさが彼に体当たりを仕掛けたのが全ての始まり。
その時、両腕を骨折するという大怪我を負ったにもかかわらず、2ヶ月かけて怪我を完治させた彼は執拗にドスまりさに襲い掛かってきた。
自分の執着してくれることで他のゆっくりが傷つかずに済むのなら問題ないと判断したドスまりさはそれ以降適当に彼をあしらい続けて今に至る。

「どす!まりさがまたひとざとのおやさいをぬすんできたよ!」
「にんげんはこわいんだよ!どうしておきてをやぶるの!」
「ゆっへっへ、だいじょうぶだぜ!いつもきてるにんげんはどすにかてないんだぜ!」
「ゆゆっ!それもそうだね!」
「むきゅ~・・・でもおきてはおきてよ!」
「だったらおきてがまちがっているんだぜ!」
「「「そーだよ!れいむたちはつよいんだよ!おやさいをとってもだいじょうぶだよ!」」」
「それにおやさいをひとりじめするにんげんがわるいんだぜ!」
「「「「「そーだそーだ!」」」」」

問題ないと思っていたのだが、思いもよらない弊害が生じていた。
そう、いつもドスまりさに負かされている人間の姿を見てきたせいでこの群れのゆっくりは人間を侮りすぎている。

このやり取りももう何度目だろうか?
何度も人間が集団になるとドスよりも怖いことを教えてきたのに一向に理解しようとしない。
何度もお野菜は人間が頑張って耕していることを教えてきたのに全く理解していない。
もういい加減うんざりだよ・・・などと思ったその時・・・

「まりさあああああ!!今日も虐待しに来たぞおおおおオオ!!」

またしてもお兄さんがやってきた。


流石にこれ以上人間が弱いなどと思われてしまっては都合が悪い。
そう考えたドスまりさは、つるはしで突かれながらも彼を説得しようと試みた。

『ねえ、お兄さん!どうしてこんなことするの!無意味だって判ってるでしょ!?』
「うるさいンだよ!ゆっくりがそこにいるから以外の理由なんて要らンいだろうが!!」
『だったらどうしてまりさ以外の子を虐待しないの?』
「そいつらを虐待しても意味ねーんだよ!!」
『どうして?虐待したいんなら他の子でも問題ないよね?そんなにまりさが憎いの?それともまりさを倒して名声を得たいの?』
「うっせえンだよ!俺は・・・俺は・・・惚れた女より自分が弱いのが許せねえンだよ」

その瞬間、ドスまりさの顔が紅くなる。
彼女の表情を見たお兄さんも、自分の失言に気がつき真っ赤になって俯く。

『お、お兄さん・・・どういうことなのかゆっくり説明してね!』
「言葉のまンまだよ・・・俺は、お前が好きなんだ!!」
『ゆゆっ!?』

予想外の展開に驚くドスまりさ。
そして群れのゆっくり達も彼女と同様に予想斜め上なのか下なのかもわからない超展開に絶句していた。
あたりに流れる妙な沈黙。

『ま、まりさも・・・』

それを破ったのはドスまりさだった。

『まりさもお兄さんのことが好きだよっ!まりさより弱くても小さくても、まりさって呼んでくれるお兄さんが大好きだよ!』
「ほ、本当か?・・・・・・じゃあ、俺と一緒に・・・一緒にゆっくりを虐待しながらゆっくりしてくれ!」
『ゆっくり了承するよ!』
「む、むきゅぅ!!どす、なにをいってるの!?」

ドスのとんでもない失言に驚愕する群れのゆっくり達。
「なにばかなこといってるの!」だの「さっさとそのにんげんをやっつけてね!」だのと口々に彼女を罵倒する。
が・・・それがいけなかった。

『ずっと前から思ってたんだよね・・・こいつら鬱陶しい、って・・・』
「さすが俺のまりさだ。種族にとらわれずに物事の本質をちゃんと見られるんだな!」

血走った目、立ち昇るオーラ、その全てがゆっくり達に身の危険を知らせる。
一匹のまりさの「ゆっくりにげるぜ!」という言葉を合図に逃げようと試みるが、もはや手遅れだった。

「ンじゃ・・・久し振りの・・・・・・」
『ダーリンと一緒に・・・初めての・・・・・・』
「『ヒャア、我慢できねぇ!虐待だぁ!!』」

その日、数百匹にも及ぶ巨大なゆっくりの群れが一夜にして壊滅した。


‐‐‐あとがき‐‐‐
長いSSを書いてるとこういう頭の悪いネタが浮かんで困る

byゆっくりボールマン

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最終更新:2008年10月28日 16:03
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